家族から病人を出した結果、今まで使用していた炊飯器はおかゆ用に特化させられたが、吾輩とは折り合いが付かなかった。元々IHはもとより圧力炊飯などとは縁のない吾輩であったが、自分専用の炊飯器を購入する事に決めた。どうせ買うのならハイエンドがいい。象印の鉄鍋、タイガーの土鍋、可変圧力制御のパナソニック、炭素鍋の三菱、真空浸透の東芝。メーカー各社の特徴は理解したつもりだ。想像だけでだが三菱に決めかかっていた。でも、やっぱり食べてみたかった。幸い季節は春先という事もあってか、近所のヨドバシ店舗で毎週末ハイエンド器の試食会が行われていた。T社の中年女性販売員が自社器をPRしていた。なんでも真空で水を浸透させて甘みを引き出す。特許技術の認可が出ているそうで、他社には真似ができないらしい。彼女に乗せられるまま、先ずは目星を付けていたM社から。米はしっかり炊けていたが、思っていたよりも米の旨味を感じなかった。次は土鍋。こっちの方が好みではあったが、飯の世界というものは、スピーカーと違って、釜で顕著な差を感じないものであると痛感。もちろん、吾輩の味覚が鈍感なのかもしれないが。最後にT社。彼女がドヤ顔でこっちを見ている。確かにうまい。いや、「美味い。」と言わざるを得なかった。ただ、期待している歯応えとほのかな甘味とは、僅かではあるが異なった。何より、予算10万で来た吾輩にとって、高価なのは問題。お話をしらじらしく伺って、一旦彼女の呪縛から去る。彼女が他の客に取り付いている隙に、今度はヨドバシさんの男性定員に頼んでP社の飯を試食。これはベチャベチャで、一気に興味を失った。結局、店員さんの仰るには甘味とコシは反比例らしい。ちなみに店員さんはコシを好むらしい。気が合ったので、気さくにコシと甘味の両立できている釜はないかと尋ねたら、その日は試食会に加わっていない象印の釜を提案された。足繁く通っていたので最安値を知っていたが、この日はその値でないのに容易に気付いた。それをほのめかすと、調整して下さる事を約束してくれた!ここで象印に決まった。色は黒と白があったが、我が家のオーブンが白かったので、白を選んだ。それにしても最近の家電の白は真っ白ですね。黄ばんでいない。皆様、新幹線0系をご存知でしょうか。現在のN700よりも黄ばんでいたのです。直射日光でそうなってしまったのではなく、最初から、現代人にとってはアイボリーを純白として塗装していたのです。吾輩も現代人。真っ白物家電にはもう慣れました。話を戻します。試食無用で象印製品を買ってしまった姿を先ほどの他社の営業ウーマンに見られてしまった。何か後ろめたい気持ちになりながらも、ダンボールをクルマに載せて帰宅。研ぎ方にまで指定があった。言われるままに炊いてみた。米粒がシャキシャキ、旨味も望んだ通り。我が眼力に狂いは無かった。「青天の霹靂」を「我が家炊き」モードで炊いている。毎回、好みの硬さと粘りについて感想を尋ねてくるが、回を重ねる度に吾輩の好みになってくる。実際に機械が喋る訳ではないが、真の対話できる機械といった感じ。寂しい生活を送っている方には、家族が一人増える感覚を味わえるかもしれない。因みに、病気の家族は、昨日CT画像診断で全臓器に異常無し。脚の筋肉痛と社会的責任感の欠如を残し、緩解に向かっている。羞恥心、向上心、闘争心を蘇らせ、家族の良き一員として働いてもらいたいものである。そう、象印NW-KA10WZの様に。
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ご飯が美味しく炊けます。
ただ、「浸したお米」モードが無いので、浸したお米を炊くのにも時間がかかるのが欠点です。 |
売り場の試食で決めました。米が甘いです。火力が強いのが売りですが、強いとこんなにうまく炊けるのか不思議。1粒1粒が粒だっていてベタ付きません。柔らかく炊いても米がくっつかない。このベタベタくっつかないのがいいんです。冷めても美味しいんです。
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中途半端なものじゃなくて一番いいものを買っちゃえということで・・
冷めてからも美味しいです。子供もご飯が美味しいというくらいなので評価できると思います。釜も保証が5年というのはいいと思います。 |
良いです
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