日本とは何か―日本語の始源の姿を追った国学者たち [単行本]
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日本とは何か―日本語の始源の姿を追った国学者たち [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2023/05/18
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日本とは何か―日本語の始源の姿を追った国学者たち の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    契沖、賀茂真淵、本居宣長、富士谷御杖。日本語についての国学者たちの観察、分析、考察を江戸期の知のひろがりの中に置きなおし、その「方法」を再評価する。
  • 目次

    序章 江戸のエピステーメー
    二つのエピステーメー/古代のテキストを訓(よ)む/言語を分解する/「感情情報」への接近――メタ言語と和歌/双六から探る皇朝学/動的な江戸時代の学際/宣長宇宙

    第一章 フィロロジスト契沖
    一 契沖の『萬葉集』研究――万葉仮名を整理する
    「正語仮字篇」というテキスト/現在の方法と契沖の方法/いろいろな「よめない」/契沖のアプローチ――漢籍の精読、サンスクリット(悉曇)研究/区別があるから通じる

    二 『和字正濫鈔』は仮名遣い書か
    『万葉代匠記』から『和字正濫鈔』へ/『和字正濫鈔』――漢字で文字化された日本語にたどりつく/思考を図であらわす

    三 橘成員との論争
    『和字正濫鈔』への批判――『倭字古今通例全書』/契沖の論駁――『和字正濫通妨抄』『和字正濫要略』/まことと和歌

    四 語源・異名への意識――『円珠庵雑記』をよむ
    語源について/異名について

    第二章 賀茂真淵――経験、直感による知覚
    一 『冠辞考』
    あまとぶや/ぬえぐさの

    二 直感によるアプローチと論理
    いにしへのこころ/真淵と宣長

    三 歌を詠むこと・歌を理解すること――実践的解釈論
    ひたぶる心/心におもふ事がうたになる/感情の表出

    四 五十音図による音義的解釈のさきがけ
    「仮字(かな)」と五十音/音義的な語構成観/知のネットワーク/延約転略の説/今夜の月夜/おわりに

    第三章 本居宣長
    一 文法のダイヤグラム――『てにをは紐鏡』
    「係り結び」の意識化――中世から江戸への伝授/『てにをは紐鏡』を観察する

    二 仮名によって漢字の発音を示す――『字音仮字用格』
    「假名都加比」と『字音仮字用格』/漢語を仮名で書く・漢字音を仮名であらわす

    三 メタ言語としての口語
    メタ言語――言語を言語で説明する/メタ言語の獲得/「古言」「里言」というメタ言語――富士谷御杖『詞葉新雅』/文献密着主義/文献における具体と抽象/日本列島外の日本語――岡島冠山『唐話纂用』/日本列島内のさまざまな日本語――越谷吾山『物類称呼』

    四 宣長の方法――『古今集遠鏡』
    『古今集遠鏡』を概観する/人文知のとらえかた/真淵との「始対面」/余白に書く/宣長のよみ/人情、感情の言語化/古文辞学の方法――荻生徂徠から真淵、宣長へ

    五 上田秋成との論争――「呵刈葭』
    「呵刈葭」を概観する/「呵刈葭」上巻の論争/民族主義的であることと論理的であること/音声言語の位置づけ/おわりに

    第四章 富士谷御杖の言霊倒語説
    一 異端の国学者
    御杖の生きた時代/未分化なテキスト/二十世紀の御杖の評価

    二 歌を詠むことで「真言(まこと)」を追究する
    人の心のありかた/人にとって歌とは何か――歌論『真言弁』/歌の「稽古修業」――『歌道非唯抄』/古典を照らす「燈」

    三 さまざまな言語学的知見
    六運/脚結(あゆい)に着目する――『あゆひ抄』と『俳諧天爾波抄』/『和歌いれひも』/メタ言語としての口語――『詞葉新雅』/伝達言語と詩的言語

    四 言霊倒語説
    おわりに

    終章 詩的言語と国学者
    国学者が和歌を作るということ/本居宣長『新古今集美濃の家づと』/国学者たちの「連続」の「感覚」/人情にちかいこと/人情と思想のかかわり


    あとがき
  • 出版社からのコメント

    日本の古代の心に迫ろうとした4人の国学者たち―契沖、真淵、宣長、富士谷御杖。江戸国学の思想的達成をダイナミックに読み解く。
  • 内容紹介

    日本語の始原の姿を突き止めることで「日本の始め」を明らかにしようとした、4人の国学者たち。
    契沖(1640-1701)がたどりついたのは「漢字」だった。仮名発生以前、中国語をあらわす文字である漢字によって、日本語はどのように文字化されていたのか。
    賀茂真淵(1697-1769)は「音」に言語の根幹を見いだす。「語を意味を有する各音に分解する」という真淵の方法は、音節、五十連の音の気づきをもたらした。
    言語化されたことばを精緻に読み解くことで上代の人間のこころを知ろうとした本居宣長(1730-1801)。その先に結実した係り結びの研究、漢字の字音研究は、今日までその価値を失っていない。
    「異端の国学者」とも称される富士谷御杖(1768-1824)は、心のままを直言しない、感情のコントロールを経た表出である「倒語」を追求し、人の感情=人情のありかたを深く探った。
    集約・融合しながら現代の日本語研究にまで脈々とつながる知の生成過程を、きめ細かに追跡し、ダイナミックに読み解く。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    今野 真二(コンノ シンジ)
    1958年神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。『仮名表記論攷』(清文堂出版)で金田一京助博士記念賞受賞
  • 著者について

    今野真二 (コンノシンジ)
    (こんの・しんじ)
    1958年神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、現在は清泉女子大学教授。『仮名表記論攷』(清文堂出版)で金田一京助博士記念賞受賞。著書に『百年前の日本語』(岩波新書、2012)、『正書法のない日本語』(岩波書店、2013)、『かなづかいの歴史』(中公新書、2014)、『常用漢字の歴史──教育、国家、日本語』(中公新書、2015)、『日本語の歴史』(河出書房新社、2015)、『盗作の言語学』(集英社新書、2015)、『北原白秋』(岩波新書、2017)、『漢字とカタカナとひらがな』(平凡社新書、2017)、『言霊と日本語』(ちくま新書、2020)、『うつりゆく日本語をよむ』(岩波新書、2021)、『「鬱屈」の時代をよむ』(集英社新書、2023)ほか。
    *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

日本とは何か―日本語の始源の姿を追った国学者たち の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:今野 真二(著)
発行年月日:2023/05/16
ISBN-10:4622095971
ISBN-13:9784622095972
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:教養
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:424ページ
縦:20cm
重量:460g
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