日本の長い戦後-敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているか [単行本]
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日本の長い戦後-敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているか [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2017/07/20
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日本の長い戦後-敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているか の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    憲法改正、領土問題、歴史認識問題はなぜ、こんなにも軋轢を招くのか。アメリカで教える気鋭の社会学者が比較文化の視点から、日本の「敗戦の文化」を考察する。私たちが家族、学校、メディアをとおして触れる戦時の物語は多様だ―戦場で英雄だった祖父、加害の体験を話さずに逝った父、トラウマを解消できない被害者たち。それらの記憶は、史実に照らして見直されることなく共存し、家族内では、調和が最優先される語りが主観的に選びとられる。高校の歴史教科書・歴史漫画の分析からは、なぜ若い世代が自国に自信をもてないか、その理由が見えてくる。そしてメディアは、記憶に政治色をつけながら、それぞれ違う物語を映し出す。戦後70年を過ぎた今、不透明な過去に光を当て、問題の核心に迫る。
  • 目次

    日本の読者のみなさまへ
    謝辞

    第1章 敗戦の傷跡と文化的記憶
    文化的トラウマ、記憶、国民アイデンティティ
    戦争の記憶をめぐる三つの道徳観とその語り(戦死した英雄を語る――「美しい国」の記憶/被害者を語る――「悲劇の国」の記憶/加害者を語る――「やましい国」の記憶)
    敗戦の文化にみられる記憶の分断
    本書について

    第2章 個人史と家族史を修復する記憶
    戦中世代の証言
    語らない親との対話――溝を埋め、傷を癒す(「温厚な父」/「戦争は、絶対に起こしてはいけない」/「戦争の反省などみじんもない」)
    家族への帰属意識と無力感の内面化

    第3章 敗北感の共有とその位置づけ――メディアのなかの英雄、被害者、加害者の物語
    政治パフォーマンスとしての追悼(勝算のない戦争でなぜ死ななければならなかったのか/新聞社説に見る戦争責任と被害の言説)
    追悼の季節の文化メディア(われわれの悲惨な戦争/父たちの愚かな戦争/祖父たちの立派な戦争)
    国民としての帰属意識と阻まれた他者への共感

    第4章 戦争と平和の教育――子供にどう第二次世界大戦を教えるか
    上からの歴史――教科書のなかの戦争と平和(高校歴史教科書のなかの戦争と平和/公民教科書のなかの戦争と平和)
    下から見た歴史――「学習漫画」のなかの戦争と平和(「学習用」歴史漫画/「大衆的」歴史漫画)
    子供世代向けの教訓としての文化的トラウマ

    第5章 敗戦からの回復とは何か――他国との比較から
    敗戦の文化を乗り越える――道義的回復に向けた三つの展望(ナショナリズムの視点――名誉と愛国心、国への帰属意識/平和主義の視点――心の癒しと人間の安全保障/国際協調(和解)主義の視点――正義と道義的責任)
    和解のグローバル・モデルはあるのか
    ドイツとの比較
    「普通の国」として世界に返り咲く

    訳者あとがき
    原注
    参考文献
    索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    橋本 明子(ハシモト アキコ)
    1952年東京生まれ。幼少期・青年期をロンドン、東京、ハンブルクで過ごす。1975年、ロンドン大学(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)社会学部卒業。東京のソニー本社勤務を経て渡米。1984年、イェール大学大学院社会学部博士号取得。東京の国連大学本部勤務を経てふたたび渡米。1989年以降、ピッツバーグ大学社会学部で教鞭をとる。現在、米国ポートランド州立大学客員教授、イェール大学文化社会学研究所客員研究員を兼任

    山岡 由美(ヤマオカ ユミ)
    津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。出版社勤務を経て翻訳業に従事
  • 出版社からのコメント

    戦争体験者の記憶は子や孫に選択されて伝わる。高校歴史教科書の記述は若い世代の意識を決める。米国で教える気鋭の社会学者の分析。
  • 内容紹介

    憲法改正、領土問題、歴史認識問題はなぜ、こんなにも軋轢を招くのか。アメリカで教える気鋭の社会学者が比較文化の視点から、日本の「敗戦の文化」を考察する。
    私たちが家族、学校、メディアをとおして触れる戦時の物語は多様だ――戦場で英雄だった祖父、加害の体験を話さずに逝った父、トラウマを解消できない被害者たち。それらの記憶は、史実に照らして見直されることなく共存し、家族内では、調和が最優先される語りが主観的に選び取られる。
    高校の歴史教科書・歴史漫画の分析からは、なぜ若い世代が自国に自信をもてないか、その理由が見えてくる。
    そしてメディアは、記憶に政治色をつけながら、それぞれ違う物語を映し出す。
    戦後70年を過ぎた今、不透明な過去に光を当て、問題の核心に迫る。
  • 著者について

    橋本明子 (ハシモトアキコ)
    1952年東京生まれ。幼少期・青年期をロンドン、東京、ハンブルクで過ごす。1975年、ロンドン大学(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)社会学部卒業。東京のソニー本社勤務を経て渡米。1984年、イェール大学大学院社会学部博士号取得。東京の国連大学本部勤務を経てふたたび渡米。1989年以降、ピッツバーグ大学社会学部で教鞭をとる。現在、米国ボートランド州立大学客員教授、イェール大学文化社会学研究所客員研究員を兼任。

    山岡由美 (ヤマオカユミ)
    津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。出版社勤務を経て翻訳業に従事。訳書 ブルース・カミングス『朝鮮戦争の起源 第2巻 上・下』(共訳、明石書店、2012)、スチュアート・D・ゴールドマン『ノモンハン 1939』(みすず書房、2013)、ブルース・カミングス『朝鮮戦争論』(共訳、明石書店、2014)、トビー・ドッジ『イラク戦争は民主主義をもたらしたのか』(みすず書房、2014)、アンドレイ・ランコフ『北朝鮮の核心』(みすず書房、2015)、張彧暋『鉄道への夢が日本人を作った』(朝日新聞出版、2015)、橋本明子『日本の長い戦後』(みすず書房、2017)。

日本の長い戦後-敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているか の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:橋本 明子(著)/山岡 由美(訳)
発行年月日:2017/07/18
ISBN-10:4622086212
ISBN-13:9784622086215
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:256ページ ※200,56P
縦:20cm
その他: 原書名: THE LONG DEFEAT:Cultural Trauma,Memory,and Identity in Japan〈Hashimoto,Akiko〉
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