コロナ時代の身体コミュニケーション [単行本]
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コロナ時代の身体コミュニケーション [単行本]

山口 真美(編著)河野 哲也(編著)床呂 郁哉(編著)
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出版社:勁草書房
販売開始日: 2022/07/30
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コロナ時代の身体コミュニケーション [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本書で扱ったのは、コロナ下の分析からコロナ後を考えることまで多岐にわたるお話です。コロナ下の分析では、感染者数が減っても律儀な日本人が着用し続けるマスクの話です。また、マスクと比較する上での仮面文化や、オタク文化の視点からコロナについて考察することもできました。こうした現状の分析とともに、コロナ下の人々の心の問題として、人々の間に分断を生み出したことがあげられます。分断を乗り越え開かれた明日のために、対話を学ぶ場を設定してみました。これらすべては、顔と身体にかかわるものです。実在する顔や身体を扱う「顔・身体学」として、ポジティブにこれから先の世界を考えていきたいと思います。
  • 目次

    第1章 コロナ下でのコミュニケーションとポスト・コロナに向けた顔身体[山口真美・渡邊克巳]
     1 この本の出発点――コロナ下での「顔・身体学」
     2 コロナ下、顔と身体の乖離
     3 コロナ下で二次元世界に占有され、分離される顔と身体
     4 オンラインで隠される/晒される顔身体
     5 マスクをめぐる発達的問題について
     6 ポスト・コロナの顔身体に向けて

    第2章 マスクの心理学[河原純一郎・宮崎由樹]
     1 マスクの装着率――身近な観察から
     2 マスクを装着することに対する信念
     3 マスクの装着が外見的な魅力に及ぼす効果――衛生マスク効果
     4 COVID-19流行が衛生マスク効果に及ぼす影響
     5 COVID-19流行がマスク装着頻度に及ぼした効果
     6 マスクの色の効果
     7 小顔に見せる効果
     8 着香マスクによる花粉症の不快感低減効果
     9 COVID-19流行を通して気づいたこと

    第3章 オタク文化/カワイイ文化とその越境――ポスト・コロナ状況下のコミュニケーション論の視点から[床呂郁哉]
     1 日本発のオタク/カワイイ文化の概要
     2 海外におけるオタク文化、カワイイ文化
     3 「カワイイ文化」のフィールドワークから
     4 カワイイの多義性――キモカワ、グロカワ、エロカワetc
     5 東南アジアなど海外に広がる日本のカワイイ文化――コスプレ、萌え、腐女子
     6 バーチャル・アイドル
     7 戦闘美少女
     8 日本発のオタク/カワイイ文化の表現形式――写実的表現と記号的表現の混淆や並置
     9 海外に越境するコスプレ文化――東南アジアを題材に
     10 コスプレにおける越境的な身体表現
     11 「変身」や越境にともなう摩擦やコンフリクト
     12 ポスト・コロナ時代の「萌え」――コロナウイルスの擬人化表現をめぐって
     13 ポスト・コロナ時代における日本発ポピュラー文化の可能性と課題

    第4章 分断の倫理学――ヌスバウムの感情の哲学を手がかりに[小手川正二郎]
     1 はじめに
     2 感情の合理性
     3 恐怖――共感を妨げる感情(1)
     4 嫌悪感――共感を妨げる感情(2)
     5 妬み――共感を妨げる感情(3)
     6 結び――分断を思考するために

    第5章 隠された身体・隠しえぬ身体性――「眼差し」によって触れることのできる世界とその変貌、そして可能性[小谷弥生]
     1 はじめに 名を与えること、その意味について――「コロナ」が名指すもの
     2 人間の条件、人間の限界――私たちが「人間である」ということ
     3 コロナ時代の象徴――「マスク」という仮面の虚無
     4 視覚と知と真実――「善と太陽」の比喩
     5 自由の喪失から、再び自由を獲得するために――「眼差し(regard)」と恥辱
     6 もうひとつ、別の仕方で――他者の顔を見ることの意味と「倫理」
     7 友愛――フィリアと哲学、そして自由
     8 エピローグ 触覚の喪失から再興への祈り――眼差すことで触れることのできる世界を癒すことについての試論

    第6章 バリ島のコメディ劇における「障害」のある身体を巡る遊戯[吉田ゆか子・田中みわ子]
     1 バリ社会における障害とコメディ
     2 障害をめぐる笑いについての先行研究
     3 事例1 特異な声の女優ヌンガーによる言い損ないや聞き間違い
     4 事例2 視覚障害者団体ルワ・ビネダによる歌と道化劇
     5 あいだに生起するジョークと笑い――障害の記号化を逃れる遊戯

    第7章 挨拶から紐解くコミュニケーションの距離感[高橋康介・島田将喜・錢琨・大石高典・田暁潔]
     1 野生チンパンジーの挨拶行動[島田将喜]
     2 挨拶と身体距離――東南アジアの場合[錢琨]
     3 明示的な挨拶と察する「挨拶」――カメルーンの森での経験から[大石高典]
     4 東アフリカの牧畜民マサイの挨拶[田暁潔]
     5 失敗する挨拶――タンザニアでのフィールドワークから[高橋康介]
     6 挨拶と距離感の多様性、そしてポスト・コロナの身体
     
     コラム トランスカルチャー状況下の中東湾岸諸国の仮面文化[後藤真実]

    第8章 対話によるコミュニケーション[河野哲也]
     1 コロナ禍と哲学対話
     2 哲学対話とは何か
     3 対話の身体性
     4 オンライン対話の可能性と限界
     5 マスク越しの対面対話
     6 まとめ――対話の場とは何か、何が共有されているのか

    あとがき
    参考文献
    索 引
  • 内容紹介

    新型コロナウィルスの世界的な流行は私達のコミュニケーションの様相を一変させた。顔と身体表現から時代や社会を考察する。

    ウェブ会議やマスクをしての会話、密の回避など、私たちのリアルな顔や身体性はパンデミックによって大きく損なわれた。文化人類学・哲学・心理学をつなぐ人文社会学の領域として、異文化融合のための理解を目標として取り組んできた「顔・身体学」の研究者たちはそこに何を見出したか。現状の分析とコロナ後の明日を考える。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山口 真美(ヤマグチ マサミ)
    中央大学文学部教授。お茶の水女子大学人間文化研究科博士後期単位取得退学。博士(人文科学)。専門は乳児の視知覚の発達

    河野 哲也(コウノ テツヤ)
    立教大学文学部教授。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程修了。博士(哲学)。専門は哲学、倫理学

    床呂 郁哉(トコロ イクヤ)
    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。博士(学術)。専門は文化人類学、東南アジア研究
  • 著者について

    山口 真美 (ヤマグチ マサミ)
    山口 真美(やまぐち まさみ) 中央大学文学部教授。お茶の水女子大学人間文化研究科博士後期単位取得退学。博士(人文科学)。専門は乳児の視知覚の発達。著書に『顔身体学ハンドブック』(東京大学出版会、2021)がある。

    河野 哲也 (コウノテツヤ)
    河野 哲也(こうの てつや)

    1963年生まれ.慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了.博士(哲学).現在:立教大学文学部教育学科教授.主著:『人は語り続けるとき,考えていない:対話と思考の哲学』(岩波書店,2019),『じぶんで考え じぶんで話せる:こどもを育てる哲学レッスン』(増補版)(河出書房新社,2021年),『問う方法・考える方法:「探求型の学習」のために』(ちくまプリマー新書,2021年),『間合い:生態学的現象学の探究』(シリーズ「知の生態学の冒険:J・J・ギブソンの継承」)(東京大学出版会,2022年),『アフリカ哲学全史』(ちくま新書,2024年)など多数.

    床呂 郁哉 (トコロ イクヤ)
    床呂 郁哉(ところ いくや) 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。博士(学術)。専門は文化人類学、東南アジア研究。著書に『わざの人類学』(京都大学学術出版会、2021)がある。

コロナ時代の身体コミュニケーション [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:勁草書房
著者名:山口 真美(編著)/河野 哲也(編著)/床呂 郁哉(編著)
発行年月日:2022/07/20
ISBN-10:4326299347
ISBN-13:9784326299348
判型:B6
対象:専門
発行形態:単行本
内容:心理学
言語:日本語
ページ数:259ページ
縦:19cm
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