免疫から哲学としての科学へ [単行本]
    • 免疫から哲学としての科学へ [単行本]

    • ¥4,400132 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年3月20日木曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009003686209

免疫から哲学としての科学へ [単行本]

価格:¥4,400(税込)
ゴールドポイント:132 ゴールドポイント(3%還元)(¥132相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年3月20日木曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:みすず書房
販売開始日: 2023/03/18
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

免疫から哲学としての科学へ [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    現在の実証科学に感じられる不全感。その解消を哲学に求めた免疫学者が提示する新たな科学のありかた。そして哲学の本来の意義。免疫が結ぶ科学知と人文知。
  • 目次

    はじめに

    第1章 免疫学は何を説明しようとしてきたのか
    1 「免疫」という言葉、あるいはメタファーについて
    2 免疫学が確立される前に明らかにされていたこと
    3 近代免疫学の誕生
    4 新しい選択説の出現
    5 免疫を担う主要要素はどのように発見されたのか
    6 免疫反応の開始はどのように説明されたのか
    7 クローン選択説に対抗する新しい理論的試み
    8 新しい理論的枠組みを生み出すもの

    第2章 自己免疫、共生、そしてオーガニズム
    1 自己免疫
    2 微生物との共生
    3 胎児との共生
    4 共生が問いかける問題
    5 オーガニズムとは何をいうのか

    第3章 オーガニズム・レベルにおける免疫システム
    1 ぼやける免疫システム内の境界
    2 オーガニズム全体に浸透する免疫システム
    3 情報感知システムとしての免疫
    4 内部環境、ホメオスタシスを再考する

    第4章 生物界に遍在する免疫システム
    1 細菌の免疫システム
    2 植物の免疫システム
    3 無脊椎動物と無顎類の免疫システム
    4 免疫を構成する最小機能単位
    5 ミニマル・コグニション問題
    6 最古の認知システムとしての免疫

    第5章 免疫の形而上学
    1 「科学の形而上学化」という試み
    2 スピノザの哲学から免疫を考える
    3 カンギレムの「生の規範性」から免疫を考える
    4 生命の本質に免疫があり、免疫の本質には規範性を伴う心的性質が包摂される
    5 免疫の形而上学が呼び込むもの、あるいは汎心論的世界

    第6章 新しい生の哲学に向けて

    おわりに

    謝辞

    図版クレジット

    索引
  • 出版社からのコメント

    免疫は実証科学だけで解明できるのか――。免疫学者にして哲学博士(ソルボンヌ大学)が切り拓く、自省と創造力ある科学の可能性。
  • 内容紹介

    免疫学における30年以上の研究生活が終わりに近づいたとき、著者は大きな不全感を抱えていた。長いあいだ科学の領域にいたものの、免疫というものの全体あるいは本質は何なのか、さらにいえば、科学という営みが持つ特質とはどういうものなのかという根源的な思索が欠落していたことに気づいたからである。この不全感を埋めるために、著者はフランスでの哲学研究の道を選んだ。免疫学が生み出す成果には哲学的問題が溢れているからである。しかし著者がそこで見たものは、科学的であろうとする哲学の姿だった。そして現代の科学一般はそもそも、哲学を必要としているようには見えない。
    科学は解が出るよう自然に問いかける一方で、哲学は解が得られないにもかかわらず真理の探究に向かうという逆説的な営みである。そして科学がそのつど解を得て前に進むのに対し、永遠に開かれた探求こそが哲学であるといわれる。免疫という現象を理解するためにはその両方が必要ではないか。またそうすることは、科学と哲学が実り多い関係を結び直す契機となりうるのではないだろうか。
    免疫の働きは防御だけではなく、実証科学が明らかにしたその姿を本書で追うことは驚きの連続である。そこへ哲学から渡された橋から見える眺望は、さらなる驚異と知的刺激に満ちている。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    矢倉 英隆(ヤクラ ヒデタカ)
    サイファイ研究所ISHE代表。1972年北海道大学医学部卒業。1978年同大学院博士課程修了(病理学)。1976年からハーヴァード大学ダナ・ファーバー癌研究所、スローン・ケタリング記念癌研究所、旭川医科大学を経て、2007年東京都神経科学総合研究所(現東京都医学総合研究所)免疫統御研究部門長として研究生活を終える。2001‐2007年首都大学東京(現東京都立大学)客員教授。2009年パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌ大学院修士課程修了(哲学)。2016年ソルボンヌ大学パリ・シテ大学院博士課程修了(科学認識論、科学・技術史)。2016-2018年トゥール大学招聘研究員
  • 著者について

    矢倉英隆 (ヤクラヒデタカ)
    (やくら・ひでたか)
    サイファイ研究所ISHE代表。1972年北海道大学医学部卒業。1978年同大学院博士課程修了(病理学)。1976年からハーヴァード大学ダナ・ファーバー癌研究所、スローン・ケタリング記念癌研究所、旭川医科大学を経て、2007年東京都神経科学総合研究所(現東京都医学総合研究所)免疫統御研究部門長として研究生活を終える。2001-2007年首都大学東京(現東京都立大学)客員教授。2009年パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌ大学院修士課程修了(哲学)。2016年ソルボンヌ大学パリ・シテ大学院博士課程修了(科学認識論、科学・技術史)。2016-2018年トゥール大学招聘研究員。著書に『免疫学者のパリ心景――新しい「知のエティック」を求めて』(医歯薬出版、2022)。訳書にフィリップ・クリルスキー『免疫の科学論――偶然性と複雑性のゲーム』(みすず書房、2018)、パスカル・コサール『これからの微生物学――マイクロバイオータからCRISPRへ』(みすず書房、2019)がある。
    *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

免疫から哲学としての科学へ [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:矢倉 英隆(著)
発行年月日:2023/03/16
ISBN-10:4622096005
ISBN-13:9784622096009
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:教養
発行形態:単行本
内容:自然科学総記
言語:日本語
ページ数:352ページ
縦:19cm
重量:460g
他のみすず書房の書籍を探す

    みすず書房 免疫から哲学としての科学へ [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!