感情の民俗学―泣くことと笑うことの正体を求めて [単行本]
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感情の民俗学―泣くことと笑うことの正体を求めて [単行本]
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感情の民俗学―泣くことと笑うことの正体を求めて [単行本]

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販売開始日: 2023/09/26
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感情の民俗学―泣くことと笑うことの正体を求めて [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    内側からこみあげてくるように感じられる「感情」。しかし、喜怒哀楽は、時代や慣習によって変わる。つかみづらい感情の正体をもとめて、民俗学をひもとく。
  • 目次

    はじめに 人は昔、「ぴえん」と泣いていた。

    I 感情はどこからくるのか?
    1 感情は意外と新しい
    感情のはじまり
    感情は私たちの外側にある
    2 ありかを探して
    感情は「からだ」に属する
    感情の源は「子宮」にある
    感情の「心理学」のさまざまな説
    「後悔」と「悲しみ」
    「分人」という概念
    「本当の自分」とは
    社会的な「分人」
    日本における「私」
    「世間」と感情
    3 「しぐさ」と感情
    言葉は万能ではない
    民俗的感情とは
    近代日本の「感情史」
    主題は「我々」

    幕間 感情的会話 その1

    Ⅱ 感情とはなになのか?
    1 感情は「表現」なのか
    「泣く」ことと「涙する」こと
    「ぴえん」という泣きかた
    絵文字への派生
    「ぴえん」の歴史性
    ラメンテーションとしての「泣き祭」
    泣く女、泣く男
    現代文化の問題
    2 「いいね! 」の進行形
    絵文字による感情表現
    「かわいい」と「かなしい」
    「おもしろい」と「楽しい」
    3 「微笑」と「奇妙な笑い」
    ハーンが見すえた「感情」
    義務としての微笑
    「笑い」を科学する
    突発する「例の笑い」
    感情と怪異
    文化的反応としての笑い
    4 「笑い」と「ウソ」
    村には評判の〝ウソつき〟がいた
    「ウソ」の歴史
    「ウソ」を叱る
    5 笑う祭と泣く祭
    神の前で「笑う」祭
    「笑い講」
    真夜中の「笑い祭」
    神の前で「泣く」祭
    6 『「いき」の構造』の「いき」
    「媚態」と「意気地」と「諦め」
    「関係性」のデザイン
    7 「らしさ」のゆくえ
    「人間らしさ」と「自分らしさ」
    「わざとらしさ」と「もっともらしさ」
    8 感情の政治性と社会性
    冷笑は笑いか、怒りか
    「ジレる」と「キレる」
    「残酷」という感情
    広島弁の「いなげな」

    幕間 感情的会話 その2

    Ⅲ 感情はどこへ行くのか?
    1 共感の時代?
    「いいね」は共感なのか
    「シンクロニシティ」はあるのか
    「こころ(心)」の誕生と終焉
    「文字」に代わるもの
    2 感情の公共
    「いき」という公共圏
    ソーシャルメディアで「いき」は生きるか
    不気味の谷
    文楽人形をめぐる感情
    「もどき」と感情
    AI にたいする恐怖
    新しい感情か、伝統的感情か
    「感情」と現代美術
    3 感情をつくる
    「エモい」を超えて
    「推し」と「尊い」
    「宗教以降」の感情
    「感情」にたいするうしろめたさ

    終幕 感情的会話 その3

    参考・引用文献一覧
  • 内容紹介

    私たちの感情は〈ならわし〉によってつくられる?

    内側からこみあげてくるように感じられる「感情」。
    しかし、喜怒哀楽は、時代や慣習によって変わる。
    つかみづらい感情の正体をもとめて、民俗学をひもとく。

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    本書「はじめに」より

    感情については、これまで、数えきれないほどたくさんの本が書かれてきました。

    なぜそれほど多くの本が書かれてきたかというと、多くの人が、感情をつかみづらいと感じているからです。「感情に左右されている」「感情にもてあそばれている」「感情をコントロールすることがむずかしい」……。この本を手にしたあなたも、きっとたぶんそんな人なのでしょう。

    でも、そもそも感情は、どこにあるのでしょうか? 

    感情のありかをみきわめようとするとき、感情が「こころ」に属するという人と、「からだ」に属するという人がいるようです。

    たしかに、感情が「こころ」にあるか、「からだ」にあるかによって、感情への対処のしかたが変わってきそうです。

    「こころかからだか」は、「心理現象か生理現象か」といいかえることができるでしょう。しかし、感情を発生地点をみることで、その本質に近づくことができるものでしょうか。また、感情を心理や生理としてあつかわず、哲学の対象として感情を概念的にとらえて考察することもさかんにおこなわれています。いってみればそれは、感情を「あたま」で分析し、理解しようとする立場だといえるでしょう。

    いずれにしても、感情が人間のどこから生まれてくるのかがはっきりとしているのなら、感情は御しやすいような気がします。ですから、感情は私たちの内側にあるのか、外側にあるのかについて疑問を抱いてみてもいいかもしれません。 
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    畑中 章宏(ハタナカ アキヒロ)
    1962年大阪生まれ。民俗学者
  • 著者について

    畑中章宏 (ハタナカアキヒロ)
    畑中章宏(はたなか・あきひろ)
    1962年大阪生まれ。民俗学者。著書に『柳田国男と今和次郎』『「日本残酷物語」を読む』(平凡社新書)、『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『天災と日本人』『廃仏毀釈』(ちくま新書)、『五輪と万博』『医療民俗学序説』(春秋社)、『宮本常一』(講談社現代新書)、『関東大震災』(幻冬舎新書)など多数。

感情の民俗学―泣くことと笑うことの正体を求めて [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:イースト・プレス
著者名:畑中 章宏(著)
発行年月日:2023/09/30
ISBN-10:4781622461
ISBN-13:9784781622460
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:200ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:2cm
重量:236g
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