メンデルスゾーン 厳格な変奏曲－作品54(ウィーン原典版<278>) [単行本]

メンデルスゾーン 厳格な変奏曲－作品54(ウィーン原典版<278>) の 商品概要

• 出版社からのコメント

  作曲者自身は付していないが、演奏上有用な運指法やペダル奏法についても提案が示され、丁寧な訳注も付き、演奏者の便を図る。…

• 内容紹介

  メンデルスゾーン＝バルトルディ（1809-47）が、1841年、出版社からの依頼に応じ『ベートーヴェン・（追悼）アルバム』というアンソロジーのために書いた作品。
  
  作曲者自身によって名づけられた≪厳格な変奏曲≫には、当時数多く作曲されていた「華麗な」変奏曲とは一線を画し、バッハの≪ゴルトベルク変奏曲≫やベートーヴェンの≪ディアベリ変奏曲≫のような対位法的作曲技法や構成との接近を意図する意味が込められているように思われる。
  
  主題と17の変奏からなり、個々の変奏はピアノ技法を駆使しさまざまな性格が強調されながら、それらが大きくまとまってひとつの曲を形成している。メンデルスゾーンは、この作品で、ベートーヴェンから受け継いだ「変奏曲」というジャンルを発展させ、後のブラームスやレーガーへと引き継いだ。
  
  作曲者自身は付していないが演奏上有用と思われる運指法やペダル奏法などについても適宜提案が示され、また訳者による丁寧な訳注も付き、演奏者の便を図っている。
  
  

• 著者について

  ミヒャエル クーベ
  校訂：
  
  
  ペーター ロッゲンカンプ
  運指・演奏の手引き：
  
  
  池上 健一郎 (イケガミ ケンイチロウ)
  訳：慶應義塾大学大学院非常勤講師。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程中退。ヴュルツブルク大学にて音楽学博士号取得（Ph.D）。主な論文に「ブルックナーの交響曲における『漸次的結合の構想』と総休止」（『音楽学』51/3、2005年）、「ヨーゼフ・ハイドンと同時代人の器楽音楽におけるシチリアーノ――古典派様式における作曲とトポスの関係についての研究」（博士論文、ヴュルツブルク大学、2013年）など。
  

メンデルスゾーン 厳格な変奏曲－作品54(ウィーン原典版<278>) の商品スペック