トレブリンカの地獄―ワシーリー・グロスマン前期作品集 [単行本]
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トレブリンカの地獄―ワシーリー・グロスマン前期作品集 [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2017/05/17
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トレブリンカの地獄―ワシーリー・グロスマン前期作品集 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    極限状況下で人々はどのようにふるまったのか。自由や優しさや善良さとは何なのか。第二次世界大戦の終結前後までに執筆あるいは構想されたルポルタージュ・小説・戯曲を収載する。独ソ戦末期に赤軍記者としてナチの絶滅収容所を報じた「トレブリンカの地獄」。母を虐殺された故郷ウクライナを舞台に、ホロコーストがテーマの世界最初の作品となった傑作小説「老教師」。男まさりの女性政治局員がユダヤ人集落で出産する日々をユーモラスに描いた出世作「ベルディーチェフの町で」。行きずりの情事を経験した兵士の二日間「女」。革命が空洞化し官僚主義がはびこるにつれ、過去と同じことを繰り返す人間の業を目にして、歴史は進歩するのか循環するのかと主人公が問う戯曲「ピタゴラスを信じるなら」。人はそれぞれが歴史を生きている。その希望や幻滅、想いを、死ぬまで表現しつづけた文学の軌跡は、『システィーナの聖母ワシーリー・グロスマン後期作品集』(齋藤紘一訳)へとつながっていく。グロスマンは社会主義国家建設に参加し、そのために努力しながら、やがて次第にスターリン体制批判へと転じていった。
  • 目次

    I ルポルタージュ
    ユダヤ人のいないウクライナ 
    トレブリンカの地獄

    II 短篇小説
    ベルディーチェフの町で

    若い女と老いた女
    しばらくの悲しい日々
    チェーホフの眼で

    老教師

    III 戯曲
    ピタゴラス派を信じるなら

    希望と幻滅──歴史を生きた人びとを描く  中村唯史
    ユダヤの運命と共にあったロシア作家  赤尾光春
    主要参照文献
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    グロスマン,ワシーリー(グロスマン,ワシーリー/Гроссман,Василий)
    1905‐1964。ウクライナ・ベルディーチェフのユダヤ人家庭に生まれる。モスクワ大学で化学を専攻。炭鉱で化学技師として働いたのち、小説を発表。独ソ戦中は従軍記者として前線から兵士に肉薄した記事を書いて全土に名を馳せる。43年、生まれ故郷の町で起きた独軍占領下のユダヤ人大虐殺により母を失う。44年、トレブリンカ絶滅収容所を取材、ホロコーストの実態を報道する。次第にナチズムとソ連の全体主義体制が本質において大差ないとの認識に達し、50年代後半から大作『人生と運命』を執筆、60年に完成

    赤尾 光春(アカオ ミツハル)
    1972年神奈川県生まれ。大阪外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。同大学大学院修士課程修了、エルサレム・ヘブライ大学留学をへて、総合研究大学院大学博士後期課程文化科学研究科・地域文化学専攻修了、博士号取得。北海道大学スラブ研究センター学術研究員、大阪大学文学研究科助教等歴任後、現在、大阪大学、関西学院大学非常勤講師。専門は近代ユダヤ文学・ユダヤ文化

    中村 唯史(ナカムラ タダシ)
    1965年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻博士課程退学、90‐92年モスクワ大学留学。93年より山形大学教養部講師、同人文学部准教授、教授をへて、2015年より京都大学大学院文学研究科教授。専門はロシア文学・ソ連文化論
  • 出版社からのコメント

    独ソ戦時、赤軍記者としてホロコーストを報じた世界初の記事である表題作等、『人生と運命』の作家が描くスターリニズム社会と人間。
  • 内容紹介

    20世紀ロシア文学の珠玉『人生と運命』の作家ワシーリー・グロスマン。第二次世界大戦の終結前後までに執筆、あるいは構想されたルポルタージュ・小説・戯曲を収載する。

    グロスマンは市民として社会主義国家建設に参加し、そのために努力しながら、次第にスターリン体制批判に転じていった。
    独ソ戦末期に赤軍記者としてナチの絶滅収容所を報じた『トレブリンカの地獄』。
    著者の故郷ウクライナを舞台に、ホロコーストを描いた世界最初の作品となった傑作小説「老教師」。
    男まさりの女性政治局員がユダヤ人集落で出産にいたる日々をユーモアたっぷりに描く「ベルディーチェフの町で」。
    行きずりの情事を経験した兵士の二日間「女」。
    革命の空洞化と官僚主義、同じことをくり返す人間の業を目の当たりにして、歴史は進歩するのか循環するのかと、登場人物が問う戯曲「ピタゴラスを信じるなら」。

    戦時下という極限状況で、人はどのようにふるまったのか。自由や優しさや善良さとは何なのか。グロスマンの作品には、19世紀ロシア文学の歴史小説の伝統が引き継がれている。
    『システィーナの聖母 ワシーリー・グロスマン後期作品集』(齋藤紘一訳)と全二巻。
  • 著者について

    ワシーリー・グロスマン (ワシーリー グロスマン)
    1905-1964。ウクライナ・ベルディーチェフのユダヤ人家庭に生まれる。モスクワ大学で化学を専攻。炭鉱で化学技師として働いたのち、小説を発表。独ソ戦中は従軍記者として前線から兵士に肉薄した記事を書いて全土に名を馳せる。43年、生まれ故郷の町で起きた独軍占領下のユダヤ人大虐殺により母を失う。44年、トレブリンカ絶滅収容所を取材、ホロコーストの実態を世界で最初に報道する。次第にナチとソ連の全体主義体制が本質において大差ないとの認識に達し、50年代後半から大作『人生と運命』を執筆、60年に完成。「雪どけ」期に刊行をめざすが、KGBの家宅捜索を受けて原稿は没収、「今後2-300年、発表は不可」と宣告される。80年、友人が秘匿していた原稿の写しがマイクロフィルムに収められて国外に持ち出され、スイスで出版された。胃がんを患い死を前にしたグロスマンは『万物は流転する』を入院先の病院に持参し、最後の数年を共にした恋人エカテリーナ・ザボロッツカヤに極秘に託した。『万物は流転する』は70年にフランクフルトで刊行、89年にソソヴィエトの雑誌『オクチャブリ』に掲載された。

    赤尾光春  (アカオミツハル)
    1972年神奈川県生まれ。大阪外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。同大学大学院修士課程修了、エルサレム・ヘブライ大学留学をへて、総合研究大学院大学博士後期課程文化科学研究科・地域文化学専攻修了、博士号取得。北海道大学スラブ研究センター学術研究員、大阪大学文学研究科助教等歴任後、現在、大阪大学・関西学院大学非常勤講師。専門はユダヤ文学・文化研究。共編著に『ユダヤ人と自治』(岩波書店、2017)『シオニズムの解剖』(人文書院、2011)『ディアスポラから世界を読む』(明石書店、2009)『ディアスポラの力を結集する』(2012、松籟社)等。共訳書に、『ディブック/イヴォナ』(2015、未知谷 イディッシュ語からの翻訳)『トレブリンカの地獄 ワシーリー・グロスマン前期作品集』(2017、みすず書房)等。

    中村唯史 (ナカムラタダシ)
    1965年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻博士課程退学、90-92年モスクワ大学留学。93年より山形大学教養部講師、同人文学部准教授・教授をへて、 2015年より京都大学大学院文学研究科教授。専門はロシア文学・ソ連文化論。共編著に『再考ロシア・フォルマリズム──言語・メディア・知覚』(2012、せりか書房)『映像の中の冷戦後世界──ロシア・ドイツ・東欧研究とフィルム・アーカイブ』(2013、山形大学出版会)、訳書に、イサーク・バーベリ『オデッサ物語』(1995、群像社)、ヴィクトル・ペレーヴィン『恐怖の兜』(2006、角川書店)、『トルストイ ポケットマスターピース04』(共訳、2016、集英社文庫)、『トレブリンカの地獄 ワシーリー・グロスマン前期作品集』(共訳、2017、みすず書房)等。

トレブリンカの地獄―ワシーリー・グロスマン前期作品集 の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:ワシーリー グロスマン(著)/赤尾 光春(訳)/中村 唯史(訳)
発行年月日:2017/05/25
ISBN-10:4622085852
ISBN-13:9784622085850
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学小説
言語:日本語
ページ数:384ページ
縦:20cm
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