解離―若年期における病理と治療 [単行本]
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解離―若年期における病理と治療 [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2024/02/15
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解離―若年期における病理と治療 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本書は、「解離」を包括的に描いたはじめての書である。副題に「若年期における病理と治療」とあるが、これは主題の限定を意味するのではなく、解離性障害の多くが児童/青年期に受けた虐待や非道処遇と密接に関連しているからである。なかでも解離性同一性障害ともいわれる多重人格性障害には、その傾向が著しい。著者は、長年の研究から、一見奇怪な解離性症状、たとえば複数の交代人格の出現なども、同一性の確立と基本的発達過程の挫折ととらえ、発達論的見地から病的解離を理解しようとする。正常な解離と病的解離のちがいや解離性障害の診断から、どのような治療を、特に発達途上の児童/青年に行なうべきかまで、現在のアメリカの研究を総動員した本書は、医師・専門家や被害者・関係者にとって不可欠の書となろう。
  • 目次

    第1章 序説
    1 解離性障害の歴史的展望
    2 児童/青年期の解離性障害
    3 解離を定義する
    4 発達論的精神病理学――その概念枠
    5 本書の概観

    第2章 児童期心的外傷と非道処遇の本性と効果
    1 児童期外傷とその後遺症の理解の進歩略史
    2 非道処遇以外の児童期外傷の出所について
    3 児童の非道処遇
    4 非道処遇‐外傷受傷児童/青年の症状と行動

    第3章 非道処遇の転帰への影響因子と共通主題
    1 非道処遇の長期効果に影響する因子
    2 児童期非道処遇に関連する成人DSM診断障害――共通主題

    第4章 解離序説
    1 解離の心理測定
    2 解離と心的外傷との連合
    3 解離の類型学的モデル対連続体モデル
    4 圧倒的な心的外傷に対する防衛反応としての解離

    第5章 病的解離
    1 いつ解離が病的となるのか
    2 解離症状
    3 DSM解離性障害

    第6章 外傷・解離・記憶
    1 記憶の手短かな展望
    2 外傷と記憶
    3 記憶の解離性擾乱
    4 偽記憶

    第7章 病的解離のモデルをめざして
    1 外傷と解離の精神生物学
    2 多重人格性障害の伝統的モデル

    第8章 「離散的行動状態」モデル
    1 精神状態を種々の分析水準において定義し概念化する
    2 乳児の行動状態と状態依存的刺激反応性
    3 行動状態空間と状態移行(切り替わり――スイッチング)
    4 行動状態と関連した発達課題
    5 親子間の行動状態の相互作用
    6 行動状態の発達に対する非道処遇の影響
    7 離散的行動状態モデルを中核的解離現象に適用する
    8 非線型動力学と離散的行動状態モデル

    第9章 解離の発達的基盤
    1 解離能力を左右する因子――研究所見
    2 解離能力を左右する因子――離散的行動状態モデルにもとづく予想
    3 正常発達過程の解離との関係の研究

    第10章 日常生活における解離と変成状態
    1 変成意識状態のすべてが解離性であるか?
    2 宗教
    3 薬物による変成意識状態
    4 テレビ視聴
    5 セックスとスポーツ

    第11章 解離症例提示――症例素描
    1 遁走(フューグ)
    2 精巧な病的同一性
    3 児童の持続的多重人格性障害
    4 多重人格性障害の青年期結晶化例
    5 多重人格性障害と誤診されたナルコレプシー症例

    第12章 臨床的現象学と診断
    1 小児科学的解離性障害への現象学的接近
    2 診断法
    3 若年者における病的解離のスクリーニング法と面接

    第13章 治療の哲学と原則
    1 児童のニーズに応える
    2 児童の自然回復力を支える
    3 大きさ、時間、力――児童からの見え方を理解する
    4 児童の安全を確保する
    5 児童の論理的拘束と言語的困難を理解する
    6 介入の顕在法と陰伏法
    7 治療空間を創造する

    第14章 個人治療
    1 治療結果
    2 治療同盟問題
    3 治療過程の問題点
    4 解離症状と行動の問題点と介入法
    5 遊戯療法

    第15章 解離性家族と家庭外居住
    1 解離性家族
    2 里親・養親家庭
    3 グループ・ホーム、居住施設、入院

    第16章 精神薬理学
    1 小児科的精神活性薬の使用ガイドラインと勧告
    2 外傷後および解離性障害における標的症状
    3 薬物の種類

    まとめ

    訳者あとがき
    付録1/付録2/付録3
    引用文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    病因としての児童虐待から多重人格性障害の診断と治療まで。危急の問題に方向性を示す勇気の書。
  • 内容紹介

    〈「解離」は1990年代以来、精神医学のもっとも白熱したテーマである。実際、精神科臨床の緊急問題であって、それは特に米国においてであるが、わが国において児童虐待、性的虐待、PTSDに関連して無視できない重要な臨床的問題となってきた。犯罪関連でも今後大きな問題となる可能性がある。しかも、解離は本書にあるとおり、診断も治療も非常に困難であって、現代精神医学に対する最大の挑戦の一つとなっている〉
    (「訳者あとがき」より)

    本書は、「解離」を包括的に描いたはじめての書である。副題に「若年期における病理と治療」とあるが、これは主題の限定を意味するのではなく、解離性障害の多くが児童/青年期に受けた虐待や非道処遇と密接に関連しているからである。なかでも解離性同一性障害ともいわれる多重人格性障害では、その傾向が著しい。
    著者は、長年の研究から、一見奇怪な解離性症状、たとえば複数の交代人格の出現なども、同一性の確立と基本的発達過程の挫折ととらえ、発達論的見地から病的解離を理解しようとする。正常な解離と病的解離のちがいや解離性障害の診断から、どのような治療を、特に発達途上の児童/青年に行なうべきかまで、現在のアメリカの研究を総動員した本書は、医師・専門家や被害者・関係者にとって不可欠の書となろう。児童虐待のニュースが毎日のように伝えられる一方、多重人格性障害についての誤った情報も夥しいこの国で、本書刊行の意義はきわめて大きいと考える。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    パトナム,フランク・W.(パトナム,フランクW./Putnam,Frank W.)
    1947年に生れる。1975年インディアナ大学医学部卒業、神経生理学の学位を取得後、イェール大学精神科で研修を行なう。この期間中にPTSDのベトナム帰還兵の治療を担当したことを契機に、トラウマ研究の道に進むことを決意する。その後NIMH(国立精神保健研究所、後に統合されてNIH国立保健研究所)研究員となり、多重人格性障害の研究に従事する一方、臨床コンサルタントとして活躍、1999年からはオハイオ州シンシナティの子ども病院付属メイヤーソン・センター所長に転出し、児童虐待防止プログラムの開発に携わる

    中井 久夫(ナカイ ヒサオ)
    1934年奈良県に生れる。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。2022年歿
  • 著者について

    フランク・W・パトナム (フランクパトナム)
    (Frank W. Putnam)
    1947年に生まれる。1975年インディアナ大学医学部卒業、神経生理学の学位を取得後、イェール大学精神科で研修を行なう。この期間中にPTSDのベトナム帰還兵の治療を担当したことを契機に、トラウマ研究の道に進むことを決意する。その後NIMH(国立精神保健研究所、後に統合されてNIH国立保健研究所)研究員となり、多重人格性障害の研究に従事する一方、臨床コンサルタントとして活躍、1999年からはオハイオ州シンシナティの子ども病院付属メイヤーソン・センター所長に転出し、児童虐待防止プログラムの開発に携わる。著書は他に『多重人格性障害』(1989、安克昌・中井久夫他訳、岩崎学術出版社、2000)がある。
    *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

    中井久夫 (ナカイヒサオ)
    (なかい・ひさお)
    1934年奈良県に生れる。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。2022年歿。著書『中井久夫著作集――精神医学の経験』全6巻別巻2(岩崎学術出版社、1984-91)『最終講義――分裂病私見』(1998)『徴候・記憶・外傷』(2004)『サリヴァン、アメリカの精神科医』(2012)『統合失調症の有為転変』(2013、以上みすず書房)ほか多数。訳書としてみすず書房からは、サリヴァン『現代精神医学の概念』『精神医学の臨床研究』『精神医学的面接』『精神医学は対人関係論である』『分裂病は人間的過程である』『サリヴァンの精神科セミナー』、ハーマン『心的外傷と回復』、バリント『一次愛と精神分析技法』(共訳)、ヤング『PTSDの医療人類学』(共訳)、『エランベルジェ著作集』(全3巻)、カーディナー『戦争ストレスと神経症』(共訳)などが刊行されている。
    *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

解離―若年期における病理と治療 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:フランク・W パトナム(著)/中井 久夫(訳)
発行年月日:2024/02/07
ISBN-10:4622096862
ISBN-13:9784622096863
判型:A5
発売社名:みすず書房
対象:専門
発行形態:単行本
内容:医学・薬学・歯学
言語:日本語
ページ数:556ページ
縦:21cm
重量:950g
その他: 原書名: DISSOCIATION IN CHILDREN AND ADOLESCENTS:A Developmental Perspective〈Putnam,Frank W.〉
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