要旨(「BOOK」データベースより)
Zabbixは、ITシステムの監視を一元化し、日々の監視を自動化することによりシステム監視を効率化するツールです。本書は主にサーバーやネットワークのシステム運用に携わる方に向けて、Zabbix4.0を利用した機能の網羅的な解説を行っています。Zabbixの概要や基本的な機能、設定についての解説だけでなく、導入にあたり必要となる周辺的な知識や、実際のシステムを例に挙げた実践的な解説も行っています。Zabbixの設定方法や詳細を理解したい方はもちろんのこと、監視システムを初めて利用される方や、すでにほかの監視ソフトを導入されている方にも活用できるようになっています。
目次
[改訂3版] Zabbix統合監視実践入門 ―― 障害通知、傾向分析、可視化による省力運用
【目次】
改訂版に寄せて
本書に寄せて
はじめに
第1章:統合監視ソフトウェアZabbixとは
# 1.1 現代の企業活動とITシステム
## 1.1.1 ITシステムの運用管理の重要性
## 1.1.2 複雑化するITシステム
# 1.2 システム監視とは
## 1.2.1 稼働監視
## 1.2.2 リソース監視
## 1.2.3 アプリケーション監視
# 1.3 統合監視ソフトウェアとは
## 1.3.1 統合監視ソフトウェアの機能
## 1.3.2 統合監視ソフトウェアを利用するメリット
# 1.4 統合監視ソフトウェアZabbixとは
## 1.4.1 海外/日本での実績と開発形態
## 1.4.2 Zabbixの主な特徴と機能
第2章:Zabbixのインストール
# 2.1 インストールの準備
## 2.1.1 Zabbixの動作環境
### Zabbixサーバー
### Zabbixエージェント
### SNMP対応機器
### Zabbixエージェント未導入サーバー
### データベース
### Webインターフェース
## 2.1.2 Zabbixのバージョンと開発ポリシー
## 2.1.3 システム要件
### 対応OS
### Zabbixサーバーのシステム要件
### Zabbixエージェントのシステム要件
### データベースのシステム要件
### Webインターフェースのシステム要件
### Webブラウザのシステム要件
## 2.1.4 解説に利用するインストール環境
### OS
### データベース
### Webサーバー
### Zabbixサーバー/エージェント
# 2.2 Zabbixのインストール
## 2.2.1 Zabbix社のyumリポジトリの登録方法
### RPMパッケージをダウンロードしてインストールする場合
## 2.2.2 Zabbixサーバーのインストール
### データベースのインストール
### 時刻同期クライアントのインストールと設定
### ZabbixサーバーのRPMをインストール
### データベースへの初期データのインポート
### Zabbixサーバーの設定と起動
## 2.2.3 Webインターフェースのインストール
### WebインターフェースのRPMをインストール
### Webインターフェースのインストーラを実行
## 2.2.4 Zabbixエージェントのインストール
### Linuxへのインストール
### Windowsへのインストール
##### [Column]ZabbixエージェントをインストールしたOSの時刻同期
## 2.2.5 インストールされるバイナリと設定ファイル
### Zabbixサーバー
### Webインターフェース
### Zabbixエージェント(Linux)
### Zabbixエージェント(Windows)
第3章:クイックスタートガイド
# 3.1 Webインターフェースの操作
## 3.1.1 Webインターフェースへのログイン
## 3.1.2 メニューの日本語化
## 3.1.3 基本的な操作方法
### サブメニューの操作
### 画面最上部のメニュー
# 3.2 Zabbixの監視設定の全体像と流れ
## 3.2.1 Zabbixの監視設定の全体像
## 3.2.2 Zabbixの監視設定の流れ
## 3.2.3 ステータス情報収集、障害検知/通知の流れ
# 3.3 Zabbixの基本的な監視設定と監視データの表示
## 3.3.1 インストール直後のZabbixサーバーの状態
## 3.3.2 登録されているZabbix serverホストの確認
## 3.3.3 アイテムの収集データを表示
### 最新データ画面
### 概要画面
## 3.3.4 障害の表示
### 障害画面
### 概要画面
## 3.3.5 アクションの状態と設定
## 3.3.6 メディアタイプの設定
## 3.3.7 ユーザーの設定
## 3.3.8 障害の発生と障害通知メールの確認
### 障害の発生
### アイテムで収集したデータの確認
### トリガーのステータスの変化と障害イベントの生成
### アクションの実行
## 3.3.9 グラフの表示
## 3.3.10 マップの表示
## 3.3.11 スクリーンの表示
## 3.3.12 ダッシュボードの利用
## 3.3.13 Webインターフェースのアラート表示
# 3.4 監視設定
## 3.4.1 監視設定の流れ
## 3.4.2 監視設定画面の操作
第4章:監視対象と監視項目の設定
# 4.1 ホストの設定
## 4.1.1 設定されているホストの一覧画面
## 4.1.2 ホストの設定項目
### ホストタブ
### テンプレートタブ
### IPMIタブ
### マクロタブ
### ホストインベントリタブ
### 暗号化タブ
# 4.2 ホストグループの設定
## 4.2.1 設定されているホストグループの一覧画面
## 4.2.2 ホストグループの設定項目
# 4.3 アイテムの設定
## 4.3.1 設定されているアイテムの一覧画面
## 4.3.2 タイプ共通のアイテムの設定項目
##### [Column]アイテム名のマクロ
## 4.3.3 監視間隔のカスタマイズ
### 例外設定
### 定期設定
#### 例1
#### 例2
#### 例3
### 監視間隔のカスタマイズの注意点
## 4.3.4 保存前処理タブ
### テキスト系の保存前処理
### 構造化データ系の保存前処理
### 計算
### 変化
### 数値変換
## 4.3.5 タイプ別のアイテム設定
### Zabbixエージェント
### Zabbixエージェント(アクティブ)
### シンプルチェック
### SNMPv1/v2/v3エージェント
#### SNMPの一括取得
#### 一般的なMIB値の変換機能
#### ダイナミックインデックスの使用
### Zabbixトラッパー
#### zabbix_senderによるデータ受信
### Zabbixインターナル
### Zabbixアグリゲート
### 外部チェック
#### 外部チェックによるNTPサーバーの稼働監視
### データベースモニタ
#### ODBCの設定
#### データベース監視によるMy-SQLの稼働監視
### IPMIエージェント
#### IPMIによるサーバーのハードウェア監視
##### [Column]IPMI
### SNMPトラップ
##### [Column]SNMPトラップ整形ツール
#### zabbix_trap_receiver.plのインストール
#### snmptrapdの設定
#### SNMPトラップの受信確認
#### Zabbixサーバーの設定
#### SNMPトラップ監視のホストとアイテム設定
#### ホストの設定
#### アイテムの設定
### SSHエージェント
#### SSHエージェントを使用したエージェントレス監視例
### TELNETエージェント
### JMXエージェント
#### Zabbixを利用したJavaアプリケーションの監視
#### Zabbix Java Gatewayのインストールと設定
#### 監視対象のJava VMの設定
#### Zabbixの監視設定
#### JMXで監視できる項目の調査
### HTTPエージェント
### 依存アイテム
# 4.4 ユーザーパラメータを使用した独自監視項目の追加
## 4.4.1 ユーザーパラメータの設定
### Zabbixエージェントの設定
### アイテムの設定
## 4.4.2 ユーザーパラメータの設定例
### 簡単なユーザーパラメータの設定例
### いくつかのコマンドを組み合わせたユーザーパラメータの設定例
### 引数付きのユーザーパラメータの設定例
# 4.5 ローダブルモジュール
## 4.5.1 ローダブルモジュールを利用した監視機能の拡張
## 4.5.2 ローダブルモジュールを利用したヒストリデータの活用
# 4.6 アプリケーションの設定
## 4.6.1 アプリケーションの設定項目
# 4.7 Web監視
## 4.7.1 設定されているWeb監視の一覧画面
## 4.7.2 Web監視の設定項目
### シナリオタブの設定項目
### ステップタブの設定項目
#### シナリオのステップの設定項目
### 認証タブの設定項目
## 4.7.3 Web監視データの表示
## 4.7.4 Web監視で設定されるアイテム
## 4.7.5 Web監視の障害検知
## 4.7.6 Web監視のPOSTデータの調査方法
# 4.8 ログ監視とイベントログ監視
## 4.8.1 テキストログの監視設定
### テキストログのアイテム設定
### テキストログのトリガー設定
#### 基本的なトリガーの設定例
#### 復旧条件式を利用した正常判定
#### タグを利用した特定のアプリケーションの判定
### outputパラメータを利用したログからの文字列抜き出し
## 4.8.2 Windowsイベントログの監視
### Windowsイベントログのトリガー設定
## 4.8.3 正規表現の利用
### 一般的な正規表現
##### [Column]Zabbixで利用できる正規表現
##### [Column]正規表現の「*」
### ユーザー定義の正規表現設定
## 4.8.4 ログ監視の注意点
##### [Column]ログ監視とnodataトリガー関数
# 4.9 ホストインベントリの自動設定
第5章:障害検知と障害通知の設定
# 5.1 トリガーの設定
## 5.1.1 設定されているトリガーの一覧画面
## 5.1.2 トリガーの設定
### トリガータブ
### 依存関係タブ
## 5.1.3 トリガー条件式の設定例
### 死活監視の応答がなければ障害として検知する
### ポートの応答がなければ障害として検知する
### プロセスが稼働していなければ障害として検知する
### ファイルが更新された場合に障害として検知する
### Windowsサービスが稼働していなければ障害として検知する
### 直近1時間以内に4回以上ロードアベレージが10を超えた場合に障害として検知する
### 過去30分間のCPU使用率の平均が高い場合に障害として検知する
### 二重化されているSMTPサーバーの双方が停止したら障害として検知する
## 5.1.4 トリガーの状態の変化とイベントの生成
## 5.1.5 トリガーの判定動作とValueCacheのしくみ
## 5.1.6 予測トリガー関数
## 5.1.7 イベントの相関関係
### 相関関係タブ
### 実行内容
# 5.2 アクションの設定
##### [Column]日本で利用できるZabbixの通知機能
## 5.2.1 設定されているアクションの一覧画面
## 5.2.2 アクションの設定
### アクションタブ
##### [Column]アクション実行条件に設定できたトリガーのステータス条件
### 実行内容タブ
##### [Column]メンテナンス中のアクション実行
#### [メッセージの送信]を選択した場合の設定項目
#### [リモートコマンド]を選択した場合の設定項目
##### [Column]プロキシ経由のリモートコマンド
##### [Column]Zabbixエージェント、サーバー、プロキシでコマンド実行する場合の注意点
### 復旧時の実行内容タブと更新時の実行内容タブ
## 5.2.3 エスカレーションを利用したアクションの設定例
### アクションタブ
### 実行内容タブ
## 5.2.4 内部イベントによるアクション
第6章:グラフィカル表示の設定
# 6.1 グラフの設定
## 6.1.1 設定されているグラフの一覧
## 6.1.2 グラフの設定
### 折線グラフと積算グラフ
#### グラフに追加したアイテムの詳細設定
### 円グラフと分解円グラフ
#### グラフに追加したアイテムの詳細設定
# 6.2 マップの設定
## 6.2.1 設定されているマップの一覧
## 6.2.2 マップの設定
### マップのプロパティ設定
### マップの詳細設定
#### アイコンの設定
#### リンクの詳細設定
## 6.2.3 アイコンの自動描画
## 6.2.4 アイコンの自動選択
### アイコンのマッピング設定
### マップの基本設定
### マップの詳細設定
## 6.2.5 マップのインポートとエクスポート
# 6.3 スクリーンの設定
## 6.3.1 設定されているスクリーンの一覧画面
## 6.3.2 スクリーンの設定
### スクリーンのプロパティ設定
### スクリーンの詳細設定
## 6.3.3 ダイナミックスクリーンの利用
## 6.3.4 スクリーンのインポートとエクスポート
## 6.3.5 スライドショーの利用
### 設定されているスライドショーの一覧画面
### スライドショーの設定
## 6.3.6 ホストスクリーンの利用
# 6.4 ダッシュボード
## 6.4.1 設定されているダッシュボードの一覧画面
## 6.4.2 ダッシュボードの設定
# 6.5 ダッシュボード/マップ/スクリーン/スライドショーの共有
第7章:ローレベルディスカバリとVMware仮想環境の監視
# 7.1 ローレベルディスカバリの利用
## 7.1.1 ローレベルディスカバリの動作
## 7.1.2 設定されているローレベルディスカバリの一覧画面
## 7.1.3 ディスカバリルールの設定
#### ディスカバリルールタブ
#### フィルタータブ
## 7.1.4 プロトタイプの設定
## 7.1.5 具体的なローレベルディスカバリの設定
### Zabbixエージェントを利用したディスクパーティションの監視
### SNMPエージェントを利用したネットワークスイッチのインターフェース監視
### Zabbixエージェントを利用したWindowsサービスの監視
### データベースモニタを利用したデータベース内のステータス値の監視
## 7.1.6 ローレベルディスカバリの応用
### /home以下の各ユーザーごとのディレクトリサイズを監視する
#### ユーザーパラメータのスクリプト
#### zabbix_agentd.confの設定
#### ローレベルディスカバリルールの設定
#### アイテムとトリガーのプロトタイプ
# 7.2 VMware仮想環境の監視
## 7.2.1 VMware監視機能の概要
## 7.2.2 VMware監視機能の設定
## 7.2.3 VMware監視機能の動作
## 7.2.4 VMware監視で自動登録されたホストの設定を変更する
## 7.2.5 ホストのローレベルディスカバリ
第8章:テンプレートの利用とエクスポート/インポート
# 8.1 テンプレートの利用
## 8.1.1 登録されているテンプレートの一覧
## 8.1.2 テンプレートに含まれる各監視設定の確認
## 8.1.3 テンプレートの利用方法
### ホスト一覧画面
### ホスト設定画
内容紹介
統合監視ツールZabbixの使い方を、基礎から実際の運用ノウハウまで解説した書籍です。よく使われる監視例はもちろん、大規模なシステム監視についても設定例を挙げながら解説しています。好評を受け改訂を重ねており、今回の改訂では、最新バージョンであるZabbix 4.0に対応しました。追加された新機能の解説はもちろんのこと、既存の記述も今の状況に合わせてブラッシュアップされています。これからZabbixを使いはじめたい方にも、Zabbixをさらに使いこなした方にもお勧めです。
著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
寺島 広大(テラシマ コウダイ)
Zabbix Japan代表。20歳の頃にLinuxに触れたのがきっかけでオープンソースに興味を持つ。2005年にZABBIX‐JPのコミュニティサイトを作成し、2010年に書籍を出版、2011年にはZabbix本社へ転職し世界中のZabbixサポートを行いつつ、日本向けの公式トレーニングやパッケージ作成を担当する。2012年に日本支社であるZabbix Japanを設立し代表に就任
著者について
寺島 広大 (テラシマ コウダイ)
Zabbix Japan代表。20歳の頃にLinuxに触れたのがきっかけでオープンソースに興味を持つ。2005年にZABBIX-JPのコミュニティサイトを作成し、2010年に書籍を出版、2011年にはZabbix本社へ転職し世界中のZabbixサポートを行いつつ、日本向けの公式トレーニングやパッケージ作成を担当する。2012年に日本支社であるZabbix Japanを設立し代表に就任。