もうずいぶん前、テレビでアニメ「火垂るの墓」を観たが、あまりに可哀そうで最後まで見続けることができなかった。その時以降この童話集も避けてきたが、沖縄編を加えた完全版が出たというので購入した。もちろん悲しい話ばかりだが、声高に反戦を叫ぶのではなく、淡々とした筆致で名も知られぬものの悲劇が描かれている。「童話集」であるが子供にというより、むしろ思春期以上、大人向けの書なのか。戦後生まれの者が大多数となった今日、勇ましいことを主張する人は、この童話集を読んだら何を感じ、思うのだろうか。
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もうずいぶん前、テレビでアニメ「火垂るの墓」を観たが、あまりに可哀そうで最後まで見続けることができなかった。その時以降この童話集も避けてきたが、沖縄編を加えた完全版が出たというので購入した。もちろん悲しい話ばかりだが、声高に反戦を叫ぶのではなく、淡々とした筆致で名も知られぬものの悲劇が描かれている。「童話集」であるが子供にというより、むしろ思春期以上、大人向けの書なのか。戦後生まれの者が大多数となった今日、勇ましいことを主張する人は、この童話集を読んだら何を感じ、思うのだろうか。
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