初めてのハイキング・低山登山特集

目次
- ▼初めてのハイキング
- ・ハイキングにでかけよう
- ・基本装備のアドバイス
- ・装備のここだけは押さえておこう!
- ▼シューズの選び方
- ・どのようなシューズを履いていく?
- ・ワンポイントアドバイス:カットの違いと特徴
- ・はじめてのハイキングにおすすめシューズ

何か運動を始めたい、健康維持に体を動かしたい、ストレス解消に自然と触れ合いたい……。そんな方はハイキングがおすすめ!
街中に近い自然散策路や、低山を自分のペースでゆっくり登れるので、体力に自信がない方でも気軽に始めることが出来ます。
山や自然の中でごはんを作ったり、写真を撮ったり、絶景を楽しんだり、様々な楽しみ方ができるのも山登りの魅力の一つです。
まずは身近な、自然のあるフィールドに出かけてみて下さい!新たな楽しみに出会えるかもしれませんよ?!
ハイキングや低山登山はとても健康的で、年齢を問わず気軽に始められるアクティビティです。
コースや季節にもよりますが、山や自然の中という普段とは異なる環境下に身を置くハイキングならではの装備選びのポイントがありますので、簡単に解説させて頂きます。ぜひ装備選びの参考にしてみて下さい!

ハイキングに必要な装備の中でまずはじめに押さえておきたいポイントを解説!
お手持ちのスポーツウェアやシューズでも歩ける場合もありますが、より快適に安全に山歩きを楽しむならアウトドアブランドのウェア&ギアを推奨いたします。
※夏季の日帰りハイキングを想定しています。
イメージ画像 | 装備名 | ポイント |
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シューズ (登山靴) |
滑りにくい靴底を持ち、防水性に優れたハイキングシューズが安心です。 事前に履きならしをしてから出かけましょう。 |
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リュック (ザック) |
容量は20Lを一つの目安として、機能面や山の中でやりたい事など必要装備を加味したうえで選ぶとよいでしょう。 |
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ジャケット (上着) |
山の中では急な温度変化や雨風から体を守るために、レインウェアやウインドブレーカーを持っていきましょう。 |
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ウェア類 (着るもの) |
汗をかいても乾きが早い、ポリエステルなどの化学繊維やメリノウール素材のウェアを着用するようにしましょう。 肌着(アンダーウェア)も重要です。 |
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キャップ ハット |
頭部の保護や、紫外線対策に帽子を被るとよいです。キャップは視界の確保がしやすい、ハットは首周りの日焼け対策もできるなど特徴があります。 |
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グローブ | 手・指の保護や防寒対策で必要です。山道では時に周囲の木や岩を掴んだりすることもありますし、素手だと怪我のリスクが高まります。 |
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ソックス |
クッション性に優れた、ウールを使ったアウトドアソックスだと足元も快適です。 履いていく靴のサイズ感に応じてソックスの厚みは微調整するとフィット感が高まります。 |
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ボトル (水筒) |
最後まで元気に歩けるように、行動中にも水分補給は欠かさず行いましょう。 活動時間によりますが、少なくとも1Lは持っていきたいところです。 |
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救急用品 | ファーストエイドキットとも呼ばれるこれら救急用品は、怪我の初期対応に効果を発揮します。 取り出す際に直ぐ分かるように、専用ケースに入れていくとなおよいです。 |
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ヘッドライト | たとえ日中の日帰りハイキングでも、何らかの理由で日没を迎えてしまった時に行動できるよう、明かりを灯せる道具はリュックに入れておいた方が安心です。 |
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トレッキングポール (ストック) |
必携装備ではないものの、体力や脚力に自信がない方、山道の登り下りに技術的に不安がある方はトレッキングポールがあると歩行が安定するので楽になります。 |

履きなれたスニーカーでも歩けるコースもありますが、山の中をより快適に安全に歩けるハイキングシューズを履いていくのがおすすめです!
ハイキングシューズは凹凸のある登山道や坂道にも対応しやすいつくりになっていて、普段履くようなスニーカーよりもグリップ力・衝撃吸収性に優れています。滑りにくくて坂道もしっかり地面を捉えて登れますので怪我の予防や疲労軽減に繋がります。
また、ゴアテックスを始めとする防水仕様になっているモデルでは、地面が濡れていたり雨の日でも足が濡れてしまう心配もなくて快適です。
ハイキングシューズなどの登山靴は、大まかに「ローカット」「ミッドカット」「ハイカット」の3タイプに分けられます。
くるぶしまで覆われているミッド・ハイカットモデルはホールド感に優れ、坂道を歩く際にぐらつきにくくて安定感があります。また雨や泥なども侵入しずらいつくりと言えます。
なだらかなコースだけでなく、低山登山や将来的に本格的な山登りに挑戦したい方はこちらを選ぶと良いでしょう。
一方でローカットモデルは、普段履くようなスニーカーの延長線上の感覚で歩ける手軽さがあります。電車での移動や街中の舗装路などでも活動しやすく、例えばハイキング後にそのまま街中を観光をするといった場合にも適しています。
普段履きとしても使いやすいモデルも多いので、ハイキング以外でも使える汎用性の高さも魅力的ですね。

Ladies
Light&Fastをコンセプトにした、女性向けの軽量防水シューズです。耐摩耗性に優れた軽量メッシュアッパーを採用しています。
この商品のラインナップはこちらMens
初めの一足として、いろんな地形に対応したいという声に答えて出来たコストパフォーマンスに優れたミッドカットハイキングシューズです。
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Ladies
クラシカルなヨーロピアンデザインのオールレザーライトハイキングシューズ。KEEN独自の防水透湿素材<KEEN.DRY>を採用。
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その他のメンズハイキングシューズ
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不安定な足場も時には現れる山野の中では両手を使えるようにするため、必要な荷物はリュック(ザック)に入れて背負って持ち歩くのが基本です。
リュック選びのポイントは主に2点あります。
①リュックの容量をどれくらいにするか
②機能面をどこまで考えるか(街向けor山向け)
をそれぞれ考えながら決めるとよいでしょう。
リュックの容量は基本的な日帰りハイキングでは20L前後が一つの目安となります。
そこに、例えば春や秋で肌寒いので防寒着を持っていくとか、山ごはんをするために調理器具や食材を持ち込むとか、季節や山の中で楽しみたいこと次第でもう少し大きい容量(例えば25~30L)を選ぶなどの選択が生まれてきます。
持っていくリュックを機能面で見ると
「普段使いでも使えるようなシンプル機能のデイパック」と
「ウエストベルトやポールアタッチメントなど山登りを意識した機能が付いている山向けのリュック(ザック)」の2種類に大別できます。
山向けザックは背負っていて体により密着してフィットするので、歩行時にザックが揺れにくく歩きやすいのもポイントです。
まずはお手持ちのリュックで歩いてみて、色々なところにハイキングに行くようになったら、山向けザックも検討してみてはいかがでしょうか?

その他の20L以下の登山向けザック
「その他の20L以下の登山向けザック」をもっと見るその他の20-30Lの登山向けザック
「その他の20-30Lの登山向けザック」をもっと見るその他の20-30Lのデイパック
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ハイキングで上着(ジャケット・アウター)は必要なのでしょうか?
もちろん季節にもよりますが、山の中に入るのであれば、雨風から体を守ることが出来る上着類は、何かしらリュックの中に入れておくことを推奨します。
雨風から体を守る以外にも、例えば登っている時に汗をかき、そのあと風が強い山頂で休憩を取っていると意外と体は冷えてきます。そのような時にちょっとした防寒着としての役割も果たしてくれるのです。
近年、天候の急変なども増えてきていますし、直ぐに街中に戻れない状況で不測の事態に対応するためにも意外と重要なポイントと言えます。
ゴアテックスをはじめとする防水素材の「レインウェア」は、雨風から体をしっかり守ってくれるので持っていると安心感があります。
防水ではないですが風を通しにくい「ウインドブレーカー」や「ソフトシェルジャケット」はレインウェアよりも軽くて着心地やストレッチ性が高いが良い商品が多いので、晴れてる日でも積極的に着ていける使い勝手の良さもあります。
表面に撥水加工を施されているものも多いので、多少の雨であれば問題なく着ることも出来ます。
どちらも生地を薄くした軽量タイプや、ストレッチ性を追求したタイプなど機能面も充実したものが増えてきていますので、行かれる季節やコースの長さ、山行スタイルなども考えながらお気に入りの一着を選んでみて下さい。

Mens
パックに常備できる防水シェルとしてだけでなく、ウインドシェルとして幅広く活用できる軽量レインジャケット。
この商品のラインナップはこちらこの商品のレディースモデルはこちら
着替える事が難しい山野の中においては、最初から最後まで同じウェアを着続けることが多いです。
そこで、吸汗速乾性に優れた素材で作られたウェア(ポリエステルやメリノウールなど)を着用すると動いて汗をかいても体が冷えにくく快適さをキープできます。
また、寒い時期や標高が高いコースを歩かれる場合は寒暖差が大きくなるので、ウェアの重ね着を意識して、状況に応じて脱ぎ着をしていくと自身の体調の変化に合わせやすくなります。
肌着(アンダーウェア)やソックスなど肌に直接触れるものも速乾性に優れた素材や汗冷えを防ぐ素材のものが販売されていますので、上手に活用してみて下さい。
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高尾山(たかおさん)599m/東京都
高尾山の魅力といえば、森の豊かさでしょう。高尾山には約1300種の植物があり、タカオスミレやタカオヒゴダイなどの固有種も60種以上。昆虫は約5000種、野鳥は150種と世界的に見ても驚くほどの多様な生物が暮らす豊かな山です。
コースは歩きやすい薬王院の表参道の1号路から、沢沿いを歩く6号路や尾根沿いの山道を歩く稲荷山コースまで様々なコースから選ぶことができます。 コースにより難易度は異なってきますので、ご自身の体力や装備とよく相談して無理のない山行計画を立てるようにして下さい。

御岳山(みたけさん)929m/東京都
御岳山は山頂近くまでケーブルカーで登れることもあり、初心者でも気軽に行ける人気のハイキングエリアとして知られていますが、古くは山岳信仰の霊山「金峰山御嶽蔵王権現」として広く信仰を集めていました。特に、鎌倉時代から江戸時代にかけては、武士たちの厚い信仰を得て、刀剣や大鎧などが奉納され、国宝・重要文化財も数多く保存されています。山上には、江戸時代より続いている御師(御祈祷師)の家が建ち並び、他の山とは違う独特の景観が見どころです。
御師は、関東一円に広がる信者(講中)の祈祷や、宿坊として信者さんをおもてなしてきましたが、現在では一般の方も利用できるので、信仰の山として崇敬された峰々や修行の山道を私たちは広く楽しませていただいています。

尾瀬ヶ原(おぜがはら)1400m/群馬県,福島県,新潟県
栃木県も含めた4県にまたがる広大な尾瀬国立公園。最も多くのハイカーが歩かれる人気のコースが群馬県側の鳩待峠を起点とした尾瀬ヶ原を周遊するコースです。2,000m級の山々に囲まれた広大な高層湿原ではさまざまな高山植物や季節の変化を楽しむことが出来ます。5月~6月頃のミズバショウ、7月頃のワタスゲ、ニッコウキスゲ、9月以降の草紅葉や紅葉などなど。いつ行っても大自然の営みに感銘を受けます。
コース上はほぼ木道が整備されており、尾瀬ヶ原周遊だけであればほとんどが平坦部なので体力に自信がない方でも楽しむことができます。行かれる前はマナー・ルールをよく理解してから、おじゃまする気持ちでこの大自然と向き合いましょう。