認知アポカリプス―文明崩壊の社会学 [単行本]
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認知アポカリプス―文明崩壊の社会学 [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2023/04/20
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認知アポカリプス―文明崩壊の社会学 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    テクノロジーは人の注意を惹くことが利益に直結する経済モデルを生んだ。規制なき認知市場にスマホで繋がれた人類の未来とは。認知科学と社会学による啓示。
  • 目次

    主観的な序言――恐るべき時代

    第1部 この世でもっとも貴重なもの
    解放された人類
    人類のもう一つの歴史
    1997年5月11日
    コンピュータの電撃戦
    外部委託
    計り知れない富
    ここまでは大丈夫
    立ったまま眠る
    きみが画面を見つめるとき、画面もきみを見つめている

    第2部 ありあまるほどの脳の自由時間!
    グローバルな「カクテルパーティ効果」
    その胸は隠して……
    奥底に潜む恐怖心
    抗争好きの人類
    この章では思いがけない展開が待っている……
    自虐(セルフ・セヴィス)
    啓示
    世界を編集する
    真実はおのずと支持されるわけではない

    第3部 未来はそんなに長くはもたない
    禍々しい頭
    われらが同胞の趣味(テイスト)
    本来の性質を歪められた人間
    支払うべき代価
    私的な嘘、公的な真実
    様々なネオ・ポピュリズム
    物語同士の闘い

    結論――最後の闘い

    訳者あとがき
    原注
  • 出版社からのコメント

    注意を惹くことが利益となり、虚実混交する規制なき認知市場。そこにスマホで繋がれた人類の未来とは。認知社会学で解く行動と心理。
  • 内容紹介

    人類はいま史上最長の自由時間を手にしている。労働など生命維持のために必要な時間は1800年の48%から11%に減った(フランスでの統計)。先人には夢のようなこの時間が向かう先は、スマートフォンなどの画面である。そこでは正統な学知とデマが対等となり、世界を単純化するストーリーや、注意を惹くためだけに設計された広告が人の認知を奪い合う。AIが人間の仕事を代行するようになれば、自由時間はさらに飛躍的に増えるだろう。しかしそれは意味のあるものを生むために使われるのではなく、認知の争奪戦が繰り広げられる市場でただ蕩尽されて終わる可能性が高い。
    高度な文明の源泉は人間の脳である。気候変動などの危機を乗り越える可能性も、人間の脳からしか生まれてこない。この頭脳を働かせることのできる時間が最大化している現在、それを貪ることで利益を上げる経済モデルにわれわれは直面しているのである。この状況は、生存可能性を高めるものとしてヒトが具えてきた生物学的特徴が、テクノロジー社会とミスマッチを起こした結果でもある。
    この規制なき認知市場を放置することの意味を、われわれは真剣に考えなければならないだろう。現下の問題は、フェイクや陰謀論や反知性主義などすでに指摘されてきた弊害よりずっと根深く複雑だ。人類史上かつてない課題に、認知科学と社会学からアプローチする異色の試論。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    ブロネール,ジェラルド(ブロネール,ジェラルド/Bronner,G´erald)
    1969年フランスのナンシー生まれ。パリ大学社会学教授。フランス・テクノロジー・アカデミー会員。フランス医学アカデミー会員

    高橋 啓(タカハシ ケイ)
    1953年、北海道に生まれる。翻訳家。早稲田大学文学部卒
  • 著者について

    ジェラルド・ブロネール (ジェラルドブロネール)
    (Gérald Bronner)
    1969年フランスのナンシー生まれ。パリ大学社会学教授。フランス・テクノロジー・アカデミー会員。フランス医学アカデミー会員。著書にL’Incertitude (PUF, 1997), L’Empire des croyances (PUF, 2003), L’Empire de l’erreur :Éléments de sociologie cognitive (PUF, 2007), La Pensée extrême :Comment des hommes ordinaires deviennent des fanatiques (Denoël, 2009), La Démocratie des crédules (PUF, 2013), Déchéance de rationalité (Grasset, 2019), Comme des dieux (Grasset, 2022), Les Origines: Pourquoi devient-on qui l'on est ? (Autrement, 2023) などがある。

    高橋啓 (タカハシケイ)
    (たかはし・けい)
    1953年、北海道に生まれる。翻訳家。早稲田大学文学部卒。訳書に、パスカル・キニャール『アルブキウス』『音楽への憎しみ』『辺境の館』『アプロニア・アウィティアの柘植の板』『アマリアの別荘』(以上、青土社)、フィリップ・クローデル『灰色の魂』『リンさんの小さな子』『ブロデックの報告書』、マグダ・オランデール=ラフォン『四つの小さなパン切れ』(以上、みすず書房)、ジョルジュ・シムノン『仕立て屋の恋』(早川書房)、ジョルジュ・ジャン『文字の歴史』(創元社)、ジャック・ルーボー『麗しのオルタンス』『誘拐されたオルタンス』(創元推理文庫)、ローラン・ビネ『HHhH』『言語の七番目の機能』、オリヴィエ・ゲーズ『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』、ポール・フルネル『編集者とタブレット』(以上、東京創元社)などがある。

認知アポカリプス―文明崩壊の社会学 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:ジェラルド ブロネール(著)/高橋 啓(訳)
発行年月日:2023/04/18
ISBN-10:4622096013
ISBN-13:9784622096016
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:344ページ
縦:19cm
重量:440g
その他: 原書名: APOCALYPSE COGNITIVE〈Bronner,G´erald〉
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