オスカー・ワイルドの軌跡－手紙・絵画・写真でたどる [単行本]

オスカー・ワイルドの軌跡－手紙・絵画・写真でたどる の 商品概要

• 目次

  序章
  第1 章　「青春には人生の蕾を孕はらむ王国がある」
  第2 章「期待されるのはいつだって格別」
  第3 章「芸術家はあらゆることを表現できる」
  第4 章「私は自らの才能を濫らん費ぴ する者になった」
  第5 章「行き着いた先は監獄」
  本書の主な登場人物
  索引
  謝辞

• 出版社からのコメント

  世紀末に常識と偽善を鋭く突いたワイルドの生涯を辿るビジュアル伝記。絵画や写真と共に、ワイルドと彼をとりまく人々の言葉を紹介。

• 内容紹介

  「「私は誰かのことを崇拝したことなどありません。自分以外は」
  
  『サロメ』『幸福な王子』『ドリアン・グレイの肖像』など、
  数々の著作と名句で知られるオスカー・ワイルド。
  本書は、ビアズリー、ロートレック、風刺画家マックス・ビアボームが
  描いたワイルドのスケッチなど豊富な図版と共に、作家本人と
  彼をとりまく人々の言葉を通して、唯美主義者オスカー・ワイルドの
  生涯をたどるビジュアル伝記である。
  
  イラストレーターのチャールズ・リケッツとの舞台の仕事、
  作家アンドレ・ジッドとの友情や画家ホイッスラーとの確執……
  分野を越境するワイルドの交流は、彼が生きた世紀末芸術の世界をも
  立体的に浮かび上がらせる。
  
  恋人ボウジーの父・クイーンズベリー侯爵を筆頭とする
  “保守的なイギリス社会”との戦いや、猥褻罪による逮捕と
  同性愛裁判後の日々の克明な記録も必読。
  世紀末に常識と偽善を鋭く突いたワイルドが語り、書いた
  彼自身の物語は今もなお、鳴り響いている。
  
  【川本直さん（小説家・文芸評論家）推薦文】
  世紀末芸術の異端児オスカー・ワイルドの美と反逆に彩られた生涯をたどる絢爛たる絵巻。この豪奢な書物はワイルドの愛読者必携であり、ワイルド入門としても最良の書である。
  
  図書館選書
  「私は誰かのことを崇拝したことなどありません。自分以外は」－－世紀末に常識と偽善を鋭く突いたワイルドの生涯を辿るビジュアル伝記。ワイルドと彼をとりまく人々の言葉の他、スケッチや写真など豊富な図版も楽しめる1冊。

• 著者について

  ジュリエット・ガーディナー (ジュリエット ガーディナー)
  イギリスの歴史家、History Today 誌の元編集長。Penguin Book of History、The Thirties: An Intimate History などの著作がある。また、映画『贖罪』(Atonement) の歴史考証を担当したほか、ラジオやテレビに専門家として出演することが多い。The Sunday TimesやSunday Telegraph、Financial Times、The Guardian、BBC History にも書評や記事を多数執筆している。
  
  宮崎かすみ (ミヤザキカスミ)
  1961年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。横浜国立大学准教授等を経て、現在、和光大学表現学部教授。専攻は英文学・比較文学。著書に『百年後に漱石を読む』（トランスビュー）、『オスカー・ワイルド─「犯罪者」にして芸術家』（中公新書）、『オスカー・ワイルド書簡集─新編 獄中記─悲哀の道化師の物語』（中央公論新社）等がある。

オスカー・ワイルドの軌跡－手紙・絵画・写真でたどる の商品スペック