大地と生きる住まい-開墾地にみる農村住宅の近代化 [単行本]
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大地と生きる住まい-開墾地にみる農村住宅の近代化 [単行本]

小沢 朝江(著・文・その他)長田 城治(著・文・その他)野村 渉(著・文・その他)


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出版社:創元社
販売開始日: 2024/12/13
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大地と生きる住まい-開墾地にみる農村住宅の近代化 の 商品概要

  • 目次

    はじめに

    第1部  近代開墾と農村生活改善

    第1章 開墾地の住宅施策――農村住宅改善の先進地として(小沢朝江)
     1 明治日本の開墾事業と住まい
     2 農林省による開墾施策の転換
     3 開墾地移住奨励制度と住宅改善

    第2章 開墾地移住奨励制度の運用と実績(小沢朝江)
     1 開墾地移住奨励制度の規程
     2 開墾地移住奨励制度の実績

    第3章 農林省が目指した「理想の農村」像(長田城治)
     1 共同建造物の建設奨励
     2 共同建造物の実態と役割
     3 移民招致に活かした宮崎県
     4 農林省が目指した「理想の農村」像


    第2部 開墾地の住まいと生活

    第1章 模範農村の先行例――山形県営萩野開墾地(小沢朝江)
     1 軍馬育成から模範開墾地へ
     2 東北の農村住宅改善の先進例として
     3 萩野開墾地の住まいと生活

    第2章 『婦人之友』が報じた共同生活像――岩手県営岩崎開墾地(小沢朝江)
     1 岩手県の農山漁村経済更生事業
     2 「理想的農村」の実現に向けて
     3 進む移住家屋の改善

    第3章  東北更新会が理想と評した新住宅――宮城県営広渕沼開墾地・短台耕地整理組合(小沢朝江)
     1 宮城県の農村復興と東北更新会
     2 広渕沼干拓と短台谷地の開墾
     3 理想的農村住宅の建設と小倉強の評価

    第4章 農村指導者教育と開墾――福島県矢吹原開墾地(長田城治)
     1 日本三大開拓地矢吹原
     2 昭和期の県営開墾と国営開墾
     3 社会情勢を反映した開墾地の様相
     4 福島県立修練農場と連携した農村づくり

    第5章 伝統民家から近代住宅への変貌――長野県常盤村中部耕地整理組合(小沢朝江)
     1 安曇野の近代開墾
     2 移住家屋の変化と長野県の指導
     3 移住家屋の実像

    第6章 松田喜一が指揮した共存共栄村――熊本県営南新地干拓地(長田城治)
     1 指導者松田喜一による農村
     2 移住者による理想農村の創生
     3 共同建造物を活かした農村計画

    第7章 地区を超えた住宅改善の成果――兵庫県小束野耕地整理組合・西光寺野耕地整理組合(小沢朝江)
     1 兵庫県の近代開墾
     2 華僑による開墾地の小作人住宅からの変貌
     3 地区を超えて継続される住宅改善

    第8章 今和次郎・竹内芳太郎設計による「理想的農家住宅」の実現――茨城県新興農場(野村渉)
     1 「理想部落」実現のための「理想的農家住宅」
     2 今和次郎・竹内芳太郎が設計した移住家屋
     3 移住家屋での新しい暮らし
     4 今和次郎・竹内芳太郎の設計作品としての位置づけ


    第3部 農村住宅改善の普及啓発を担う

    第1章  農村指導者教育が担った住宅改善の普及(野村渉)
     1 住宅改善と農村指導者養成
     2 山形県立国民高等学校の「標準農家」
     3 岩手県立六原青年道場の「模範農家」
     4 富山県農民道場の「農家」
     5 秋田県立青年修練農場の「模範農村住宅」
     6 農村住宅の改善像の普及啓発を担う

    第2章 開墾地移住奨励がもたらしたもの(小沢朝江)
     1 移住奨励制度が変えた開墾地の住環境
     2 開墾地移住奨励制度がもたらしたもの
     3 戦後に受け継がれた農村住宅改善の手法


    あとがき
    参考文献一覧
    既発表論文一覧
  • 出版社からのコメント

    米騒動を機に開墾地は最新の農村住宅による「理想村」を目指した。実地調査により、建物を通して農民生活の実像を捉え直す。
  • 内容紹介

     近代初期の開墾・開拓は、新たな農地や町を開発する殖産興業に加え、士族授産の意味が強かった。住宅の建設は一部を除いて移住者に委ねられ、入植者は厳しく過酷な住環境に置かれていた。
     だが、米騒動を契機に政府は食糧増産のため耕地拡大策に着手する。入植者が開墾事業に専念し、事業を速やかに進めるためには住環境の充実が不可欠なため、開墾地の住宅や共同施設に対する改善支援を展開した。開墾地は最新の農村住宅と、公会堂や共同食堂、作業場など共同体としての設備を備えた「理想村」を目指した、まさに「農村の社宅」ともいうべき存在だった。
     開墾地は往時は全国で4000地区弱、総戸数1万2000戸余りにのぼったが、すでに建設から80年以上が過ぎ、住宅の建て替えや世代交代も進み、当時の姿は消えつつある。
     本書は長年の実地調査に加え、農林省刊行物や各地に残る開墾関係の公文書、図面資料を渉猟し、明治から大正期の米騒動を経て昭和に至る農民生活の実像を、具体的な生活の場となった建物を通して連続的に捉え直す。

    図書館選書
    米騒動を機に、開墾地は最新の農村住宅と、共同体としての設備を備えた「理想村」を目指した。実地調査に加え、農林省刊行物や各地の公文書を渉猟し、明治から昭和に至る農民生活の実像を、建物を通して連続的に捉え直す。
  • 著者について

    小沢 朝江 (オザワ アサエ)
    1963年神奈川県生まれ。東海大学建築都市学部建築学科教授。神奈川大学大学院工学研究科建築学専攻修了。博士(工学)。1998年度日本建築学会奨励賞受賞。専門は日本建築史・日本近代建築史。著書に『明治の皇室建築―国家が求めた〈和風〉像』(吉川弘文館、2008年)、『日本住居史』(共著、吉川弘文館、2006年)、『住まいの生命力―清水組住宅の100年』(共著、柏書房、2020年)、『和室学―世界で日本にしかない空間』(共著、平凡社、2020年)など。

    長田 城治 (オサダ ジョウジ)
    1983年山形県生まれ。郡山女子大学家政学部生活科学科建築デザイン専攻准教授。東海大学大学院総合理工学研究科総合理工学専攻修了。博士(工学)。専門は日本建築史。著書に『占領下日本の地方都市―接収された住宅・建築と都市空間』(共著、思文閣出版、2021年)、『図説付属屋と小屋の建築誌』(共著、鹿島出版会、2024年)など。

大地と生きる住まい-開墾地にみる農村住宅の近代化 の商品スペック

商品仕様
出版社名:創元社
著者名:小沢 朝江(著・文・その他)/長田 城治(著・文・その他)/野村 渉(著・文・その他)
発行年月日:2024/12/13
ISBN-13:9784422501345
判型:A5
発売社名:創元社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:建築
言語:日本語
ページ数:264ページ
縦:21cm
横:15cm
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