スマートウォッチとは、タッチパネルスクリーンとCPUを搭載した腕時計型のウェアラブル機器のこと。
スマートフォンと連携し、通知確認、音楽再生、健康管理など、多彩な機能が利用できます。健康管理では、心拍数や歩数、睡眠の質、消費カロリーなどを計測できます。また、Suicaなどの電子マネー支払いやスマートウォッチ本体での通話ができる機種もあります。
人気のApple Watchやファーウェイのスマートウォッチをはじめ、スポーツ機能が充実したガーミンやスント、ポラールのスポーツウォッチ、健康管理機能に定評のあるフィットビットなど、数多くのモデルが発売されています。

・体の状態をモニタリング

体の健康状態をモニタリングするアクティブトラッカー（活動量計）はスマートウォッチの代表的な機能です。
歩いた距離・歩数、上った階段数、消費カロリーや、睡眠時のレム睡眠・ノンレム睡眠など幅広いデータを収集・記録します。
収集したデータを総合的に分析し、身体やメンタルの健康状態を判断。危険な場合はアラートでお知らせする機種もあります。

・健康の管理

上記のように、スマートウォッチは手首につけるだけで様々な健康データを計測し、日々の健康管理をサポート。主な健康管理機能は以下のようなものがあります。
・心拍数計測：安静時や運動中の心拍数を計測。心拍数の変化を把握することで、体調の変化を知ることができます。
・睡眠計測：睡眠時間や睡眠の質を分析し、より良い睡眠習慣づくりをサポート。
・活動量計測：歩数、消費カロリー、階段の上り下りなど、日々の活動量を自動で記録します。
・血中酸素濃度計測: 血液中の酸素レベルを計測できます。呼吸器系の健康状態を把握するのに役立ちます。
・ストレス管理：心拍変動を分析し、ストレスレベルを可視化。リラックスするタイミングなどをアドバイス。
・生理周期トラッキング：女性の健康管理をサポートし、次の周期を予測します。
・心電図：心臓の鼓動と心拍リズムを記録し、不整脈の兆候を検出できます。
・転倒検出：急激な動きを感知し、転倒時に自動で緊急連絡を行います。

・スポーツやフィットネスのワークアウト管理

フィットネス・水泳・サイクリングなどさまざまなスポーツに対応したスポーツウォッチ機能です。
ランニングでは走った距離やラップタイムなどの記録、ゴルフでは残りヤード数の表示など、各スポーツごとに便利なデータを確認できます。ダイエットやボディメイクの目標に向けた毎日のプランが自動で作成できるモデルや、疲労回復具合を確認できるモデルなどもあります。

・スマホに届いたメールやアプリの通知確認

スマホに届いたメールやLINEなどのSNSのメッセージをスマートウォッチの画面上でチェックできます。
テキストのメッセージのほか、電話の着信も確認可能。メッセージの中身を確認したあとにスマートウォッチから返信ができるモデルや、スマートウォッチで通話できるモデルも登場し、ますます高機能＆便利になっています。

・GPSで位置情報の確認

「GPS」とは人工衛星を利用して位置情報を取得する衛星測位システム。 市街地や山などの複雑なルートでのランニングでも、走行距離やスピード・ペース・走行ルートなどを記録できます。 GPSのほか、「GLONASS（グロナス）」「Galileo（ガリレオ）」「みちびき」など、ほかのグローバル測位システムを併用して位置情報の精度を上げているモデルもあります。

・電子マネーによるタッチ決済

SuicaやiD、QUICPayなど、電子マネーによるタッチ決済機能を搭載したモデルも多く販売されています。
「手ぶらで街中をジョギングし、途中でペットボトルを購入」ということもでき、便利です。 Apple PayやGoogleウォレット、Garmin Payなどが有名です。

まずは使用中のスマホのOSの種類やバージョンを確認しましょう。 「iPhone（iOS搭載）」「Android搭載スマホ」の両方に対応する機種が多い一方、片方のOSに非対応の機種や、スマホのOSバージョンが古いと使えない機種があります。また、スマートウォッチとスマホのメーカーを揃えると、搭載機能がフルで使える機種もあります。

▼主な対応OS
・Apple watch：iPhone(iOS)のみ対応
・Google pixel watch：Androidスマホのみ対応
・SAMSUNG Galaxy Watch：iOSに接続できるモデルもありますが、Androidスマホでの使用を推奨
・ガーミン、ファーウェイ、Amazfit、スント、ポラール、シャオミなど主要メーカーは、iOS、Androidの両方に対応したモデルを多く提供しています。
ただし、OS対応状況は常にアップデートされるため、最新情報を確認することを推奨しています。

「ランニングやスイミングの記録を残したい」「健康度合い・睡眠時の様子をチェックしたい」「電子マネー払いやスマホへの通知受信で使いたい」など、スマートウォッチに欲しい機能をある程度決めてから機種を選びましょう。
水泳やアウトドアで使いたいなら「防水機能」、登山や屋外での長時間使用を想定した「バッテリーの持ち」、ゴルフやスキー、ダイビングなど特定のスポーツ、アクティビティに対応しているかも重要なポイントがです。

毎日身に着けるものだからこそ、ケースの形状(ラウンド(丸)形、スクエア(四角)形)や、バンドのカラーや素材にもこだわりたいものです。
文字盤のデザインも重要なポイント。数百種類もの文字盤が用意されているモデルや、ディスプレイにアナログ針を採用したモデルも発売されています。
また、自分の手首に合ったケースサイズを選ぶのもおすすめ。一般的に手首のサイズが19cm以下の方は34～42mmのケースサイズ。19cm以上の方は40～46mm程度のケースサイズを選ぶと見た目のバランスが良くなります。

スポーツやアウトドアで活用することが多いスマートウォッチは、日常生活レベルの水しぶきや雨、砂埃程度であれば問題無く使用できる防水防塵性能を備えています。しかし、「アウトドアで川や海に入る」「水泳などマリンスポーツをする」といった場合には防水性能は必ずチェックしましょう。
以下の表はスマートウォッチでよく表記されている防水防塵等級です。