親切の人類史―ヒトはいかにして利他の心を獲得したか [単行本]
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親切の人類史―ヒトはいかにして利他の心を獲得したか [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2022/12/20
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親切の人類史―ヒトはいかにして利他の心を獲得したか の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    なぜ「赤の他人」に親切にするのか?ヒトの生物学的形質と人類一万年の歴史にその起源を探る。
  • 目次

    第1章 思いやりの黄金時代
    第2章 アダム・スミスの小指
    第3章 進化の重力
    第4章 すべては相対的だ
    第5章 ミスター・スポックへ、愛を込めて
    第6章 大いなる報酬
    第7章 孤児の時代
    第8章 思いやりの時代
    第9章 予防の時代
    第10章 第一次貧困啓蒙時代
    第11章 人道主義のビッグバン
    第12章 第二次貧困啓蒙時代
    第13章 成果の時代
    第14章 理性が導き出す思いやりの理由
    謝辞
    原注
    参考文献
  • 出版社からのコメント

    人はなぜ「赤の他人」に親切にするのか? 生存競争には一見不利な「利他の心」を生物理論と個人や国家による慈善の歴史から考える。
  • 内容紹介

    人間の「利他の心」の存在はどのように説明できるだろう? 一筋縄ではいかないこの問いに、進化生物学と慈善の歴史という観点から挑みかかる。
    「利他行動」は生物学の難問の一つだ。ヒトをはじめ、他個体を利する行動をとる動物は実際に存在する。だがしかし、寛大にも他者を思いやる個体の遺伝子は、狡猾な個体に出し抜かれて繁殖機会を奪われ、淘汰されてしまうのでは? 生物学者たちはこのことにおおいに悩み、利他行動を説明できる理論を求めて奮闘してきた。
    ただし、人間の利他の心は、生物学だけで完全に説明することはできない。社会福祉制度や慈善活動などの方法で、血縁や地域を超えた「完全な赤の他人」にまで援助の手を差し伸べる動物は人間以外にいないのだ。ここには、何か特別な説明が必要になる。著者によれば、一万年の人類史における「七つの大いなる苦難」を、人類がどう解決してきたかが説明のカギだという。

    本書では、利他行動に関するいくつかの理論の要点とその妥当性を検討したのち、歴史を通して力を発揮してきた人間特有の能力を鮮やかに提示する。人類史上もっとも寛大な「思いやりの黄金時代」を生きる私たち。ここへ至るまでの道程を照らし出す、本能と理性のビッグヒストリー。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    マカロー,マイケル・E.(マカロー,マイケルE./McCullough,Michael E.)
    カリフォルニア大学サンディエゴ校の心理学教授。アメリカ心理学会とパーソナリティ心理学・社会心理学会(The Society for Personality and Social Psychology)においてフェローを務める。人間の社会性に関する。進化的・認知的な基盤に関心がある。対人関係における「許し」に初めて着目し、実験的に研究する方法を開発した研究者の一人。ほかにも、「感謝」「復讐」「向社会的行動」「宗教的な認知」「異なる時点での選択」などを実験的に研究する方法の開発を行ってきた。近年では自制心やホルモン(オキシトシン)が持つ社会的影響について研究を行っている

    的場 知之(マトバ トモユキ)
    翻訳家。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科修士課程修了。同博士課程中退
  • 著者について

    マイケル・E・マカロー (マイケルマカロー)
    (Michael E. McCullough)
    カリフォルニア大学サンディエゴ校の心理学教授。アメリカ心理学会とパーソナリティ心理学・社会心理学会(The Society for Personality and Social Psychology)においてフェローを務める。人間の社会性に関する、進化的・認知的な基盤に関心がある。対人関係における「許し」に初めて着目し、実験的に研究する方法を開発した研究者の一人。ほかにも、「感謝」「復讐」「向社会的行動」「宗教的な認知」「異なる時点での選択」などを実験的に研究する方法の開発を行ってきた。近年では自制心やホルモン(オキシトシン)が持つ社会的影響について研究を行っている。著書に、Beyond Revenge: The Evolution of the Forgiveness Instinct (Jossey-Bass, 2008)がある。
    *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

    的場知之 (マトバトモユキ)
    (まとば・ともゆき)
    翻訳家。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科修士課程修了、同博士課程中退。訳書に、ロソス『生命の歴史は繰り返すのか?――進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む』、ピルチャー『Life Changing――ヒトが生命進化を加速する』(以上、化学同人)、クォメン『生命の〈系統樹〉はからみあう――ゲノムに刻まれたまったく新しい進化史』、ウィリンガム『動物のペニスから学ぶ人生の教訓』(以上、作品社)、オールコック・ルーベンスタイン『オールコック・ルーベンスタイン 動物行動学 原書11版』(共訳、丸善出版)、王・蘇(編)『進化心理学を学びたいあなたへ――パイオニアからのメッセージ』(共監訳、東京大学出版会)など。
    *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

親切の人類史―ヒトはいかにして利他の心を獲得したか の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:マイケル・E. マカロー(著)/的場 知之(訳)
発行年月日:2022/12/16
ISBN-10:462209567X
ISBN-13:9784622095675
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:一般
発行形態:単行本
内容:倫理学
言語:日本語
ページ数:377ページ
縦:19cm
重量:490g
その他: 原書名: THE KINDNESS OF STRANGERS:How a Selfish Ape Invented a New Moral Code〈McCullough,Michael E.〉
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