STEMを謳う商品ということで、説教臭さや胡散臭さを感じる方もいるかもしれません。子供だましと思われる事もあるでしょう。
かくいう私も最初はそんな一人でした。購入動機だって、プラモに比べれば塗装も扱いも気軽で、かつ樹脂に比べたら長持ちしそうだったから。 最初こそ、そんな不純な気持ちでポチりました。 しかしどうでしょう、今やトリコです。 冷静に考えてみれば、ギアボックスですよ。まず木工で歯車なんて自作しようとしたら相当な経験と知識を必要としますが、それが即席で手に入る。しかも他の合板おもちゃ同様、板から指で押し出すだけで簡単に組み立てられるわけです。しかもさも当たり前のように稼働する。これが見てて楽しいんですね。ギアボックスなんかタミヤで良いとおっしゃるかもしれませんが、金属製、樹脂製の歯車はもはや我々の日常の風景ですが、しかしこれに至っては木です。室町時代やルネッサンスのレトロな趣や、まだ工学が面白かった時代のワクワク感が湧いてきます。 教育目的でももちろん、単純に手元でいじるにもオススメの逸品。最近は完成品に乾性油を染み込ませてより長持ちさせるよう四苦八苦しています。 ただ、研磨の際に出る粉塵はプラモ同様、鼻粘膜が敏感な人にはきついかもしれません。 |