要旨(「BOOK」データベースより)
世界的に有名な名画のひとつ『叫び』を描いたエドヴァルド・ムンクの伝記グラフィックノベル。ノルウェーで最も権威ある文学賞“ブラーゲ賞”のノンフィクション作品賞受賞!!常に向き合い続けた「生と死」、描くことへと突き動かした「狂気」共にその時代を生きた錚々たる芸術家たちの声が、天才画家「ムンク」をあぶりだしていく―
著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
クヴェーネラン,ステフン(クヴェーネラン,ステフン/Kverneland,Steffen)
1963年ノルウェーの南西部ハウゲスンに生まれる。独学で絵を学び、16歳で漫画家デビュー。1993年にはじめての単行本『握りしめた拳』を出版。文学的な漫画に与えられる「スプローイング賞」を受賞。文学作品を漫画化した作品を多く発表する。また新聞の風刺画や本の挿絵も手がけた。2013年に発表した本作『MUNCH』で「ブラーゲ賞ノンフィクション部門」、「文化省漫画賞」「ポンドゥス賞」(全て発刊同年)受賞。特にノルウェーで最も権威ある文学賞である「ブラーゲ賞」に漫画作品が初めて選ばれたことで世間を騒がせた
枇谷 玲子(ヒダニ レイコ)
1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学。2005年、大阪外国語大学(現大阪大学)卒業。在学中の2005年に『ウッラの小さな抵抗』で翻訳者デビュー。北欧家具輸入販売会社勤務、翻訳会社でオンサイトのチェッカーの経験を経て、現在は子育てしながら北欧書籍の紹介を行っている
出版社からのコメント
ノルウェーで最も権威ある文学賞〈ブラーゲ賞〉のノンフィクション作品賞を受賞したムンクのグラフィックノベルがついに日本へ上陸!
内容紹介
ムンクは日本でも極めて人気のある画家のひとり。
常に「生と死」に向き合い続けた作品の強烈さは他の追随を許さない程の迫力であるし、
もはやキャラクター化して独り歩きしている作品『叫び』の浸透度を考えれば、
その関心度の高さがうかがえる。
本書は、そのムンクを扱ったグラフィックノベルによる伝記作品。
現地では2012年〈一年で最も美しい賞〉と〈オスロ市芸術家賞〉を、
2013年ノルウェーで最も権威ある文学賞〈ブラーゲ賞〉のノンフィクション作品賞を受賞している。
ムンクの伝記は世界各国で数えきれない程たくさん出されているが、
本作はユーモアを交え、彼の人物像を多面的に、深くえぐりだすことに成功しており、
また、日本で出版されている伝記に決定的に欠けている、
ムンクとその時代に生きた人々の生の声、言葉を物語として不自然でない形にした構成力は
現地でも天才的と評され、絶賛されている。
かつて出されたムンクの伝記のほとんどは美術評論家により書かれたものだったが、
本作は優れた画家でもある漫画家により描かれたため、
斬新な作品に仕上がっていることも大きな特徴となる。
著者について
枇谷 玲子 (ヒダニ レイコ)
枇谷 玲子:1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学。2005年、大阪外国語大学(現大阪大学) 卒業。 在学中の2005年に『ウッラの小さな抵抗』で翻訳者デビュー。北欧家具輸入販売会社勤務、翻訳会社でオンサイトのチェッカーの経験を経て、現在は子育てしながら北欧書籍の紹介を行っている。訳書に2015年東京都美術館で行われた展示『キュッパのびじゅつかん』の元となった絵本『キュッパのはくぶつかん』(福音館書店)、『カンヴァスの向こう側』(評論社)など。埼玉県在住。