第69回 青少年読書感想文全国コンクール 課題図書特集

2023年度 第69回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書が主催の全国学校図書館協議会、毎日新聞社より発表されました。
1955年に始まった歴史のあるこちらのコンクールには毎年、読書指導の一環として全国から多くの教育機関が参加します。
本ページでは、その課題図書を一挙にご紹介致します。
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青少年読書感想文全国コンクール 課題図書特集

~青少年読書感想文全国コンクール~

青少年読書感想文全国コンクールは、児童生徒・勤労青少年を対象に、読書活動の振興等を目的に1955年に始まった息の長い読書運動で、その成果は高く評価されています。
日本全国、また海外の日本人学校からも、多くの作品が応募されています。 ▶公式サイトはこちら

小学校低学年の部(1~2年生) 課題図書

小学校低学年の部

それで、いい!

描きたいから、描く。描きたいものを、描く。それで、いい! 絵を描くって、そういうことなんだ!
小学校低学年の部

よるのあいだに…:みんなをささえるはたらく人たち

私たちが生活する中で、直接目にすることの少ない、夜間にはたらく人たちの仕事を、子ども目線のやさしい表現で追いかける絵本です。
小学校低学年の部

けんかのたね

ある日、家の中は大さわぎ。犬は猫をおいまわし、4人きょうだいは大げんか。いったいなにがあったの?
小学校低学年の部

うまれてくるよ海のなか

一生懸命に子どもを守る、けなげでたくましい親たち、美しくかわいらしい卵や子どもたちを、がんばれ!と応援したくなります。

小学校中学年の部(3~4年生) 課題図書

小学校中学年の部

ライスボールとみそ蔵と

古い蔵で手作りみそを作る家に生まれたジュンは、ロンドンからの転校生、ユキちゃんに「蔵を見せてほしい」とたのまれます。これがきっかけで、ジュンの心はだんだんと変化して…。
小学校中学年の部

秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!

お腹をすかせた人たちを救ってきた「食べ物銀行」が悪い奴らにねらわれている!?ネルソンたちは子ども探偵となって調査を始める。
小学校中学年の部

化石のよぶ声がきこえる:天才恐竜ハンターウェンディ・スロボーダ

恐竜「ウェンディケラトプス」にその名を残す恐竜ハンター、ウェンディ・スロボーダの伝記絵本。
小学校中学年の部

給食室のいちにち

給食はどうやってつくるの? 栄養士ってどんな仕事?身支度から検収、調理、片づけ、献立づくりまでの現場をリアルに描きます。

小学校高学年の部(5~6年生) 課題図書

小学校高学年の部

ふたりのえびす

郷土芸能えんぶりをクラスの人気者「王子」と練習するなかで、太一はキャラをかぶった自分を見つめ直していく。
小学校高学年の部

5番レーン

水泳部のエース、カン・ナルの栄光と苦悩、初恋と友情を描く、瑞々しく爽やかな青春ストーリー。
小学校高学年の部

魔女だったかもしれないわたし

昔、「人と違う」というだけで処刑された人たちがいた――魔女裁判の話を聞いたアディは慰霊碑を作ることを提案するが……。
小学校高学年の部

中村哲物語:大地をうるおし平和につくした医師

アフガニスタンで内戦や干ばつで苦しむ国民を救うために、水路を作り土地を潤し農作物を蘇らせた医師の生き方が感動を与えます。

中学校の部 課題図書

中学校の部

スクラッチ

コロナ禍で黒く塗りつぶされた中三の夏。その中でもがきながら自分たちらしい生き方を掴み取る中学生たちの”爪痕”を描く物語。
中学校の部

アップステージ:シャイなわたしが舞台に立つまで

目立ちたくないシーラが、学校ミュージカルに出演することになって……幕が開くまでのドタバタを描くユーモアいっぱいの物語。
中学校の部

人がつくった川・荒川:水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする

流域人口1000万人。大型台風、集中豪雨など、せまりくる水害から人とまちを守れ。

高等学校の部 課題図書

高等学校の部

ラブカは静かに弓を持つ

武器はチェロ。潜入先は音楽教室。過去のある事件から心を閉ざし生きてきた“スパイ”が、奏でる喜びと苦悩の果てに選ぶのは──。
高等学校の部

タガヤセ!日本:「農水省の白石さん」が農業の魅力教えます

官僚YouTuberとしてメディアにも登場する著者が最新の農業から、実はスゴい日本の農作物や日本の農業の未来までを語る1冊。
高等学校の部

昆虫の惑星:虫たちは今日も地球を回す

わたしたちヒトは、昆虫に包囲されている--女性昆虫学者が語る奇妙で、美しく、風変わりな虫たちの話。
■読書感想文は、何のために書くの?

書くことによって考えを深められるからです。読書感想文を書くことを通して思考の世界へ導かれ、著者が言いたかったことに思いをめぐらせたり、わからなかったことを解決したりできるのです。ですから読書感想文は「考える読書」ともいわれます。また、どんなに強く心を動かされても、時がたてばその記憶は薄れてしまいます。読書感想文は自分自身の記録です。読み返すことによって、いつでも「感動した自分」に出会うことができるのです。

■「課題読書」・「自由読書」って何?

読書感想文コンクールの主催者が指定した本を読んで書くのが「課題読書」です。本の専門家の先生方が、新しく出版されたたくさんの本の中から、年齢に合わせて、多くの感動を得られたり新たな知識を得られたりする本を、フィクション、ノンフィクション、外国作品など幅広く選んだものです。ぜひ読んでみてください。一方、自分で読みたい本を自由に選んで読書感想文を書くのが「自由読書」です。フィクションでもノンフィクションでもかまいません。読書感想文は「読書の幅」を広げるチャンスです。ふだん物語や小説をよく読む人は科学の本にチャレンジしたり、スポーツの本をよく読む人は伝記を読んでみたりしてください。

■どんな本を読んだらいいの?

思いっきり楽しめたり、自分を見つめなおしたり、新しいことを教えられたり……。自分の心を突き動かしてくれる本が、その人にとっての「良い本」だといえます。自分に合った、心を動かされる本を探してみましょう。迷ったら、自分のことをよく知っている人、たとえば家族や担任の先生、教科の先生、部活の顧問の先生に相談してみましょう。「本の専門家」の図書館の先生に相談してもいいでしょう。友だちと紹介し合うのもいいですね。

■なぜ、本を読むことが大切なの?

一冊の本が、人生を変えてしまうことがあります。本の中で旅をしたり恋をしたり、冒険をしたり……。人は本の中でいろいろなことを体験できます。登場人物と自分の生き方や考え方を比べて、共感したり反発したりします。また、本を使って、疑問に思ったことを解決するために調べることもできます。本を読んで新しいことを知ると、びっくりしたりうれしくなったりします。本は、人の心を成長させてくれ、いろいろなことを教えてくれる友だちです。

■読んだ本の本文や解説などを引用してもいいの?

読書感想文は、本を読んでの自分の思いや心の動きを中心に書くものですから、できるだけ自分のことばを使って書くようにしましょう。確かに解説やあとがきなどは、本の世界をより深く理解するために参考になることがあります。ですから、場合によっては引用する必要が出てくるかもしれません。そのときは、どうしても必要な部分だけを引用することにして、必ず「 」(カギかっこ)でくくりましょう。

■題名はどうつけたらいいの?

本を選ぶとき、本の題名を見ながら「おもしろいかなあ?」とか「読んでみようかなあ?」と考えることはありませんか。題名一つ見ただけで「読んでみたい」とか「読みたくない」とか思ってしまいます。魅力的な題名は人をひきつける力があります。せっかく書いた読書感想文ですから、人が読んでみたくなるような題名を考えましょう。自分が一番感動したことやもっとも言いたいことの、中心となることばを考えて題名にするといいでしょう。

■字数は規定の字数以内なら何字でもいいの?

本を読んだ感動や本を読んで考えたことを、人に伝わるように十分に書き表すためには、ある程度のことばの量が必要です。心の中のあふれる思いを、たくさんのことばを使って表現してみましょう。字数の規定はいわばことばで表現できるグラウンドの広さです。せっかく広いグラウンドが用意されているのに、それを自分で狭くする必要はありません。規定の字数をなるべくいっぱいに使って、思いっきり読書の感動を表現してみましょう。

■何をどう書けばいいの?

本を読んで自分がどこに感動したのか、なぜ感動したのかを考えましょう。そしてもう一度本を読んでみましょう。自分の生き方や経験と本の世界とを照らし合わせると、いろいろなことが見えてきます。感じたこと、思ったこと、連想したことなどを忘れないうちに全部メモしておきましょう。そうしたら、順番を入れ替えたり内容を補ったりして、どう書けば自分の心の動きにぴったりするか、それがうまく人に伝わるかを考えましょう。先生や家の人と相談してみるのもいいでしょう。そうするうちに何をどう書けばいいのか、自分が一番言いたいことは何なのかがはっきりしてきます。書き終わった時には、それまでとはどこか少し違った自分になっていることに気づくはずです。

(出典:読書感想文全国コンクール公式サイト 感想文Q&A 2021年7月29日


読書感想文の書き方本はこちら

スラスラ書ける読書感想文

読書感想文が苦手な小学生に向けた、だれでも簡単に感想文が書けちゃう本です。
まず第一章の「本のさがし方・感想文を書くポイント&文章の書き方紹介」を読み、メモを取っていくことでコツをつかみます。
次に第二章で、「実際にある作品についての内容紹介と感想文の例を見る」ことで、具体的な書き方を学びます。

> 「スラスラ書ける読書感想文」シリーズ