ランスへの帰郷 [単行本]
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出版社:みすず書房
販売開始日: 2020/05/07
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ランスへの帰郷 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    パリの知識人となった著者は、父の死を機に数十年ぶりに帰郷する。結び直される母との絆。なぜ、あれほどまでに出自を恥じ、家族から離反しなければならなかったのか。あからさまな支配と服従のメカニズムが正常に働く社会の異様さを、自身の半生に浮き彫りにした仏独ベスト&ロングセラー。
  • 出版社からのコメント

    労働者階級出身のゲイとして差別に苦しんだ知識人の自伝。階級社会、右傾化、執拗な性規範、左翼知識人の空疎を描いたベストセラー。
  • 内容紹介

    本書は自伝の形をとっているが、この社会への鋭い考察である。自由と平等を謳う階級社会。さらには労働者階級と投票、右傾化にも、特に深い分析がなされている。

    著者はフランス北東部の都市ランスの貧困家庭に生まれた。13歳で工場勤めを始めた父、小学校を出て家政婦になった母。祖父母もまた極貧の労働者だった。しかし哲学や文学に傾倒し、自身の同性愛を自覚するにつれ、著者は家族から離反してゆく。一族で初めて大学に進み、パリの知識人とも交わるようになった著者は、出自を強く恥じる。ゲイであることよりも、下層出身であることを知られるのが怖かった。
    嫌悪していた父の入院と死を機に、著者は数十年ぶりで帰郷する。失われた時間を取り戻すかのように母と語り合う日々。息子が遠ざかったことで、母は苦しんでいた。自ら去ったはずの息子も、別の意味で苦しんでいた。階級社会、差別的な教育制度、執拗な性規範という、日常的であからさまな支配と服従のメカニズムが正常に働く社会。本書はその異様さと、それがもたらす苦しみを、ブルデュー、フーコー、ボールドウィン、ジュネ、ニザン、アニー・エルノー、レイモンド・ウィリアムズらの作品を道標としつつ、自らの半生に浮き彫りにした。仏独ベスト&ロングセラー。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    エリボン,ディディエ(エリボン,ディディエ/Eribon,Didier)
    フランスの社会学者・哲学者。1953年フランス北東部のランスに生まれ、ランス大学とパリ第1大学で哲学を学ぶ。『リベラシオン』紙、『ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール』誌で文芸・思想記事の執筆者として長年活動後、カリフォルニア大学(バークレー)、ケンブリッジ大学などで客員教授を務め、2009年から2017年までアミアン大学教授。その後ダートマス大学モンゴメリー・フェロー(特別研究員)に選出された

    塚原 史(ツカハラ フミ)
    1949年東京に生まれる。早稲田大学名誉教授
  • 著者について

    ディディエ・エリボン (ディディエエリボン)
    フランスの社会学者・哲学者。1953年フランス北東部の主要都市ランスに生まれ、ランス大学とパリ第1大学で哲学を学ぶ。『リベラシオン』紙、『ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール』誌で文芸・思想記事の執筆者として長年活動後、カリフォルニア大学(バークレイ)、ケンブリッジ大学などで客員教授を務め、2009年から2017年までアミアン大学教授。その後ダートマス大学モンゴメリー・フェロー(特別研究員)に選出された。主著『ゲイ問題についての考察』(Réflexions sur la question gay, 1999)はジェンダー論の重要文献とされる。邦訳された著書に『ミシェル・フーコー伝』(新潮社 1991)、インタヴュー著作にレヴィ=ストロース『遠近の回想』(みすず書房 1992)、デュメジル『デュメジルとの対話』(平凡社 1993)がある。『ランスへの帰郷』(みすず書房 2020)は数か国語に訳されたベストセラー。

    塚原史 (ツカハラフミ)
    1949年東京に生まれる。1979年早稲田大学大学院博士課程修了。早稲田大学名誉教授。著書『アヴァンギャルドの時代』(1997、未來社)『ボードリヤールという生きかた』(2005、NTT出版)『20世紀思想を読み解く』(2011、ちくま学芸文庫)『20世紀思想を読み解く――人間はなぜ非人間的になれるのか』(2011、ちくま学芸文庫)、『模索する美学――アヴァンギャルド社会思想史』(2014、論創社)『ダダイズム――政界をつなぐ芸術運動』(2018、岩波現代全書)。訳書 ツァラ『種子と表皮』(1988、思潮社)ブルデュ『実践感覚』2(共訳、1990、みすず書房、新装版2001、新装版2018)ボードリヤール『消費社会の神話と構造』(共訳、1995、2015、紀伊國屋書店)『ボードリヤール×吉本隆明 世紀末を語る』(1995、紀伊國屋書店)、ソレル『暴力論』(共訳、2007、岩波文庫)ボードリヤール『芸術の陰謀』(2011、NTT出版)エリボン『ランスへの帰郷』(2020、みすず書房)ほか。

    三島憲一 (ミシマケンイチ)
    1942年東京に生まれる。大阪大学名誉教授。著書に『ニーチェ』『戦後ドイツ』(ともに岩波新書)、『ベンヤミン――破壊・収集・記憶』(講談社学術文庫)、『歴史意識の断層』(岩波文庫)、訳書にベンヤミン『パサージュ論』(共訳、岩波書店)、ハーバーマス『近代――未完のプロジェクト』(岩波現代文庫)、レーヴィット『ヘーゲルからニーチェへ』(岩波文庫)、『ヴァルター・ベンヤミン/グレーテル・アドルノ往復書簡 1930-1940』(共訳、みすず書房)ほか多数。1987年フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞受賞、2001年オイゲン・ウント・イルゼ・ザイボルト賞受賞。

ランスへの帰郷 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:ディディエ エリボン(著)/塚原 史(訳)
発行年月日:2020/05/01
ISBN-10:4622088975
ISBN-13:9784622088974
判型:B6
対象:教養
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:257ページ
縦:20cm
重量:370g
その他: 原書名: RETOUR `A REIMS〈Eribon,Didier〉
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