アブラヤシ農園開発と土地紛争―インドネシア、スマトラ島のフィールドワークから [単行本]

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アブラヤシ農園開発と土地紛争―インドネシア、スマトラ島のフィールドワークから [単行本]

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出版社:法政大学出版局
販売開始日: 2021/09/20
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アブラヤシ農園開発と土地紛争―インドネシア、スマトラ島のフィールドワークから の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    私たちの食生活と消費文化に不可欠となったパーム油。しかし、グローバルな生産量の約6割を誇るインドネシアではいまなお、オランダ植民地時代のプランテーション経営や、開発独裁政治に淵源する土地紛争、違法な入植行為や環境破壊、先住民や移民労働者の人権をめぐるトラブルが後を絶たない。集団間の暴力や排除が生じるメカニズムを、長期にわたる現地調査から明らかにする人類学の成果。
  • 目次


    用語・略語解説

    序章 アブラヤシ農園開発と土地紛争

    第1節 研究の目的──インドネシアの土地政策、共有地権、ヘゲモニー関係

    第2節 研究の背景、方法
     1 土地紛争から見えるインドネシアのポスト・コロニアリズム的状況
     2 共有地権をめぐる理念と現実

    第3節 土地紛争を誘発するアブラヤシ農園開発
     1 アブラヤシ農園の面的拡大
     2 土地の収奪
     3 土地紛争の現状

    第4節 本書の構成

    第Ⅰ部 土地紛争の淵源

    第1章 共有地権の歴史的展開

    第1節 改革時代の共有地権
     1 改革時代以前──共有地権の承認と否定
     2 改革時代──共有地権の承認への動きとその限界
      2-1 土地関連法改革の流れ
      2-2 先住民族なのか、慣習法共同体なのか──用語をめぐる混乱

    第2節 西スマトラ州における共有地利用と管理主体の変遷
     1 カパロ・ヒラランの闘い
      1-1 永借地権の設定から軍による支配まで
      1-2 人々の闘いと共有地利用の混乱
      1-3 カパロ・ヒラランの最近の動きについて
     2 ミナンカバウ社会における共有地権の歴史的変遷
      2-1 ミナンカバウにおける三つの共有地
      2-2 共有地への永借地権の設定
      2-3 オンビリン炭鉱での永借地権
      2-4 ナガリ条例
      2-5 一九七九年村落法(西スマトラ一九八三年施行)
     3 改革時代、一九九九年地方自治法によるナガリの復活

    第2章 大農園に有利な土地分配政策への転換

    第1節 インドネシアにおけるアブラヤシ産業の発展

    第2節 中核農園方式から提携政策への転換
     1 PIR方式の変遷
      1-1 PIR方式変遷の過程
      1-2 寛大な土地配分から面倒な方式への転換
     2 小農と大農園との力関係
     3 国営農園の場合

    第3節 増大する小農
     1 ジャンビ州におけるアブラヤシ農園開発
     2 ブンゴ県における小農の増加と紛争
      2-1 フェイントレニー報告
      2-2 小農の生産性の低さ
      2-3 小農の階層化
     3 ムランギン県の小農

    第Ⅱ部 アブラヤシ農園開発をめぐる土地紛争の実態

    第3章 狩猟採集民族オラン・リンバの土地権──巨大アブラヤシ企業への抵抗と生存戦略

    第1節 アブラヤシ農園開発とインドネシアの先住民族の現状
     1 パプア州の場合
     2 二〇〇七年「先住民族の権利に関する国際連合宣言」とインドネシア
     3 アマンの結成

    第2節 オラン・リンバにとっての土地
     1 オラン・リンバの現状
     2 オラン・リンバのリーダーシップ
     3 オラン・リンバにとっての移動
     4 森の野生動物の利用

    第3節 土地を奪われるオラン・リンバ
     1 SAL社の操業とそれへの抵抗
     2 ブキット・ドゥアブラス国立公園の成立
     3 土地の返還を主張するオラン・リンバ

    第4節 オラン・リンバの外的世界
     1 宙に浮くオラン・リンバの法的地位
     2 先住民族、マシャラカット・アダット──ワルシによる支援活動
     3 アマンとの共闘をめざさないスコラ・リンバ(KMB)の活動
     4 定住化を推進する政府
     5 住民証問題

    第5節 タリブ氏の生存戦略──ライフヒストリーの分析
     1 誕生から結婚まで
     2 トゥムングンとしての活躍
     3 知識人としての認知
     4 イスラームとSAL社の受容

    第6節 論点の整理
     1 オラン・リンバの先住民族権
     2 タリブ氏の生存戦略の評価
     3 オラン・リンバの直面する諸問題の解決に向けて

    第4章 共有地権をめぐる闘い──西パサマン県の事例より

    第1節 西パサマン県でのアブラヤシ農園の拡大

    第2節 アブラヤシ農園開発と共有地権
     1 共有地利用における同意の形成
     2 キナリ郡での事例

    第3節 PHPⅠ社をめぐる紛争、カパの事例より
     1 紛争の発端、合意形成の困難さ
     2 紛争の展開、深まる内部対立
     3 主流派対PHPⅠ社
     4 紛争の新段階
     5 カパのマシャラカット・アダット

    第4節 ゲルシンド・ミナン社の紛争

    第5節 頻発する土地紛争

    第6節 ナガリ・デサバル、共有地権のない村での土地紛争

    第5章 アブラヤシ農園開発とニアス人違法入植者排斥事件

    第1節 ニアス人移住者のマージナリティ
     1 西スマトラのニアス人
     2 アブラヤシ農園開発で急増するニアス人労働者

    第2節 オフィール山山麓部のニアス人違法入植者

    第3節 二〇〇九年西パサマン県知事選挙

    第4節 政治的報復

    第5節 「長期の占有に基づく土地権」

    第6節 襲撃事件後のニアス人違法入植者

    第6章 違法入植者に土地権はあるのか──クリンチ・スブラット国立公園の事例分析

    第1節 開発で危機に瀕するクリンチ・スブラット国立公園
     1 クリンチ・スブラット国立公園の成立
     2 地方分権で悪化する状況
     3 迫るアブラヤシ開発

    第2節 スンガイ・トゥバルの違法入植
     1 スンガイ・トゥバルの入植史
     2 地元民との軋轢
     3 SPI指導者の逮捕

    第3節 解決策はあるのか?

    第Ⅲ部 アブラヤシ農園をめぐるヘゲモニー関係

    第7章 土地紛争と治安機構

    第1節 農園内の治安機構

    第2節 紛争のコスト
     1 目に見えるコスト、見えないコスト
     2 紛争の原因、経緯、影響

    第3節 抵抗の諸相
     1 抵抗の声域
     2 SAD113の闘いにおける抵抗の諸相
     3 カリマンタンにおける抵抗の諸相

    第8章 アブラヤシ農園ニアス人労働者をめぐるヘゲモニー関係

    第1節 インドネシアにおけるアブラヤシ農園労働者の実態

    第2節 AAGの労働者管理
     1 エイシャン・アグリ・グループについて
     2 威嚇の体系
     3 ジェンダー問題
     4 待遇改善を求めるデモ

    第3節 ヘゲモニー関係の連鎖

    終章 土地紛争解決への提言
     1 共有地権に関する提言
     2 事業権の透明化に関する提言
     3 用語の統一に関する提言
     4 土地収用方法と補償についての提言
     5 調停機関としてのRSPOに関する提言

    あとがき
    表・地図一覧
    図版一覧
    参考文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    パーム油生産の約6割を誇るインドネシアで、違法な入植行為や環境破壊、人権問題が後を絶たないのはなぜか。人類学的調査の成果。
  • 内容紹介

    私たちの食生活と消費文化に不可欠となったパーム油。しかし、グローバルな生産量の約6割を誇るインドネシアではいまなお、オランダ植民地時代のプランテーション経営や、開発独裁政治に淵源する土地紛争、違法な入植行為や環境破壊、先住民や移民労働者の人権をめぐるトラブルが後を絶たない。集団間の暴力や排除が生じるメカニズムを、長期にわたる現地調査から明らかにする人類学の成果。

    図書館選書
    パーム油生産の約6割を誇るインドネシアで、違法な入植行為や環境破壊、労働者の人権問題が後を絶たないのはなぜか。長年の現地調査から描き出す人類学の成果。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    中島 成久(ナカシマ ナリヒサ)
    1949年鹿児島県屋久島生まれ、高校卒業まで屋久島に居住。1978年九州大学大学院教育学研究科博士課程(文化人類学専攻)中退。1978年九州大学教育学部附属比較教育文化研究施設助手。1982年法政大学第一教養部助教授、教授を経て、2000年国際文化学部教授。2020年大阪大学博士(国際公共政策)、法政大学名誉教授。退職後屋久島に帰郷
  • 著者について

    中島 成久 (ナカシマ ナリヒサ)
    1949年鹿児島県屋久島生まれ、高校卒業まで屋久島に居住。1978年九州大学大学院教育学研究科博士課程(文化人類学専攻)中退。1978年九州大学教育学部附属比較教育文化研究施設助手。1982年法政大学第一教養部助教授、教授を経て、2000年国際文化学部教授。2020年大阪大学博士(国際公共政策)、法政大学名誉教授。退職後屋久島に帰郷。
    主著:『ロロ・キドルの箱──ジャワの性・神話・政治』(風響社、1993年)、『森の開発と神々の闘争──改訂増補版 屋久島の環境民俗学』(明石書店、2010年)、『インドネシアの土地紛争──言挙げする農民たち』(創成社新書、2011年)、編著『グローバリゼーションのなかの文化人類学案内』(明石書店、2003年)、訳書:ベネディクト・アンダーソン『言葉と権力──インドネシアの政治文化探求』(日本エディタースクール出版部、1995年)、アン・ローラ・ストーラー『プランテーションの社会史──デリ、1870-1979』(法政大学出版局、2007年)。

アブラヤシ農園開発と土地紛争―インドネシア、スマトラ島のフィールドワークから の商品スペック

商品仕様
出版社名:法政大学出版局
著者名:中島 成久(著)
発行年月日:2021/09/20
ISBN-10:4588377183
ISBN-13:9784588377181
判型:A5
発売社名:法政大学出版局
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:353ページ ※314,31,8P
縦:22cm
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