こども哲学ハンドブック―自由に考え、自由に話す場のつくり方 [単行本]
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こども哲学ハンドブック―自由に考え、自由に話す場のつくり方 [単行本]

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< 話の得意な子ほど、意見を変えるのは難しい >

 哲学対話ファシリテーション講座の課題図書。こども哲学対話の体験者らによる本。未就学児・小学生・中学生で、語彙力も集中時間も違うので、いくつかアドバイスが書いてあります。

 ただし、「他の国で実現されていることは、必ず日本でも実現します」と言い切っていたり、「簡単に答が出ないことばかり」といった記述をしていたり、ということからは、「花鳥風月を超えたテーマについての対話に対しては、伝統日本では暴力が働く(考える人は、「わきまえない人」として、伝統日本から排斥される)」「数学/論理学以外は、正解など元々無い」という点に、著者らは気付いてないような気がしました。

 こども哲学対話も、「どうして?」と子供が問えるようになると、教育委員や町会や経団連や自公維国から圧力がかかるようになるでしょう。この問題をどうしたらいいのか?という点の考察が、この本には無いです...。

 ただし、経験談にあった「話の得意な子ほど、意見を変えるのは難しい」というのはそうでしょう。逆に、話の得意な子こそ、哲学対話で「そういう視点もあったんだ」と気付くと、伝統日本の圧力を跳ね除けて生きていく力を身に付けることに。それが、岩盤の伝統日本へも蟻の穴を開けうる、哲学対話の力の1つなのかもしれません。