デジタルカメラマガジン 2020年 01月号 [雑誌]

タイトルに釣られったが、なんとも内容の薄い特集だった。128人の写真家からアンケートの回答をまとめているようなのだがなんともデータリテラシーの低い内容となっていっる。ポートレート写真家と風景写真家では当然、使うレンズや要求内容は異なるのだが、128人グロスの数字を統計的にまとめているのだからタチが悪い。たとえば、「自分の『標準レンズ』と感じる焦点域」では35mmと50mmがピークとしているが、野鳥写真家と星空写真家では当然、使用域が違うし、その後の絞り値や撮影距離も撮る被写体によってことなるものだ。「無人島に一本だけレンズを持って行くとしたら…」もタイトルがキャッチーすぎて現実的ではない。普通に聞いたほうが特集の本質に近づけるような気がする。細かいところでは複数回答を構成比表記するなど、ツッコミどころ満載なのだが、こんなアンケートにも真摯に答えている写真家のコメントには学ぶことが多い。しっかりした設計のもと、再びチャレンジしてほしい。