緩和ケアという物語―正しい説明という暴力 [単行本]
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緩和ケアという物語―正しい説明という暴力 [単行本]

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出版社:創元社
販売開始日: 2015/07/23
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緩和ケアという物語―正しい説明という暴力 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    物語の書き換え。医療者と患者の相互交流の扉を開くナラティブ・アプローチ。
  • 目次

    はじめに

    第1章 物語としての緩和ケア
     1 緩和ケア病棟は安楽死させてくれる所?
     2 「正しい説明」という暴力
     3 ナラティブ・ベイスト・メディスン
     4 物語という観点をもつことの意義
     5 緩和ケアの基盤にある物語

    第2章 緩和ケアを語りベースにする
     1 スキルとしてのナラティブ
     2 視点としてのナラティブ
     3 ある肺がん患者の語りから
     4 ストーリーのずれ
     5 新たなストーリー
     6 葛藤を抱える

    第3章 物語の力
     1 物語の力は体にも響く
     2 治療としての物語
     3 物語が現実を作る
     4 物語は聞きすぎないほうがよい場合もある

    第4章 痛みをめぐる語り
     1 痛みの多面性
     2 依頼時の状況
     3 患者側のストーリーと主治医側のストーリー
     4 初回診察
     5 痛みの軽快
     6 現実に直面する
     7 激痛
     8 窓口を一つに
     9 さいごに

    第5章 痛みの医学的物語
     1 医学的常識は時代とともに変化する
     2 心の痛みと身体の痛みは分けられるか?
     3 痛みの不思議
     4 痛みの神経学的基盤
     5 痛みの意味
     6 条件付け
     7 プラセボ
     8 心理療法とプラセボ
     9 痛みと向き合う

    第6章 物語としてのスピリチュアリティ
     1 緩和ケアとスピリチュアリティ
     2 世界の始まりに
     3 白い鮎
     4 スピリチュアリティとは?

    第7章 ストーリーのずれ――ソウル・ペイン
     1 スピリットとソウル
     2 病名のインパクト
     3 ナラティブとして聞く
     4 存在基盤の断層
     5 魂の揺れ
     6 ソウル・ペイン

    第8章 「病うこと」と幸福感
     1 やまふこと
     2 幸福感
     3 桜木妙子さんのこと
     4 苦しみの窮まるところ

    第9章 死の臨床と罪悪感
     1 罪と罪悪感
     2 むじな長屋
     3 おなかにとっての罪意識
     4 佐八にとっての罪意識
     5 保本にとっての罪意識
     6 死を前にして感じられる罪悪感

    第10章 混沌の物語
     1 木崎さんのこと
     2 物語の舞台に上がる前に
     3 混沌の語り
     4 モードの変化
     5 死を告げる
     6 死に臨む臨床家

    第11章 緩和医療における時間
     1 時間の変容
     2 「今」の突出
     3 「今」に潜入する「未来」
     4 緩和ケア病棟における時間

    第12章 病を書く
     1 症例の記述様式の歴史的変遷
     2 現代のカルテの特徴と盲点
     3 なぜ記述様式にこだわるのか?
     4 記憶に基づく逐語録
     5 逐語で書くことの意義
     6 病を「書く」

    第13章 傷を負った者が癒す
     1 傷を負った者が癒す
     2 健康な治療者と傷を負った治療者
     3 実感をもって理解する
     4 時空の変容
     5 あらゆる病気が自分のなかにある
     6 セラピストのなかの患者と患者のなかのセラピスト
     7 力の問題
     8 心的感染
     9 自分とは何か
     10 ヒポクラテスとアスクレピオス

    初出一覧
    おわりに
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    岸本 寛史(キシモト ノリフミ)
    1966年生まれ。1991年京都大学医学部卒業。現在、高槻赤十字病院緩和ケア診療科部長
  • 出版社からのコメント

    患者個別の物語に固有の価値を見出し、患者を語り手として尊重する、ナラティブ・アプローチを用いた時に見えてくる緩和ケアの世界。
  • 内容紹介

    患者の個々の価値観や状況、医療の文脈を無視して、緩和ケアの「正しい理解」を促すことは、時として倫理的暴力となることもある。ナラティブ・アプローチは患者の個別の物語に固有の価値を見出し、患者を語り手として尊重し、複数のナラティブの共存を認める。患者が抱くストーリーを医療の中心に置いた時に見えてくる世界を、著者が経験した具体的な事例とともに描き出す。医療者だけではなく、がん医療に関心のある全ての方へ。
  • 著者について

    岸本 寛史 (キシモト ノリフミ)
    岸本寛史(きしもと・のりふみ)1966年生まれ。1991年京都大学医学部卒業。現在、高槻赤十字病院緩和ケア診療科部長。主な著書『癌と心理療法』『緩和のこころ』(誠信書房)『緩和医療レクチャー』(共編、遠見書房)『ナラティブ・オンコロジー(』(共編、遠見書房)『ナラティブ・ベイスト・メディスンの実践』(共著、金剛出版)『臨床ナラティブ・アプローチ』(共著、ミネルヴァ書房)『コッホの「バウムテスト[第三版]」を読む』(共著、創元社)ほか。主な訳書『MDアンダーソン・サイコソーシャル・オンコロジー』(共監訳、MEDSi)『ナラティブ・ベイスト・メディスン』(共監訳、金剛出版)『ナラティブ・メディスン』(共訳、医学書院)『関係するこころ』(共訳、誠信書房)『バウムテスト[第3版]』(共訳、誠信書房)ほか。

緩和ケアという物語―正しい説明という暴力 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:創元社 ※出版地:大阪
著者名:岸本 寛史(著)
発行年月日:2015/07/20
ISBN-10:4422115936
ISBN-13:9784422115931
判型:A5
発売社名:創元社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:心理学
言語:日本語
ページ数:215ページ
縦:22cm
横:15cm
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