マエストロ、ようこそ―日本クラシック界に歴史を刻む大芸術家たちと舞台芸術 [単行本]
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マエストロ、ようこそ―日本クラシック界に歴史を刻む大芸術家たちと舞台芸術 [単行本]

広渡 勲(著)上坂 樹(編集協力)
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出版社:音楽之友社
販売開始日: 2020/12/09
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マエストロ、ようこそ―日本クラシック界に歴史を刻む大芸術家たちと舞台芸術 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    クライバー、バレンボイム、メータ、フリードリヒ、ベジャール…天才たちが偉大なる芸術を生み出す瞬間を見続けてきた辣腕プロデューサーの約60年。
  • 目次

    出版に寄せて(ダニエル・バレンボイム)
    まえがき

    ■Prologue――マエストロ、ようこそ
    ◎第1章 晩年のクライバーとの交流
    幻のウィーン・フィル・コンサート・イン・ジャパン/ ファストフードを共に嗜んだ92年のお忍び旅行/二人の名匠が偶然同乗! チェリビダッケと一触即発?/ギャラは特製リムジン!ドイツでの特別演奏会/父エーリッヒとの思い出語った96年クライバー最後の来日/最後の指揮は、観光地での限られた聴衆向けコンサート/最愛の妻を亡くし絶望の淵にあったマエストロ/巨星墜つ│世界中を駆け巡った訃報/自らの死期を悟り、妻の眠るコンシチャへ?/ 墓参りのため30年にわたる思い出を胸にスロヴェニアへ

    ◎第2章 オーケストラの魔術師たち
    芸術性と娯楽性を融合させた才人プレヴィン[ロンドン交響楽団1975年]
    バーンスタイン、マーラーの第9番で凄絶な名演[イスラエル・フィル1985年]
    天才肌で神経過敏なクライバー[バイエルン州立歌劇場管弦楽団1986年]/豪華アーティスト、バレリーナたちとの交流
    名手ゲルハルト・ヘッツエル[ウィーン室内合奏団1982年~]
    天真爛漫な天才バレンボイムと出会う﹇パリ管弦楽団1984年~]
    赤ん坊が泣いてチケットが売れる[ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会 1987年]
    東奔西走のバレンボイム[テルアビブ音楽祭、バイロイト音楽祭1987年]/オペラ・バスティーユ解任、ベルリン国立歌劇場、シカゴ響へ
    東洋的な仁者メータと終生の友となる[イスラエル・フィル 1988年]

    ■ACT1――来日オペラ黎明期~文化が根付くまで
    ◎第3章 究極のオペラ探る旅路へ 名門歌劇場の初来日ラッシュ
    【クワドリ指揮、東敦子主演《蝶々夫人》】(1973年)オペラ指揮者の職人芸に触れる
    【バイエルン州立歌劇場】(1974年)歌劇場の規模の違いを実感/フネケ氏から学んだオペラの舞台技術/爆弾騒ぎの中、クライバーと出会う/演出家レンネルト氏、アングラ劇に夢中に
    【英国ロイヤル・オペラ】(1979年)シェイクスピアの国の演劇力で圧倒/ベル・カント歌唱の極致、カバリエ
    【ウィーン国立歌劇場】(1980年)プロデューサー業も本格的に開始/老舗の誇りでモーツァルト、R・シュトラウス軸に/シュタインと楽団員の職人魂/圧倒的な迫力で迫るニルソンとグルベローヴァ/ベームに迫られ、《君が代》を歌う/巨匠ベーム、最後の日本公演
    【ミラノ・スカラ座】(1981年)規格外の巨大な舞台装置をまるごと日本へ/200人の外国人エキストラを集める/ゼッフィレッリ&クライバーで圧巻の《オテロ》/屋根裏部屋、一瞬にしてカルチェ・ラタンに/ミスター・スピーディーの〝商標〞を得る

    ◎第4章 巨大な山嶺、ワーグナーに挑む
    【ベルリン・ドイツ・オペラ】(1987年)フリードリヒ「トンネル・リング」との遭遇/歌舞伎への思い蘇り、超大作に挑む/上演不可能? 会場巡って問題勃発/神奈川県民ホールに望みを託す/禍を転じて福となす、新発想の「トンネル」誕生/ホールと一体の祝祭空間作り/大王とルネ・コロとの確執を間近に/《君が代》演奏で抗議の電話殺到/リゲンツァ、サルミネン等々、ワーグナー歌手勢揃い/コロ、不調を克服した熱演で喝采

    ■ACT2――来日オペラ最盛期
    ◎第5章 個性を競い合う名門歌劇場
    【英国ロイヤル・オペラ】(1986年) オブラスツォワ突然のキャンセル/絶不調のカレーラスをバルツァとなだめる
    【メトロポリタン歌劇場】(1988年) 〝名誉挽回〞図るMETの再来日が決定/MET vs スカラ座、ライバルと競ってこそ商売繁盛/スター歌手勢揃いのMET日本公演、華々しく開幕
    【ミラノ・スカラ座】(1988年)クライバー突然のキャンセル通告/クライバー説得にニューヨークへ/ロイヤル・オペラ、ハイティンクの協力を得る/ミラノからミュンヘン、悪夢のアルプス越え/ムーティ体制によるスカラ座新時代/クライバーに至上の敬意示すムーティ/マゼールとクライバーのミステリアスな邂逅/ゼッフィレッリ初来日! クライバーとの友情復活/ロバが歌った!?/ハプニング続出の《ボエーム》
    【ウィーン国立歌劇場】(1989年)華々しくアバド時代が開幕/鬼才ロンコーニの演出と映像のトラブル続き/《ヴォツェック》 が老舗歌劇場の字幕導入促す/クライバーとアバド、〝先陣争い〞で思惑/キャンセルの続いた《魔笛》、二人の「タミーノ」の人生/ウィーン・フィル、バレエの装置に囲まれ練習

    ◎第6章 20世紀の掉尾を飾るオペラの饗宴
    【英国ロイヤル・オペラ】(1992年) 演劇の国の力を再認識/オペラとバレエの〝宝石箱〞
    【ベルリン・ドイツ・オペラ】(1993年)「未完の大器」ティーレマン初登場/大王は骨の髄まで〝劇場人〞/ワーグナーの芸術、より身近に
    【ウィーン国立歌劇場】(1994年)タルコフスキー演出の《ボリス》登場/驚異の回り舞台! 生涯最高の《フィガロ》/《こうもり》のセットでNHKの歌謡ショー/史上最高水準の入場料オペラ芸術への理解を求めて/一世一代! クライバー最後のオペラ《ばらの騎士》/6公演で3000万円? 著作権料をめぐる裁判劇/トラブル続発の《ばらの騎士》最終日に起きた奇跡/多忙を極めついに入院!マエストロたちからの激励

    ◎第7章 世紀の変わり目 オペラの新時代
    【ミラノ・スカラ座】(1995年)メータ、日本で初のオペラ指揮
    【フィレンツェ歌劇場】(1996年)バレンボイム、オペラでも世界を席巻/新進指揮者ヴァイグレ、バスのルネ・パーぺ日本デビュー/《ヴォツェック》の字幕を巡ってシェローと一悶着
    【ベルリン国立歌劇場】(1997年)バレンボイム、オペラでも世界を席巻/新進指揮者ヴァイグレ、バスのルネ・パーぺ日本デビュー/《ヴォツェック》の字幕を巡ってシェローと一悶着
    【ベルリン・ドイツ・オペラ】(1998年)大王が三度目登場、ティーレマン音楽総監督に!/「絵を描きながら算数をする」のが〝劇場人〞
    【ミラノ・スカラ座】(2000年)バブル崩壊後の沈滞 演目巡って一波乱?
    【ウィーン国立歌劇場】(2000年)名門歌劇場の栄光にも陰り/初演の指揮者ガーディナー来日せず/想定外のキャスティングに暗雲も/スターたちの競演の裏でハプニングが続出!/たかが朝食、されど朝食
    【フィレンツェ歌劇場】(2001年)映画監督チャン・イーモウと指揮者メータの出会い
    【バイエルン州立歌劇場】(2001年)コンヴィチュニー、ムスバッハ、「読み替え」演出の時代に
    【ベルリン国立歌劇場】(2002年)二度目の《リング》では生涯の友が巨匠の風格/NBS退団へ

    ■Epilogue――修業時代・オペラへの道 次代への思い
    ◎第8章 演劇への道 裏方の修業時代
    花柳界を揺り籠に/舞台への旅立ち/我が師匠・佐々木忠次氏との出会い/卒業記念でモーツァルト《イドメネオ》日本初演/東宝入社、歌舞伎やミュージカルの舞台を経験/ハワイ大学留学、劇場英語習得/世界一周で知った本場の舞台/帝国劇場・国立劇場開場と人間国宝・中村歌右衛門/アメリカン・バレエ・シアター初来日公演/ミュージカル『ラ・マンチャの男』『スカーレット』

    ◎第9章 舞踊への道 バレエに魅せられて
    初めて東京バレエ団の海外公演に同行/パリ・オペラ座、英国ロイヤル等々名門バレエ団の相次ぐ来日/アロンソ、フォンティーン、プリセツカヤが「バレエ・フェス」に結集/「世界バレエ・フェス」千秋楽と日航機墜落/玉三郎、バリシニコフ、ヌレエフ、ギエム、熊川哲也ら続々と/舞踊の巨人ベジャールと/20世紀バレエ団/ベジャールの『ボレロ』登場/黛敏郎の音楽で『忠臣蔵』をバレエ化した『ザ・カブキ』/『M』に託したドンと三島由紀夫の〝死〞/ノイマイヤー、キリヤン、そしてベジャールの『第九交響曲』

    ◎第10章 美学と感動の伝承 第二の人生始まる
    ●昭和音楽大学で教鞭
    ベジャールから励ましの言葉/昭和音大から誘いがかかる/クライバーの言葉で決意新たに「舞台芸術概論」開講/世界中の第一人者たちを招きオペラ・シンポジウム/超大物講師が来日! ゲルブとコンヴィチュニー
    ●マエストロたちとの交流続く
    メータと東日本大震災 感動のスピーチ/バレンボイムとウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団/ドゥダメル、ハーディング、若き指揮者たちとの日々/話題を席巻! バレンボイム「ブルックナー・ツィクルス」
    ●長い舞台生活に導かれて演出家に
    演出家のキャリアスタート 杉乃井ホテル/麻実れい、佐藤しのぶとの出会い/《メリー・ウィドウ》演出で三位一体めざす/美術から振付まで 究極の職人芸を結集/再び佐渡裕のオペレッタで《こうもり》演出/福岡文化財団とNCBコンサート

    あとがき
  • 出版社からのコメント

    クライバー、バレンボイムらから絶大な信頼。日本のオペラ・舞台芸術界を牽引。著者が明かす大巨匠たちとの交流と公演の記録。
  • 内容紹介

    クライバー、バレンボイム、メータ、ベジャール…といった大芸術家たちから絶大な信頼を得て、日本のオペラ・舞台芸術界を昭和、平成、令和、と牽引してきた辣腕プロデューサーが明かした大巨匠たちとの交流と公演の記録。
    特に不世出の天才指揮者クライバーとの親交は深く、「個人秘書」的役割を担うとともに「親友」ともいえる間柄だった著者。史上最高のオペラ公演といわれる1994年のクライバー指揮/ウィーン国立歌劇場《ばらの騎士》をはじめ、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラ…1974年~2002年の名門歌劇場来日公演の裏側、そして、世界的大芸術家たちとの交流を鮮やかに描く。修業時代に携わった歌舞伎や演劇、オペラ同様に深く関わったバレエなどにも触れ、“劇場人”として生きてきた約60年間を振り返る。『音楽の友』誌連載を大幅に再構成、加筆のうえ未公開写真も追加。バレンボイム推薦文も掲載。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    広渡 勲(ヒロワタリ イサオ)
    音楽プロデューサー、演出家。1940年福岡市生まれ。早稲田大学第一文学部卒(演劇専修)。東宝演劇部を経て70年ジャパン・アート・スタッフに移籍。日本舞台芸術振興会(NBS)及び傘下の東京バレエ団の制作プロデューサーとして世界の主要歌劇場やバレエ団を招聘し、総合プロデューサーとして活躍。2000年仏政府から芸術文化勲賞シュヴァリエ叙勲。2002年NBS退社後、昭和音楽大学教授就任(2011年より客員教授)。福岡文化財団理事

    上坂 樹(コウサカ シゲル)
    1950年、山口県周南市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、朝日新聞社に入社。支局、整理部を経て、学芸部で長らくクラシック音楽、舞踊を担当。現在、朝日カルチャーセンター千葉でエッセイ教室の講師を務める
  • 著者について

    広渡 勲 (ヒロワタリ イサオ)
    音楽プロデューサー、演出家。1940年福岡市生まれ。早稲田大学第一文学部卒(演劇専修)。東宝演劇部を経て70年ジャパン・アート・スタッフに移籍。日本舞台芸術振興会(NBS)及び傘下の東京バレエ団の制作プロデューサーとして世界の主要歌劇場やバレエ団を招聘し、総合プロデューサーとして活躍。2000年仏政府から芸術文化勲賞シュヴァリエ叙勲。2002年NBS退社後、昭和音楽大学教授就任(2011年より客員教授)。福岡文化財団理事。

    上坂 樹 (コウサカ・シゲル)
    1950年、山口県周南市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、朝日新聞社に入社。支局、整理部を経て、学芸部で長らくクラシック音楽、舞踊を担当。現在、朝日カルチャーセンター千葉でエッセイ教室の講師を務める。

マエストロ、ようこそ―日本クラシック界に歴史を刻む大芸術家たちと舞台芸術 の商品スペック

商品仕様
出版社名:音楽之友社
著者名:広渡 勲(著)/上坂 樹(編集協力)
発行年月日:2020/12/31
ISBN-10:4276210054
ISBN-13:9784276210059
判型:B6
対象:教養
発行形態:単行本
内容:音楽・舞踏
言語:日本語
ページ数:255ページ
縦:19cm
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