「ささいな日常を誰かと共有できる幸せ」。なかなかの名コピーだと思います。友人や恋人とは非日常の延長の中に小さな幸せをも見つけるわけですが、結婚は決してそうではない。大きなイベントは起こさなければいけなくなるもので、小さな、代わり映えもたいしてない日常を共にする、そういうことだからです。出産、育児とて、時間が経てばそれなりに「日常」に置き換わっていくものだからです。そして、それを常に共有したいと思う相手はそうはいるものではない。結婚って、「出産・育児」ばかりが注視される概念ですが、実はそんなことよりも「共に一緒に日常を過ごせるか」かが大事なのだと。わたしはそんな当たり前のことをこの作品で改めて思い起こしました。結婚はゴールじゃない、スタートだという昔の歌詞を思い出します。大きな波風はいまのところこれといってありません。でも、それがいいんです。ちょっとしたことにビックリもする優しさが胸に染みる佳作です
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星1つダウンは「まだほんの始まり」だからです。そこからいきなりおおっと思わせるものはさすがになかった。それでは満点は難しいです。しかし2巻はすでに2話分読んでしまった(そのこともあって購入を決めた)ので、おそらくは満点に昇格するでしょう。そのくらい愛おしい内容です。
この二人の関係はその非対称性に大事なポイントがあります。ずっと一途にくるみを思い続けてきた瑠璃子、そして友人の延長?と言えるかどうかもまだ怪しいくるみの、しかし優しさから始まった「結婚生活」。展開は地味です。穏やかなどこにでもあるような「同居関係のありがちな経験と小さな葛藤」の繰り返しです。でも、「結婚」って、結局はそういうことじゃないでしょうか。波風激しい夫婦関係など維持できる方がおかしい。ふたりとも人格も価値観も仕事もある。繋がっているのはお互いを思いやる気持、そしていまはまだ瑠璃子さんだけしか自覚していない「愛」。好きって、そういうものじゃないでしょうか、本当は。いずれ「本当に好きな人ができたら」解消されるという約束。しかし、そうならないで、と願いたいほどには、この二人はともに魅力があって、お互いを大事に思っていることが感じられる佳作です |






























































































