古き良き日本競馬の一端を垣間見ることができます。
朽ちてゆく競馬場の写真も多数掲載されていますので、廃墟マニアの方もちょっとドキドキするかも!? 地方競馬ということで、どうしても中央競馬と比較してしまう面もありますが、 そこに携わる人々の情熱や野望、夢や希望は全く変わりありません。 だからこそ、施設や競走馬の質でハンデを課せられている地方競馬に肩入れをしてしまうのかもしれないですね。 内容は、00年代に廃止(休止)になった10ヶ所の競馬場についてスポットを当てています。 そこには、昔ムンムンと充満していたであろう夢や欲望の面影は殆ど感じさせません。 それら競馬場に今も残る、往年の賑わいを微かに感じさせる遺物がまた物悲しさを誘います。 また、かつて地方競馬で奮闘していた競走馬が多く掲載されています。 懐かしいなと当時を思い出しながら読んでしまいました。 (といっても、実際に見たことのある馬は90年代以降ですが) こういった馬の中から、古くはヒカルタカイやハイセイコー、オグリキャップやイナリワンが出たのですね。 読了後は心に引っかかるようなモヤモヤした感じが残りますが、 競馬史の資料としては非常に有用な本。 競馬に興味のある方、中央競馬しか知らない方は一読をお薦めしますね。 |