相分離生物学の冒険―分子の「あいだ」に生命は宿る [単行本]
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相分離生物学の冒険―分子の「あいだ」に生命は宿る [単行本]

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販売開始日: 2023/02/18
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相分離生物学の冒険―分子の「あいだ」に生命は宿る の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    生きた細胞と、細胞内の全分子を含む水溶液のビーカーは何が違うのだろう。どちらも生命として必要な分子は揃っている。たとえば酵素の分子は、水溶液中でも化学反応を触媒する能力を持っている。しかし、ビーカーは生きていない。近年注目されている相分離生物学によれば、「生きた状態」は、細胞内の分子群が作るドロプレット(液滴)によって維持されている。ドロプレットはわずかな変化に応じて作られ、その中で化学反応を何万倍も加速したり、非常事態に備えたりしている。無数の化学反応が細胞内で混線せずに進行しているのもドロプレットのおかげだ。生きた状態は、絶え間なく生成・消滅するドロプレットによって分子の環境が精密に制御されることで実現しているのである。では、分子群がドロプレットを自在に形成する条件は何か。著者は、個々の分子に注目する従来の分子生物学の見方を変え、「分子と分子のあいだ」まで視野を広げることで、溶液化学や熱力学などに手がかりが見つかってきていると語る。生命を駆動する法則を探る、新たな生物学の冒険へと誘う書。
  • 目次

    第1章 命は分子のあいだに宿る
    第2章 1億倍の加速装置
    第3章 二つのドグマ
    第4章 生命は「溶かす」ことで進化した
    第5章 溶液の構造をデザインする
    第6章 レビンタールのパラドックス
    第7章 プリオンの二つの顔
    第8章 アミロイドはアルツハイマー病の原因なのか
    第9章 タンパク質の宇宙
    第10章 分子の群れを計測する
    第11章 相分離スケールの野望
    第12章 人工生命というアプローチ
    第13章 細胞内はなぜ高濃度か
    第14章 生きている状態の新たな理解

    あとがき
    参考文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    細胞内の濃厚な環境で絶えず作られている「液滴」。ここにこそ生命を駆動する法則がある。相分離生物学が展望する新たな生命像とは。
  • 内容紹介

    生きた細胞と、細胞内の全分子を含む水溶液のビーカーは何が違うのだろう。どちらも生命として必要な分子は揃っている。たとえば酵素の分子は、水溶液中でも化学反応を触媒する能力を持っている。しかし、ビーカーは生きていない。
    近年注目されている相分離生物学によれば、「生きた状態」は、細胞内の分子群が作るドロプレット(液滴)によって維持されている。ドロプレットはわずかな変化に応じて作られ、その中で化学反応を何万倍も加速したり、非常事態に備えたりしている。無数の化学反応が細胞内で混線せずに進行しているのもドロプレットのおかげだ。生きた状態は、絶え間なく生成・消滅するドロプレットによって分子の環境が精密に制御されることで実現しているのである。
    では、分子群がドロプレットを自在に形成する条件は何か。著者は、個々の分子に注目する従来の分子生物学の見方を変え、「分子と分子のあいだ」まで視野を広げることで、溶液化学や熱力学などに手がかりが見つかってきていると語る。
    生命を駆動する法則を探る、新たな生物学の冒険へと誘う書。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    白木 賢太郎(シラキ ケンタロウ)
    1970年生まれ。1994年大阪大学理学部卒業、1999年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。現在、筑波大学数理物質系教授。専門はタンパク質溶液科学
  • 著者について

    白木賢太郎 (シラキケンタロウ)
    (しらき・けんたろう)
    1970年生まれ。1994年大阪大学理学部卒業、1999年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。現在、筑波大学数理物質系教授。専門はタンパク質溶液科学。主な著書に『相分離生物学』(2019)、編著に『相分離生物学の全貌』(ともに東京化学同人、2020)がある。

相分離生物学の冒険―分子の「あいだ」に生命は宿る の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:白木 賢太郎(著)
発行年月日:2023/02/16
ISBN-10:4622095866
ISBN-13:9784622095866
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:教養
発行形態:単行本
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:226ページ
縦:19cm
重量:365g
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