芸術家と医師たちの世紀末ウィーン―美術と精神医学の交差 [単行本]
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芸術家と医師たちの世紀末ウィーン―美術と精神医学の交差 [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2021/03/18
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芸術家と医師たちの世紀末ウィーン―美術と精神医学の交差 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    クリムトの女性像とヒステリーの身体表象、ロースの無装飾とセクシュアリティ、ココシュカの人形絵画と投影…作品と精神医学の影響関係を跡づける清新な論考。気鋭の美学研究者が西洋美術史における“モデルネ”の分析に挑む、清新な世紀末ウィーン論。
  • 目次

    序論
    第I部 身体と空間
    第1章 クリムト的女性像──ヒステリー的ファム・ファタルと神経衰弱的ファム・フラジール
    1. 学部絵のスキャンダル
    1. 1 「病的」な女性像
    1. 2 「狂人」としてのクリムト
    2. ヒステリー的ファム・ファタル
    2. 1 ヒステリーのコレオグラフィー
    2. 2 ヒステリーの受容
    2. 3 女性の観察者としての画家/医師
    3. 神経衰弱的ファム・フラジール
    3. 1 「神経質」な女
    3. 2 プルカースドルフ・サナトリウムの神経衰弱的ファム・フラジール

    第2章 世紀末ウィーンのホワイト・キューブ──分離派館とプルカースドルフ・サナトリウム
    1. 「芸術の神殿」としての分離派館
    1. 1 分離派展における作品の「礼拝価値」
    1. 2 空間の精神病理学
    2. 「芸術の神殿」からホワイト・キューブへ
    2. 1 休息の場としての展覧会
    2. 2 総合芸術作品としての展覧会
    3. 白い壁の詩学
    3. 1 ホワイト・キューブとインターナショナル・スタイル
    3. 2 白い壁の「気分」
    3. 3 白のユートピア
    小括

    第II部 様式と装飾──「退廃」と「進化」
    第3章 浮薄なる様式──スタイルとしてのモード
    1. 「改良服」から「芸術的な改良服」へ
    1. 1 1900年代初頭の「改良服」
    1. 2 1905年以降の「芸術的な改良服」
    2. モードの進化論
    2. 1 衣服における進化と退廃
    2. 2 「覆い隠すと同時に露にする衣服」
    3. スタイルとモード
    3. 1 スタイルとモードの力学
    3. 2 総合芸術におけるモード

    第4章 装飾とセクシュアリティ──分離派とアドルフ・ロースの装飾観
    1. 二つの装飾観
    1. 1 装飾芸術と反装飾
    1. 2 芸術と建築
    2. 装飾の論理
    2. 1 文化の発展
    2. 2 フェティッシュとしての無装飾
    2. 3 欲動の「昇華」
    2. 4 クラウスの装飾批判
    3. ファム・ファタルの装飾
    3. 1 クリムトの眼状装飾
    3. 2 ロースの《ジョセフィン・ベイカー邸》
    小括

    第III部 トラウマとトラウム
    第5章 肖像としての人形──オスカー・ココシュカのアルマ人形をめぐる一考察
    1. ココシュカと人形
    1. 1 フェティッシュとしてのアルマ人形
    1. 2 ココシュカの反応の分裂
    2. 人形絵画
    2. 1 《青い服の女》と《画家と人形》──人間と人形の間の揺らぎ
    2. 2 《イーゼルの前の画家》──オルペウスとしてのココシュカ
    3. 人形と肖像画
    3. 1 自己投影の肖像画
    3. 2 ココシュカの肖像画における「人間の人形化」

    第6章 アルフレート・クービンにおける夢と記憶──1909年から1930年代の作品と言説を中心に
    1. 夢の素描と夢の小説
    1. 1 『トラウムラント』(1922)と『裏面』(1909)
    1. 2 フロイトに対する反応
    1. 3 夢を「構成」する──イメージの二次加工
    2. 夢から記憶へ
    2. 1 クービンにおける「遮蔽想起」
    2. 2 想起と反復
    2. 3 挿絵画家としてのクービン
    小括

    結論

    あとがき

    参考文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    世紀末芸術の中心地であり、精神分析の揺籃地であったウィーン。二つの文化が影響しあい芸術創造がなされたさまを精緻に示す作品論。
  • 内容紹介

    19-20世紀転換期のウィーンで花開いた〈世紀末ウィーン〉と精神分析。価値観をゆるがす二つの文化が、近代化の進むこの中欧の都において同時に興ったのは、偶然ではない。
    本書で俎上に載せられるのは、〈世紀末ウィーン〉を体現する芸術家の面々とその代表作である.クリムトの描く女性たちとヒステリーや神経衰弱の身体表象、分離派館(オルブリッヒ)とプルカースドルフ・サナトリウム(ホフマン)の白い建築と「近代生活からの避難所」、「芸術的な改良服」と「モードかスタイルか」の議論、造形における装飾(分離派)と無装飾(ロース)の論争とセクシュアリティ、ココシュカのアルマ人形と「投影」、クービンの夢と記憶「二次加工」――このように、芸術と精神医学の関係性が入念な資料読解のもとに跡づけられ、さらにその先へと考察がおしすすめられてゆく。
    気鋭の美学研究者が、西洋美術史における〈モデルネ〉の分析に挑む、清新な世紀末ウィーン論。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    古川 真宏(コガワ マサヒロ)
    1981年青森県生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。専門は、世紀末ウィーンを中心とした西洋美術史、美学。京都造形芸術大学、大阪成蹊大学等で非常勤講師
  • 著者について

    古川真宏 (コガワマサヒロ)
    1981年青森県生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。専門は、世紀末ウィーンを中心とした西洋美術史、美学。京都造形芸術大学、大阪成蹊大学等で非常勤講師。著書に『芸術家と医師たちの世紀末ウィーン』(みすず書房、2021年)、『ウィーン 総合芸術に宿る夢』(共著、竹林舎、2016年)、『芸術理論古典文献アンソロジー西洋篇』(共著、藝術学舎、2014年)。論文に「肖像としての人形:オスカー・ココシュカのアルマ人形をめぐる一考察」(『ディアファネース』第6号、2019年)、「アルフレート・クービンにおける夢と記憶:1909年から1930年代の作品と言説を中心に」(『美学』第69巻、第1号、2018年)など。

芸術家と医師たちの世紀末ウィーン―美術と精神医学の交差 の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:古川 真宏(著)
発行年月日:2021/03/16
ISBN-10:4622089858
ISBN-13:9784622089858
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:教養
発行形態:単行本
内容:芸術総記
言語:日本語
ページ数:354ページ ※287,67P
縦:20cm
重量:450g
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