![]() |
|
- 2023年02月27日19:28(購入から約8年)
- 1人のうち1人が参考になったと言っています
この現像液の最大の特徴は、原液で現像活性がないこと。だから薄めなかったら、開封後もある程度劣化が抑えられ、使い始めと使い終わりでの特性差が少ない。(限度はありますが・・)。科学用途で特性をきっちりそろえたい場合は、これを使い捨てで使うのが最も楽です。
もう一つ、T-MAX400、100は、この現像液を使わないと、シャドーディティルが全く出ない。一般ラボにT-MAXフィルムの現像を頼んだら、間違いなくHC-110などのD76互換現像になります。D-76互換現像液はTriXなどの、シャドーが立ってハイライトが寝るフィルムには合っています。一方、TMAXデベロパーは、T-MAXフィルムのようにシャドーが寝て、ハイライトが立ってくる特性のフィルムに合ってます。もしヨーロッパの他のフィルムでシャドーが眠くってうまく焼けないときは、これで現像するのが良いです。
ただ、データがD-76ほど出回っていません。私は、標準の5倍希釈ではなく、液1水5の、6倍希釈で、
Tmax400が20度で8分20秒、24度で6分50秒、IE500
Tmax100が20度で8分50秒、24度7分15秒、IE160
TriXが、20度で7分30秒、24度6分0秒、IE400
で使ってます。このデータは、コダックの標準現像より、トーンが柔らかめに出ます。
使い捨てにしないときは、原液100mlあたり、フィルム1本あたり、7%の時間を等比級数的に伸ばしてください。
(これはあくまで私の場合。コントラストの好みとか条件によって異なるので、必ず自分でテストを)
TriXはハイライトが寝てきますが、TMAXフィルムなら、2段、3段オーバーでもきっちりプリントできる(伸ばし機ならですが)ほど直線性がよく、撮影のオーバー露光の失敗をカバーしてくれます。(それで、ちょっと押し気味に現像したら、400でも800でもどっちで撮ってもプリントできるなんて言われた)
こういったことができるのも、この現像液を使ったときだけなので、TMAXフィルムには、なくてはならない存在です。
2014年06月18日
ヨドバシカメラで商品を購入しました