戦後日本の夜間中学―周縁の義務教育史 [単行本]
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戦後日本の夜間中学―周縁の義務教育史 [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2022/03/28
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戦後日本の夜間中学―周縁の義務教育史 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    序章 夜間中学から戦後義務教育を問いなおす
     第一節 対象と方法
      1 戦後義務教育史の中の夜間中学
      2 不就学・長欠児を対象とする夜間中学の歴史的位置
      3 生きられた夜間中学の歴史をいかに描くか──社会史という方法
     第二節 先行研究および分析視角
      1 夜間中学史研究の動向
      2 不就学・長欠研究の動向
      3 「周縁」研究からの示唆
      4 周縁の義務教育史の視座
     第三節 時期区分および定義・呼称
      1 時期区分
      2 定義
      3 呼称
     第四節 史料
      1 収集した史料の概要
      2 口述史料活用の意義
      3 倫理的配慮
     第五節 本書の構成

    第I部 夜間中学の成立・縮小・再編過程とその実態

    第1章 戦後の不就学・長期欠席問題と夜間中学の成立過程
     第一節 敗戦後の不就学・長期欠席者および義務教育未修了者の動態
      1 不就学者・長期欠席者数の推移
      2 不就学の定義とその外縁
      3 長期欠席の理由の推移と除籍の問題
      4 義務教育脱落者と未就学者
     第二節 不就学・長欠対策としての夜間中学開設の始まり
      1 大阪市における夜間中学の誕生
      2 神戸市教育委員会の夜間中学開設認可
      3 中央省庁の不就学・長欠対策
      4 青少年問題対策という枠組み
     第三節 夜間中学の広がりと様々な反応
      1 一九五〇年における文部省の夜間中学認識と対応
      2 東京都における夜間中学開設と文部省の妥協
      3 夜間中学増設の背景と教員団体の反応
     第四節 夜間中学の定着と準制度化
      1 文部省の不就学・長欠対策の推進と夜間中学の把握
      2 一九五三年全国夜間中学調査の概要と背景
      3 全国中学校夜間部教育研究協議会の結成とその意義
     小括

    第2章 縮小期の夜間中学──全国夜間中学校研究会の展開と模索
     第一節 夜間中学の法制化問題を巡る諸議論
      1 夜間中学法制化の要望と〈国家への接近
      2 法制化を巡る議論と方針変化
      3 政府内の認識の齟齬
      4 夜間中学へのまなざしと評価──日教組と世論・マスメディア
     第二節 周縁社会の変容と夜間中学の岐路
      1 夜間中学の減少と周縁社会の変容
      2 「問題児」の入学を巡る葛藤
      3 全夜中研の名称変更と組織の見直し
     第三節 夜間中学の存在意義の問い直し
      1 全夜中研の黄十字会との接近
      2 日教組への接近と黄十字会との離反
      3 文部省の夜間中学政策の見直し
      4 夜間中学の新たな存在意義の模索
     小括

    第3章 夜間中学の再編──その過程と意義
     第一節 行政管理庁勧告のインパクト
      1 文部省と全夜中研および自治体の反応
      2 髙野雅夫の夜間中学廃止反対・増設運動
      3 義務教育未修了者の権利保障を巡る争点
     第二節 運動の隆盛と新たな葛藤
      1 文部省の政策転換と全夜中研の新たな課題
      2 転機としての一九七一年──形式卒業者からの問いかけ
      3 紛糾の評価と遺産
     第三節 新たな夜間中学像の模索
      1 髙野雅夫の模索──永山則夫の「私設」夜間中学
      2 学校教育と社会教育の間──愛知県の「中学夜間学級」
      3 夜間中学の使命の再定義──全夜中研の着地点
     小括

    第4章 夜間中学の多様性──周縁社会への対応の諸相
     第一節 夜間中学の開設・閉鎖の推移および類似の長欠対策特別学級等の動向
      1 開設自治体
      2 開設・閉鎖の推移と都道府県別の開設年数
      3 類似する長欠対策特別学級等
     第二節 自治体別の開設・閉鎖・存続の動向と背景
      1 東京都
      2 神奈川県
      3 愛知県
      4 三重県
      5 京都府
      6 奈良県
      7 和歌山県
      8 大阪府
      9 兵庫県
      10 広島県
      11 高知県
      12 福岡県
      13 その他の県における設置および設置計画

     第三節 夜間中学の類型とその特徴
      1 広域型・校区型・地域型の区分
      2 開設主体
      3 地域特性
      4 学校運営
      5 閉鎖の理由
     小括

    第II部 生きられた夜間中学の実相

    第5章 夜間中学生の生活世界と学校経験の諸相
     第一節 生徒数・生徒層の推移とその特徴
      1 生徒数の推移
      2 欠席と中退──不安定な生活基盤
      3 就職と進学
      4 生徒の中の少数者
     第二節 作文から見る夜間中学生の生活世界の諸相
      1 史料の特徴と分類
      2 京都市の文集
      東京都の文集
     第三節 聞き書きから見る夜間中学生の生活世界の諸相
      1 聞き書きの概要
      2 一九五〇年代半ばまでの入学者の語り
      3 一九五〇年代半ばから六〇年代半ばまでの入学者の語り
     小括

    第6章 被差別部落の人間形成と義務教育
     第一節 語りの舞台
      1 神戸市長田区番町地区の概要
      同和地区改善事業の一環としての夜間中学の開設
      3 番町地区の子どもの暮らしと夜間中学の位置
     第二節 西夫妻の語り
      1 聞き取りの経緯と概要
      2 学校からの〈離脱〉と〈接近〉
         ──敗戦から一九五〇年代までの被差別部落の人間形成文化
      3 積み重なる〈負い目〉と夜間中学再入学による自信の回復
     小括

    第III部 夜間中学の教育実践──学校文化と生活世界の狭間で

    第7章 京都市の教育実践における「福祉」の位置
     第一節 夜間中学からみた京都市の都市空間
      1 夜間中学開設の背景と立地
      2 都市下層に対する教師のまなざし
     第二節 寺本喜一の学校社会事業論
      1 寺本喜一の略歴と夜間中学との接点
      2 学校社会事業としての夜間中学
     第三節 教育実践の中の「福祉」の両義性
      1 生徒の抱える複合的困難と「教育福祉」実践
      2 社会防衛か社会的包摂か──家庭訪問を巡って
      3 福祉論における非行防止への傾斜
      4 生徒にとっての学校とウェルビーイングとしての福祉
     第四節 一九六〇年前後の断層──生徒福祉課設置の周辺
      1 生徒福祉課とカウンセリング・センターの新設
      2 生徒福祉課新設の夜間中学への影響
      3 教育実践および教師の言説の変化
     小括

    第8章 都市下層との葛藤と向き合う教育実践──東京都の事例から
     第一節 戦後東京の都市下層における不就学・長欠問題
      1 夜間中学開設の背景と立地
      2 都市下層における不就学・長欠問題
      3 都市下層住民の教育意識と学校観
     第二節 足立区立第四中学校における「バタヤ部落」との葛藤
      1 足立区本木町の「バタヤ部落」形成過程
      2 「バタヤ部落」住民の生活世界と教育意識
      3 足立四中における親・雇用主・生徒との葛藤
     第三節 立川市立第三中学校の教育実践
      1 就学勧誘における葛藤
      2 「教育的関係の成立」に向けた模索
      3 ある女子生徒の事例
     第四節 荒川区立第九中学校の教育実践
      1 荒川区の地域環境と教育実践の特徴
      2 「貧困」の発見──塚原雄太『夜間中学生』(一九五八年)の頃
      3 貧困認識の転換と生存権への着目
     小括

    第9章 部落差別の構造を組み換える教育の模索──和歌山県の事例から
     第一節 和歌山県の部落子ども会と夜間学級の概況
      1 責善教育運動の始まり、部落子ども会の広がり
      2 夜間学級に関する調査
      3 夜間学級に対する教師と地域住民の関わり
     第二節 新宮市における夜間学級の成立と展開──城南中学校の事例を中心に
      1 夜間学級開設の背景と運営実態
      2 責善教育としての夜間学級の意義
      3 夜間学級の方向性の模索──全国の夜間中学との関係
     小括

    第10章 漁村の暮らしと学校文化の融合──横浜市の事例を中心に
     第一節 漁村の不就学・長欠の実態とその要因
      1 漁村の不就学・長欠の実態
      2 不就学・長欠の要因を巡る争点──教育意識か貧困か
     第二節 漁村の長欠対策としての夜間中学
      1 地域分布と漁業の特性
      2 漁村との摩擦解消に向けた学校の工夫
     第三節 横浜市立浦島丘中学校の事例
      1 夜間学級設立の経緯
      2 漁民の子どもにとっての夜間中学
      3 教育実践上の模索──経験と科学の融合
     小括

    終章 夜間中学の歴史が照らすもの
     第一節 六・三制義務教育制度との葛藤
      1 不就学・長欠の把握・問題化・介入を巡る問題
      2 夜間中学の制度的位置づけを巡る問題
      3 夜間中学の性格や質を巡る問題
     第二節 周縁化された人々にとっての学校
      1 不就学・長欠児にとっての学校
      2 夜間中学生の実態と特徴)
      3 夜間中学に通うことの意味
     第三節 教育実践における葛藤
      1 広域型夜間中学における葛藤
      2 地域型夜間中学における葛藤
      3 再編期における新たな教育実践上の課題
     第四節 残された課題

    おわりに

    全国夜間中学一覧
  • 内容紹介

    戦後日本の「不思議な学校」夜間中学の全国的な歴史像をとらえながら、地域における実像、教師たちの思想にせまり、生徒の語りに耳を傾け、「生きられた学校」にせまる労作。いま再照明があたる学びの場が経てきた、教育制度との葛藤、周縁化の中での苦闘を描く。【第11回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    江口 怜(エグチ サトシ)
    1987年、奈良県生まれ。神戸大学発達科学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。教育学、日本教育史。『戦後日本の夜間中学―周縁の義務教育史』で第11回東京大学南原繁記念出版賞を受賞。東北大学高度教養教育・学生支援機構を経て、2019年より和歌山信愛大学教育学部助教
  • 著者について

    江口 怜 (エグチ サトシ)
    和歌山信愛大学教育学部助教

戦後日本の夜間中学―周縁の義務教育史 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:江口 怜(著)
発行年月日:2022/02/28
ISBN-10:4130562355
ISBN-13:9784130562355
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:教育
言語:日本語
ページ数:692ページ ※651,41P
縦:22cm
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