鉄道員と身体―帝国の労働衛生 [単行本]
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鉄道員と身体―帝国の労働衛生 [単行本]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2019/01/28
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鉄道員と身体―帝国の労働衛生 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    鉄道は、言うまでもなく近代国家の先端産業であり、国家の拡張とともにその範囲を広げる。しかも、そこで働く鉄道員は、極めて多様で広汎な職能・職種にわたり、急速な近代化と植民地帝国としての拡張、そして破局的な戦争という、近代日本史の最前線を担った人々であった。この鉄道員の健康と医療・労働衛生に焦点を当て、地域の違い、平時と戦時の違い、職種の違いをつぶさに検討することで、日本とその植民地に生きた人々の労働とはどのようなものだったのか、その赤裸々な実態に迫る。
  • 目次

    序章 帝国日本下の鉄道労働衛生分析
    第1節 鉄道員の労働衛生に顕著に見える,帝国日本と戦時経済の特質
        -本書の課題
    第2節 看過されてきた,労働力の保持体としての鉄道員の労働衛生
        -既存研究の問題点
    第3節 「捻れた近代化」と,その戦前-戦後の連続性・断絶性を労働
        衛生史に見る-本書の分析視角
    第4節 本書の構成

    第I部 日本国鉄と労働衛生

    第1章 鉄道員と身体 (1907-1936)
    第1節 労働衛生の成立と第一次世界大戦のショック
     1 鉄道国有化の実施と労働衛生システムの成立
     2 第一次世界大戦の勃発と職員健康の悪化
    第2節 労働衛生制度の拡充と職員の健康・疾病
     1 鉄道医療と保険・年金制度の強化
     2 疾病からの回復と健康の維持
    コラム 1 鉄道員とスペイン・インフルエンザ
    コラム 2 逓信員の労働衛生㈵-日本逓信省

    第2章 戦争と労働衛生 (1937-1945)
    第1節 人的構成の変化と健康の悪化
     1 労働力構成の変化と生活水準の低下
     2 業務上死傷病の増加
     3 業務以外の死傷病の増加
    第2節 生活安定対策と戦時医療の拡充
     1 生活安定対策と共済組合の強化
     2 内部医療の拡充と身体的管理の強化
    コラム 3 戦争と鉄道員

    第3章 鉄道員と結核-国鉄における「国民病」の流行
    第1節 国鉄労働者と疾病
    第2節 国鉄職員の結核
    第3節 結核への対策
    コラム 4 女工と結核

    第4章 国鉄と医師-鉄道医の制度的展開と学知の追求
    第1節 直営医療機関の歴史的文脈
    第2節 鉄道医,彼らは誰なのか
    第3節 日本鉄道医協会と学知の追求
    コラム 5 日本鉄道医協会の第一回総会

    第II部 植民地鉄道と労働衛生

    第5章 「南国」台湾における鉄道員と労働衛生
        -植民地鉄道の労働衛生管理の始まり
    第1節 台湾国鉄の植民地雇用構造
    第2節 鉄道労働者の罹患と死亡
    第3節 衛生管理対策としての共済組合と鉄道医療機関
    コラム 6 台湾とマラリア

    第6章 「半島」朝鮮における鉄道員の健康と疾病
        -朝鮮国鉄の経営と労働衛生の展開
    第1節 鉄道業の展開と植民地雇用構造
    第2節 死亡率および罹病率の民族別・系統別実態-謎と逆説
    第3節 労働衛生対策-誰のための病院と共済組合?
    コラム 7 逓信員の労働衛生㈼-朝鮮逓信局
    コラム 8 植民地鉄道病院の戦後再編-旧竜山鉄道病院を中心に

    第7章 「大陸」中国における鉄道員の健康と衛生
        -満鉄鉄道業を中心として
    第1節 満鉄の事業展開と雇用構造
    第2節 鉄道員の健康と疾病
    第3節 労働衛生管理の展開
    補 論 華北交通の労働衛生
    コラム 9 南満医学堂から満州医科大学へ

    終章 帝国日本下での「健康のパラドックス」
    第1節 労働職場と疾病
    第2節 内外からのショックと鉄道当局の対応
    第3節 植民地雇用構造と対応策
    第4節 総力戦下の鉄道員と労働衛生管理
    第5節 産業医学,植民地医学研究としての鉄道医研究
    第6節 近代化の経験と戦後の労働衛生管理

    附表1 日本国有鉄道における従事員の死因別死亡率(千人当たり死亡数)
      2 台湾国有鉄道における従事員の死亡率(千人当たり死亡数)
      3 朝鮮国有鉄道における従事員の死亡率(千人当たり死亡数)
      4 南満州鉄道株式会社における従事員の死亡率(千人当たり死亡数)

    あとがき
    参考文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    帝国日本拡張の先端産業・鉄道。そこで働く人々の健康と医療・労働衛生に焦点を当て,植民地期日本に生きた人々の労働実態に迫る。
  • 内容紹介

     鉄道は,言うまでもなく近代国家の先端産業であり,国家の拡張とともにその範囲を広げる。しかも,そこで働く鉄道員は,極めて多様で広汎な職能・職種にわたり,急速な近代化と植民地帝国としての拡張,そして破局的な戦争という,近代日本史の最前線を担った人々であった。
     この鉄道員の健康と医療・労働衛生に焦点を当て,地域の違い,平時と戦時の違い,職種の違いをつぶさに検討することで,日本とその植民地に生きた人々の労働とはどのようなものだったのか,その赤裸々な実態に迫る。

    図書館選書
    近代国家の象徴ともいえる先端産業・鉄道。植民地期日本,東アジアで働く鉄道員の健康と労働衛生に焦点を当て,地域・平時と戦時・職種の違いを詳細に検討することで,日本とその植民地に生きた人々の労働の実情に迫る意欲作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    林 采成(イム チェソン)
    立教大学経済学部教授。1969年、ソウル生まれ。1992年、韓国ソウル大学校国際経済学科卒業。1995年、同大学院農経済学研究科修士課程修了。2002年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。韓国・現代経済研究院研究委員、大統領諮問政策委員会専門委員、培材大学校日本学科助教授。ソウル大学校日本研究所副教授を経て、2015年より現職
  • 著者について

    林 采成 (イム チェソン)
    立教大学経済学部教授
    1969年,ソウル生まれ。1992年,韓国ソウル大学校国際経済学科卒業。1995年,同大学院農経済学研究科修士課程修了。2002年,東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。韓国・現代経済研究院研究委員,大統領諮問政策委員会専門委員,培材大学校日本学科助教授,ソウル大学校日本研究所副教授を経て,2015年より現職。
    主要著書 『戦時経済と鉄道運営:「植民地」朝鮮から「分断」韓国への歴史的経路を探る』東京大学出版会,2005年。
    「植民地台湾에서의 鉄道業의 展開와 그 特徴:推計와 実態」『経済史学』54号,2013年。“The Pandemic of the Spanish Influenza in Colonial Korea,” Korea Journal, 51―4 , Winter, 2011, pp.59-88.『華北交通の日中戦争史』日本経済評論社,2016年。

鉄道員と身体―帝国の労働衛生 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:林 采成(著)
発行年月日:2019/01/20
ISBN-10:4814001843
ISBN-13:9784814001842
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:369ページ
縦:22cm
横:16cm
厚さ:2cm
重量:600g
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