【2025年最新】セラミックヒーターの選び方 省エネモデルや冷風兼用モデルなど、おすすめ8選をご紹介

セラミックヒーターとは、内蔵している特殊加工が施されたセラミックに電気を通すことで発熱し、そこへファンなどによって風をおくることで、温風を出す仕組みの電気暖房器具です。ガスや石油を使わない「非燃焼系」の暖房器具で、燃料や換気などが必要ない手軽さが魅力。安全性も高く、デザインなども豊富な人気の電気暖房器具です。

●セラミックヒーターとセラミックファンヒーターの違い

「セラミックヒーター」と「セラミックファンヒーター」は、どちらもセラミックを用いた電気暖房器具ですが、大きな違いは温風が出るかどうかです。
以前は、セラミックそのものを熱源とするシンプルな「セラミックヒーター」も販売されていましたが、現在は、温風を送出するファンを搭載した「セラミックファンヒーター」が主流となっています。そのため、一般的に「セラミックヒーター」と呼ぶ場合には、温風式のセラミックファンヒーターを指すことがほとんどです。

本ページでは、現在一般的な温風式のセラミックファンヒーターについて解説しています。

●メリット：スポット暖房やヒートショック対策におすすめ

セラミックヒーターは電源をいれてすぐに温風が出てくる速暖性により、周囲を短時間であたためられます。コンパクトな機種も多く、洗面所やトイレなどの冷えやすい場所や、足元のスポット暖房、脱衣所などに設置してヒートショック対策に使用するのがおすすめです。また、ガス、石油を使わないため、換気などが必要無く、直接火を使わないため、火事などのリスクが少ない点もメリットです。

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●デメリット：広い部屋をあたためるのには不向き

セラミックヒーターは、速暖性は高いが、温風の届く範囲が狭いため、広い部屋全体をあたためるのは不向き。温風を出すため、加湿と併用しないと空気が乾燥しやすいといった点もあります。また、電気代のコストもエアコンなどと比べると高くなります。そのため、パワーが強いモデルであれば6畳程度の広さをあたためることもできますが、メイン暖房としてフルパワーで長時間運転させるより、エアコンで部屋があたたまる前に使ったり、足元をあたためたりといった、サブ暖房として使用するのがおすすめです。

セラミックヒーターは、コンパクトで手軽なものから、広々としたリビングを暖めるハイパワーなものまで、様々な種類が販売されています。まずは、どこでどのように使いたいのか、用途に合わせてサイズを選ぶことが大切です。
本体サイズが大きいモデルは、一般的にハイパワーで風量も強い傾向にあります。 リビングなど広めの空間での使用には、ある程度の大きさがあるハイパワータイプがおすすめです。多くの製品には「4.5～8畳」といった適用畳数が記載されているので、参考にしてみてください。
一方、トイレや脱衣所、デスク下などで使用する場合は小型のモデルがおすすめ。幅、奥行きが20cm以内のコンパクトなモデルなら、限られた空間でも邪魔になりにくく、使いやすいでしょう。

セラミックヒーターの暖房能力は消費電力(W数)で表され、数値が大きいものほどパワーが強くなり、あたたまりやすくなります。リビング、寝室などの広い空間で使用する場合は1,000W以上のモデルがおすすめ。脱衣所やトイレなどをあたためるのであれば、500～600W程度を目安にしましょう。
消費電力(W数)は大きいほどパワーがある反面、電気代もかかるようになっています。寒さなどによって消費電力を2、3段階切り替えできる「出力切り替え機能」や「温度設定機能」があると、あたたまってきたら、出力を低くするなどして調整できるため、電気代を抑えることができます。

電気代を抑えたい方には省エネ機能搭載モデルがおすすめ。「人感センサー」が搭載されたモデルは、人の動きを検知して、人がいなくなると自動でオフになるため、無駄な電力消費を抑えられます。特にトイレや洗面所など人の出入りが多い場所では効果的です。
「室温センサー(温度センサー)」は周囲の温度を測り、自動で温風を弱めるなど、出力を調整してくれるので、電気代を抑えつつ、あたたまり過ぎも防いでくれます。また、「エコモード」など自動で省エネ運転をしてくれるモードも有効です。

セラミックヒーターなどの暖房機器は安全機能もチェック。多くのセラミックヒーターに搭載されている、転倒時自動で電源が切れる「転倒OFFスイッチ」や、吹き出し口を塞いでしまっていたり、連続運転時など異常な温度上昇を感知する「過熱防止機能」。一定の時間運転すると自動で電源が切れる、切り忘れ防止機能や、「人感センサー」などもあると安全に使用できます。その他にも、小さい子供がいるご家庭では、ケガやいたずら防止に有効な「チャイルドロック」機能もあるとより安全です。

オンタイマー機能があれば肌寒い朝など起床のタイミングに合わせてあたためられるので便利。オフタイマー機能があれば就寝後に数時間だけ使用したい場合や、万が一の消し忘れ防止や省エネ対策に役立ちます。また、タイマー設定をしていなくても何時間か連続運転をすると自動で切れる「自動オフ機能」があると安心です。

首振り機能がついているモデルは、リビングなど複数人がいる部屋やキッチンなど人が動いている場所などで、広い範囲をあたためられるので便利。また、首振り運転することで、1ヶ所のあたたまりすぎ、乾燥、あたためムラを防ぎます。

セラミックヒーターを使うと、温風により空気が乾燥してしまうので「加湿器」との併用がおすすめ。加湿機能が搭載されているセラミックヒーターなら、乾燥を防ぎつつ、省スペースで設置できます。
湿度を上げることで、体感の暖かさも上がり、省エネ対策にもなります。購入する際は、加湿機能の適用畳数などもチェックしましょう。

セラミックヒーターの中には、暖房運転だけではなく、夏場はタワーファン(扇風機)として使用できるものがあります。1台で冬・夏と使用することができるので省スペース。また、別々にヒーターと扇風機を買う必要もないので、購入コストも抑えられます。