病縁の映像地域研究-タイ北部のHIV陽性者をめぐる共振のドキュメンタリー(地域研究叢書<38>) [全集叢書]
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病縁の映像地域研究-タイ北部のHIV陽性者をめぐる共振のドキュメンタリー(地域研究叢書<38>) [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2019/11/20
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病縁の映像地域研究-タイ北部のHIV陽性者をめぐる共振のドキュメンタリー(地域研究叢書<38>) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    フィールド研究における動画利用が急速に進んでいる。確かに映像には、文字では記録しきれない、社会関係の多様さとその背景にある文化を映し込む力がある。一方で、例えばカメラの前では人々が晴れ着に着替えるといったように、映像には、社会関係自体に介入してしまう強い浸透力があり、撮影者(調査者)による映像選択の恣意性の入り込む余地も大きい。映像作家として、エイズ発症の恐怖や差別と闘いながら生きるHIV陽性者の日常に寄り添う中から地域研究の道に進んだ筆者が、自らの変容も語りながら、映像地域研究の方法論的確立を模索する。QRコードによる参照動画付き。
  • 目次

    序論
     1 映像を用いた社会研究の確立のために――はじめに
     2 病縁と動画による映像分析――本書の基本概念と方法
     (1) 病縁論――HIVをめぐる関係性
     (2) 映像地域研究――共振のドキュメンタリー制作による地域研究
     3 本書の舞台
     4 本書の構成
     5 二つのドキュメンタリー映画の企画意図と調査・制作手法
     (1) 『いのちを紡ぐ――北タイ・HIV陽性者の12年』
     (2) 『アンナの道――私からあなたへ…(完全版)』
     (3) 調査手法と映画制作手法

    第Ⅰ部 HIVをめぐる関係のダイナミクス ――ドキュメンタリー映画制作からの考察――

    第1章 HIV/AIDS表象
    1 タイのHIV/AIDS概況とメディア戦略
     (1) タイのHIV/AIDS概況
     (2) タイのメディアにおけるHIV/AIDS予防キャンペーン
    2 ドキュメンタリー映画におけるHIV/AIDS表象の変遷
     (1) 一九八〇~一九九〇年代
     (2) 二〇〇〇~二〇〇四年
     (3) 二〇〇五~二〇一〇年代
    3 HIV/AIDS表象に関する先行研究

    第2章 共同性の生成――『いのちを紡ぐ――北タイ・HIV陽性者の12年』制作からの考察
    1 映画の舞台
     (1) 背景(所得格差と移動労働)
     (2) 内容:『いのちを紡ぐ』
     (3) 主人公のライフヒストリー
    2 チュン郡における自助グループ(国立病院の管轄下)
     (1) エイズデイケアセンター「幸せの家」(DCC)の活動内容
     (2) 看護師とHIV陽性者間、及びHIV陽性者同士の関係性の生成
     (3) 村における啓蒙活動を通した関係性の構築
     (4) エイズデイケアセンターの変容
    3 プサン郡における自助グループ(独立系)
     (1) 「ハクプサン」の活動
     (2) 郡レベルの会議から全国会議の展開へ
     (3) 協働による営み(日常生活実践の変容)
    4 民間自助グループの意味と、それを可能にする条件

    第3章 日常生活におけるHIVをめぐる関係性
         ――『アンナの道――私からあなたへ…(完全版)』制作からの考察
    1 映画の舞台
     (1) 内容:『アンナの道』
     (2) 背景
    2 日常生活の場におけるHIV陽性者間の関係性の展開
     (1) 薬をめぐる関係性
     (2) 親子と母親同士の関係性
    3 エイズ孤児との関係性の構築
     (1) エイズ孤児のケア
     (2) エイズ孤児施設「思いやりの家」
     (3) 思春期を迎えたエイズ孤児Nとの関係性
    4 病縁を通して経験を共有し気遣いあう

    第Ⅱ部 映像表現の可能性と限界 ――「共振のドキュメンタリー制作」におけるリアリティ生成と制作者の視点――

    第4章 リアリティ表象における映画制作者の視点
    1 社会的現実を捉える視点
    2 ドキュメンタリー映画における関係性
    3 日常生活批判
    4 デジタル時代のリアリティ表象
    5 映画分析手法と理論
     (1) 撮影段階
     (2) 編集段階
     (3) 上映段階

    第5章 撮影論――撮影者と撮影対象者の共振
    1 言語相互行為と身体的コミュニケーション
    2 他者の「生と死」を撮る――カメラの外の日常
    3 映画制作者の視点と関係
     (1) 「視点」と「関係」の定義
     (2) 視点と関係の変容

    第6章 編集論――映像と文章の往還
    1 編集過程の実例――学術論文と映像の往還
     (1) 『アンナの道』
     (2) 『いのちを紡ぐ』
     (3) 映像と文章の往還
    2 メタファー
    3 編集効果

    第7章 上映論――公共空間の生成
    1 観客の受容
    2 アゴラにおける(共振と)リアリティの生成
    3 映像と公共空間
    4 映像の撮影・利用と許可について

    結語
    1 本書の視座
    2 映像が捉えた「病縁」を介する新しいコミュニケーション、新しい「家族」
    3 参与観察ドキュメンタリー映画制作における映画制作者の視点
    4 地域研究における映像の位置づけ
    5 映像という方法論への思い――おわりに

    参考文献
    付録
    あとがき
  • 出版社からのコメント

    フィールド研究において急速に進んでいる映像の利用。映像作家である著者が,実践と理論から方法論の確立を目指す。参照動画付き。
  • 内容紹介

    フィールド研究における動画利用が急速に進んでいる。確かに映像には文字では記録しきれない,社会関係の多様さとその背景にある文化を映し込む力がある。一方で,例えばカメラの前では人々が晴れ着に着替えるといったように,映像には,社会関係自体に介入してしまう強い浸透力があり,撮影者(調査者)による映像選択の恣意性の入り込む余地も大きい。映像作家として,エイズ発症の恐怖や差別と闘いながら生きるHIV陽性者の日常に寄り添う中から地域研究の道に進んだ筆者が,自らの変容も語りながら,映像地域研究の方法論的確立を模索する。QRコードによる参照動画付き。

    図書館選書
    フィールド研究において急速に進む映像利用。映像作家として,エイズ発症の恐怖や差別と闘いながら生きるHIV陽性者の日常に寄り添う中から,地域研究の道に進んだ筆者が,実践と理論から方法論の確立を目指す。参照動画付。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    直井 里予(ナオイ リヨ)
    京都大学東南アジア地域研究研究所連携研究員、早稲田大学ジャーナリズム研究所招聘研究員、龍谷大学非常勤講師他。1970年生まれ、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程修了、博士(地域研究)。著書のほか、ドキュメンタリー映画作品も制作している
  • 著者について

    直井 里予 (ナオイ リヨ)
    京都大学東南アジア地域研究研究所連携研究員,早稲田大学ジャーナリズム研究所招聘研究員,龍谷大学非常勤講師他。
    1970年生まれ,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程修了,博士(地域研究)。

    主な著書に,『アンナの道――HIVとともにタイに生きる』(岩波書店,2010年),分担執筆に『東南アジアにおけるケアの潜在力――生のつながりの実践』(速水洋子編,京都大学学術出版会,2019年),『越境する平和学――アジアにおける共生と和解』(金敬黙編著,法律文化社,2019年)など。
    ドキュメンタリー映画作品に,『昨日 今日 そして明日へ…』(2005年,山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波正式招待作品),『アンナの道――私からあなたへ…』(2009年,釜山国際映画祭正式招待作品),『OUR LIFE――僕らの難民キャンプの日々』(2010年,UNHCR難民映画祭正式招待作品)など。
    作品公式サイト http://www.riporipo.com/

病縁の映像地域研究-タイ北部のHIV陽性者をめぐる共振のドキュメンタリー(地域研究叢書<38>) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:直井 里予(著)
発行年月日:2019/11/20
ISBN-10:4814002416
ISBN-13:9784814002412
判型:B5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:社会
言語:日本語
ページ数:300ページ ※294,6P
縦:23cm
横:16cm
厚さ:2cm
重量:590g
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