ミステリー文学賞特集

国内ミステリー文学賞の受賞・ノミネート作品を一挙ご紹介
今読みたい話題の本からもう一度読みたい過去の受賞作まで日本全国配達料金無料でお届けいたします。
【第23回『このミステリーがすごい!』大賞】『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ

大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。あるとき、同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして?
疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく……。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー!

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「このミステリーがすごい!」とは?
「このミステリーがすごい!」は、宝島社から発行されている、ミステリー小説のブック・ランキング誌です。編集部が認めたミステリー通の投票によりランキング形式で発表されます。また、新人作家の作品を募集した「このミステリーがすごい!大賞」では公募された未発表作品の中から選考委員が選定し、上位入賞作品は同社から刊行されます。
【第65回メフィスト賞受賞作】『死んだ山田と教室』金子玲介

夏休みが終わる直前、人気者の山田が死んだ。悲しみに沈むクラスに担任の花浦が席替えを提案すると教室のスピーカーから死んだ山田の声が聞こえた。山田はスピーカーに憑依してしまったらしい。“俺、二年E組が大好きなんで”。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまる。

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「メフィスト賞」とは?
「メフィスト賞」とは講談社発行の小説雑誌「メフィスト」から生まれた賞です。未発表の小説を対象とした新人賞で、受賞作品は同社から刊行されます。公募は随時受付型で編集者が下読みを介さず直接作品を読んだ上で選考を行うことが特徴です。ジャンルの指定はありませんが推理小説が多く、奇抜で個性的な作品も目立ちます。
【第70回 江戸川乱歩賞受賞作】『遊廓島心中譚』霜月流

選考委員全員から、その着想の壮大さを絶賛された著者による、開港期の横浜を舞台とした渾身の幕末歴史ミステリ!

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【第70回 江戸川乱歩賞受賞作】『フェイク・マッスル』日野瑛太郎

たった3ヵ月のトレーニング期間を経て、人気アイドル大峰颯太がボディビルの大会で上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉になるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」とドーピングを指摘する声が上がり、炎上状態となってしまう。当の本人は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、この疑惑についての潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。あの筋肉は本物か偽物か。松村は、ある大胆な方法で大峰をドーピング検査することを考え付くのだが―?真実を巡る潜入の日々が始まった。

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「江戸川乱歩賞」とは?
「江戸川乱歩賞」とは江戸川乱歩の寄付を基金として、探偵小説を奨励するために制定された文学賞です。歴史のある新人推理作家の登竜門として知られており、受賞作は講談社より刊行されます。また、後援のフジテレビによって映像化されるという特徴があります。受賞作品の傾向として本格ミステリーよりも社会派ミステリーが多く見受けられます。