行動経済学の使い方(岩波新書) [新書]
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行動経済学の使い方(岩波新書) [新書]

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出版社:岩波書店
販売開始日: 2019/09/24
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行動経済学の使い方(岩波新書) [新書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    学ぶだけではもう足りない。研究と応用が進み、行動経済学はいまや「使う」段階に来ているのだ。本書では「ナッジ」の作り方を解説する。人間の行動特性をふまえ、自由な選択を確保しつつ、より良い意思決定をうながし、より良い行動を引き出す。その知恵と工夫がナッジだ。この本を通して、行動経済学の応用力を身につけよう。
  • 目次

    はじめに


    第1章 行動経済学の基礎知識
     1 プロスペクト理論
      リスクのもとでの意思決定/確実性効果/損失回避/フレーミング効果/保有効果
     2 現在バイアス
      先延ばし行動/コミットメント手段の利用
     3 互恵性と利他性
      社会的選好/互恵性
     4 ヒューリスティックス
      近道による意思決定/サンクコストの誤謬/意思力/選択過剰負荷と情報過剰負荷/平柊への回帰/メンタル・アカウンティング/利用可能性ヒューリスティックと代表性ヒューリスティック/アンカリング効果/極端回避性/社会規範と同調効果/プロジェクション・バイアス


    第2章 ナッジとは何か
     1 ナッジを作る
      軽く肘でつつく/行動の特性を考える/行動変容を本人が望んでいるか/ナッジの選び方
     2 ナッジのチェックリスト
      Nudges/EAST/MINDSPACE
     3 ナッジの実際例
      老後貯蓄の意思決定/自然災害時の予防的避難/ナッジは危険なのか?


    第3章 仕事のなかの行動経済学
     1 三つの例から
      バイトのシフトをどう入れるか/タクシー運転手の行動予測/行動経済学で解釈すると/プロゴルファーの損失回避
     2 ピア効果
      優秀な同僚が入ってきたら/スーパーマーケットのレジ打ち/競泳のタイム決勝


    第4章 先延ばし行動
     1 賃金について考える
      参照点による効果/伝統的経済学による年功賃金の説明/行動経済学による年功賃金の説明
     2 バイアスに着目する
      失業期間を短くする/長期失業を防ぐナッジ/社会保障給付申請の現在バイアス/長時間労働と先延ばし行動


    第5章 社会的選好を利用する
     1 贈与交換
      贈与交換で生産性は上がるか/負の贈与の影響/贈与のイメージを意識させる
     2 昇進格差はなぜ生まれる?
      競争選好に男女差はあるか/マサイ族とカシ族での実験
     3 多数派の行動を強調する
      女性の取締役を増やすナッジ/無断キャンセルを減らすナッジ


    第6章 本当に働き方を変えるためのナッジ
     1 仕事への意欲を高める
      際限なく続く仕事/「シーシュポスの岩」の実験/意味のある仕事
     2 目標と行動のギャップを埋める
      達成できない目標/実行計画を書き出す/量ではなく時間で/合理的行動の落とし穴/習慣化できるルールを作る/次善の策がベストの策


    第7章 医療・健康活動への応用
     1 デフォルトの利用
      ナッジで変える健康活動/大腸がん検診の受診率向上ナッジ/ワクチン接種率の向上ナッジ/オプト・イン/終末期医療の選択
     2 メッセージの影響を考慮する
      利得フレームと損失フレーム/治療法の説明
     3 成果の不確実性を考慮する
      ダイエットのナッジ/ジェネリック薬品への切り替え
     4 臓器提供のナッジ
      イギリスでの実験/日本での実験


    第8章 公共政策への応用
     1 消費税の問題
      重く見える消費税負担/同じ税負担でも消費行動が変わる/誤計算バイアス/軽減税率はなぜ好まれるのか/軽減税率は補助金と同じ/軽減税率の行動経済学
     2 保険料負担の問題
      一般の人の理解/伝統的経済学での理解/現実はどちらか
     3 保険制度の問題
      公的年金・公的健康保険の必要性/モラルハザード/法案提出と損失回避/少数派として意識させる
     4 O型の人はなぜ献血をするのか
      血液型性格判断/献血行動と血液型/血液型の特性に着目する


    おわりに

    文献解題
  • 出版社からのコメント

    より良い意思決定と行動を引き出す知恵と工夫.それが「ナッジ」だ.行動経済学の応用力を身につけよう.
  • 内容紹介

    学ぶだけではもう足りない。研究と応用が進み、行動経済学は「使う」段階に来ているのだ。本書では「ナッジ」の作り方を解説する。人間の行動の特性をふまえ、自由な選択を確保しつつ、より良い意思決定、より良い行動を引き出す。その知恵と工夫が「ナッジ」だ。この本を通して、行動経済学の応用力を身につけよう。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    大竹 文雄(オオタケ フミオ)
    1961年京都府生まれ。1983年京都大学経済学部卒業、1985年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、1996年大阪大学博士(経済学)。大阪大学社会経済研究所教授などを経て、大阪大学大学院経済学研究科教授。専攻、行動経済学、労働経済学
  • 著者について

    大竹 文雄 (オオタケ フミオ)
    大竹文雄(おおたけ ふみお)
    1961年京都府生まれ.1983年京都大学経済学部卒業,1985年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了,1996年大阪大学博士(経済学).大阪大学社会経済研究所教授などを経て,
    現在―大阪大学大学院経済学研究科教授
    専攻―行動経済学,労働経済学
    著書―『日本の不平等』(日本経済新聞社)により2005年日経・経済図書文化賞,2005年サントリー学芸賞,2005年エコノミスト賞を受賞.ほかに『経済学的思考のセンス』『競争と公平感』『競争社会の歩き方』(いずれも中公新書),『経済学のセンスを磨く』(日本経済新聞出版社),『医療現場の行動経済学』(平井啓との共編著,東洋経済新報社)などがある.2006年日本経済学会・石川賞,2008年日本学士院賞受賞

行動経済学の使い方(岩波新書) [新書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:大竹 文雄(著)
発行年月日:2019/09/20
ISBN-10:4004317959
ISBN-13:9784004317951
判型:新書
対象:一般
発行形態:新書
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:224ページ ※201,23P
縦:18cm
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