< ゲドの静かな最期と、影の意味 >
(メモ・感想です) テナーと暮らすゲドの家の暖炉の火明かりの中で、恐らく最期を迎えるゲドの回想。そして、アースシーの短編や、作者によるゲド戦記の意味の解説群を収めた本。 「影」は、自分の中で、自分が抑圧した部分であり、それを切り離した人間はもう影響力を持って生きることはできない、という解説には、そういう意味だったのか~、と納得しました。スタジオ・ジブリのアニメ映画『ゲド戦記』が、ル=グウィンから「これは私のゲド戦記とは違う」と言われたのも、この「影」の意味を捉えられて無いからだと、わかりました。 功利主義的米国人が遠ざける「ファンタジー」にこそ、真実があるということも。 最初の3冊と18年後に書かれた4冊目やその後のゲド戦記の性質の違いも。女性作家だったル=グウィンの生の声が聴ける、良書だと思います。 |


































































































