こちらは「無水アルコール」ですか?フローリングの黒ずみ(おそらくカビ)の除去に試してみたいのですが....
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□無水か 無水ではないか?
→ 無水ではない。含水。 □フローリングの黒ずみの除去に効果が期待できるか? → 無水だろうが、含水だろうが、アルコールでは効果は期待できない。 □なぜ効果が期待できないのか? 住まいの目に見える汚れのうち、水ぶきで落とせない(拭き取れない)タイプの汚れに対して アルコールを使うことで拭き取れるようになるのは 、基本的に「油汚れ」のみです。 (アルコールの力で油が溶けるので、拭き取れるようになる) あなたが落としたい汚れが、本当にカビの黒ずみなのであれば 「カビ自体の除去」と「カビにより発生した着色汚れ」を両方落とさないと、根絶できないわけですが □「カビ」という物体の除去について 表面に浮いている(付着しているだけ)カビであれば、そもそも水ぶきだけで拭き取れるでしょう。 素材に入り込んでいるカビは、カビは油汚れじゃないのでアルコールでは溶かすことはできませんから アルコールを使ってもカビ自体を除去することはできないわけです。 □着色汚れ(黒ずみ)について アルコールは消毒効果もありますが、カビの黒ずみ落としには意味がないです。 もしアルコールでカビを死滅させられたとしても、カビが作り出した色素はそのまま残るからです。 風呂場などで使う「カビ取り」で黒ずみが落ちたように見えるのは、漂白剤による「漂白効果」です。 フローリングの材質にもよりますが、木材に影響の少ない漂白剤ならば 例えば、消毒薬として売られているオキシドールなどの過酸化水素系(酸素系の漂白剤)が考えられます。 オキシドールは、白い壁紙に生えたカビの黒ずみなども、漂白可能なので 目立たない位置でフローリングの色落ちがないことをチェックしたうえで 自己責任 かつ、ピンポイントで試してみる価値はあるかもしれません。 (オキシドールは人体に利用可能な成分で、かつ 時間がたてば酸素と水に分解するので、後処理も楽です) なお、塩素系のカビ取り剤の方が効果は強力なのですが 塩素系漂白剤や水酸化ナトリウムなどといった、木材にしみ込むと厄介な成分も含まれているのと 利用した後にしっかりと水拭きが必要になってくるので、フローリングへの利用はまったく推奨できません。 □フローリングの特性について ワックスを上から塗っていると、ワックスにはじかれて、黒ずみにまで薬剤が届きません。 ワックスの除去→黒ずみの除去→ワックスがけ、という段階を踏まえる必要はあるかと思います。 これらのフローリングへの対処は、フローリング材が「白木」でなく。 何らかのコーティングが行われている前提で説明しています。 ご参考になれば幸いです
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