医事法と患者・医療従事者の権利 [単行本]
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医事法と患者・医療従事者の権利 [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2021/06/23
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医事法と患者・医療従事者の権利 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    医療基本法のない国で。トップダウンの医療では、命も健康も守れない。患者の権利中心の医療基本法と医療従事者の自治が必要だ。医療崩壊を分析し、医事法を作り直す道筋を考える。
  • 目次

    はじめに――医療基本法の不在の国で

    I 行政裁量に委ねられる日本の医療

    第一章 医療と医事法
    1 医療における「共通の尺度」の必要性
    2 医事法の果たすべき役割と指導原理
    3 ハードローとソフトロー
    4 三面関係の規律

    第二章 「公共財」の医療が崩壊する
    1 医療崩壊と日本の医療のアメリカ化
    2 医療法――監督権は行政に、医療提供業務は民間に
    3 救急医療の提供

    第三章 医療従事者の資格・業務とブラック職場
    1 ブラック職場と離職
    2 厚労大臣の監督権
    3 ピラミッド型の構成
    4 資格の取得と取消し

    第四章 インフォームド・コンセントと診療情報の提供
    1 インフォームド・コンセント法理の形成
    2 日本に導入されたインフォームド・コンセント法理
    3 診療情報の保護と閲覧

    第五章 感染症と公衆衛生
    1 感染症と予防法規
    2 新型コロナウイルスのまん延と医療供給体制
    3 公衆衛生と保健
    4 予防接種と事故防止

    II 翻弄される医療弱者

    第六章 精神科医療
    1 監禁の歴史
    2 強制入院
    3 世界の流れ
    4 精神医療の改革

    第七章 生殖医療と命の選別
    1 優生思想と優生保護法
    2 生殖補助医療とソフトロー
    3 選別出産
    4 人工妊娠中絶

    第八章 脳死と臓器移植
    1 脳死の法制化
    2 臓器移植
    3 臓器移植という「生きる希望」

    第九章 子どもと高齢者の医療
    1 子どもの医療
    2 高齢者の医療

    III 患者と医療従事者の人権を守る医療へ

    第十章 生と死の尊厳――行為規範としての法の役割
    1 安楽死と尊厳死
    2 終末期医療
    3 重度障害新生児の治療

    第十一章 拘禁施設における医療
    1 刑務所医療
    2 薬物乱用――「刑罰モデル」から「医療モデル」へ

    第十二章 医学研究と戦略商品開発
    1 医学研究の一般原則──戦争の教訓
    2 医学界の受動的な姿勢
    3 健康・医療の戦略産業化
    4 予防医学の後進国
    5 医薬品をめぐる諸問題

    第十三章 医療事故と薬害の再発防止
    1 医療訴訟
    2 医療事故の法的規律
    3 医療事故の予防と救済制度
    4 薬害救済制度

    第十四章 疾病差別
    1 ハンセン病差別
    2 精神障がい者差別
    3 新型コロナウイルス禍の差別

    第十五章 患者の権利を中核とする医療基本法
    1 ヨーロッパの患者の権利法
    2 日本における患者の権利法運動
    3 医療基本法の制定に向けて

    おわりに──生きた医事法のために

  • 出版社からのコメント

    医療基本法のない国で、医療崩壊が進む。上意下達の医事法では、国民の生命も医療者の職も守れない。刑法学者による改革への処方箋。
  • 内容紹介

    コロナ禍とともに医療体制の脆弱さが明らかになっている。医療の枠組みを決めている「医事法」が国からのトップダウンでは、国民の命も健康も、医療従事者の暮らしも守れない。医療崩壊は一時的ではなく、構造的な原因をもつのである。
    地方病院の閉鎖。病床の削減。保険制度のアメリカ化。存続の危惧される介護制度。繰り返される薬害・医療事故。
    社会では病気への差別がなくならない。生殖医療・臓器移植・終末期医療等を規制するガイドラインには曖昧さが残る。医学部教育では倫理や人権がほとんど教えられていない。世界とのギャップは大きい。
    そもそも日本には医療のめざすべき指針を定めた「医療基本法」がない。すべての人が良質、安全そして適切な医療を受けられるように「患者の権利」を中核にした医療基本法の制定が望まれる。そして医療従事者が患者の権利を擁護しつつ、科学性と公正を実現するには、自治が必要だ。
    医療に内在するリスクや対立に対処する基準となる「共通の尺度」を定めるのは法の役割だろう。いびつな医事法制を見直さなくては、医療改革はありえない。
    医療に無縁の人はいない。刑法学者が医療の現実を分析し、今後への処方箋を提示する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    内田 博文(ウチダ ヒロフミ)
    1946年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。九州大学名誉教授。専門は刑事法学(人権)、近代刑法史研究。ハンセン病市民学会共同代表。厚生労働省第三者機関「ハンセン病問題に関する検証会議」副座長(2002‐2005年)、同「ハンセン病問題検証会議の提言に基づく再発防止検討会」座長代理(2006‐2020年)、熊本県ハンセン病問題啓発推進委員会委員長(2015年から現在)。全国精神医療審査会連絡協議会理事(2017年から現在)などを務める。患者の権利擁護を中心とする医療基本法や、差別禁止の法制化の問題のほか、子どもの権利問題にも取り組んでいる
  • 著者について

    内田博文 (ウチダヒロフミ)
    1946年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。九州大学名誉教授。専門は刑事法学(人権)、近代刑法史研究。ハンセン病市民学会共同代表。ハンセン病問題に関する検証会議副座長を務めた。厚生労働省第三者機関「ハンセン病問題に関する検証会議」副座長(2002-2005年)、同「ハンセン病問題検証会議の提言に基づく再発防止検討会」座長代理(2006-2020年)、熊本県ハンセン病問題啓発推進委員会委員長(2015年から現在)、全国精神医療審査会連絡協議会理事(2017年から現在)などを務める。
    主な著書に『刑法学における歴史研究の意義と方法』(九州大学出版会)、『ハンセン病検証会議の記録』(明石書店)、『日本刑法学の歩みと課題』(日本評論社)、『刑事判例の史的展開』『自白調書の信用性』『更生保護の展開と課題』(いずれも法律文化社)、『治安維持法と共謀罪』(岩波新書)、『刑法と戦争――戦時治安法制のつくり方』『治安維持法の教訓――権利運動の制限と憲法改正』『法に触れた少年の未来のために』(いずれもみすず書房)など。

医事法と患者・医療従事者の権利 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:内田 博文(著)
発行年月日:2021/06/21
ISBN-10:4622090015
ISBN-13:9784622090014
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:専門
発行形態:単行本
内容:法律
言語:日本語
ページ数:448ページ
縦:20cm
重量:560g
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